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🌳 樹木

リューカデンドロンの育て方|剪定と樹形づくりのコツ

南アフリカ原産のヤマモガシ科の常緑低木で、花のように色づくのは苞(ほう)と呼ばれる葉です。秋から春にかけて赤や黄に染まり、切り花やドライフラワーにも向きます。痩せた砂地の植物なのでリン酸を含む肥料を嫌い、水はけと風通しが命。根を触られるのも苦手で、植え替えは根鉢を崩さずに。関東の鉢植えなら、夏の蒸れと冬の霜を避ければ長く楽しめます。

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赤から黄色に色づいたリューカデンドロンの苞
写真: Tortie tude / CC0 (Wikimedia Commons)

日当たり: 日なた(真夏は半日陰)水やり: 鉢土が乾いてからたっぷり。夏と冬はさらに間隔を空ける耐寒性: やや弱い(-5℃前後まで、品種差あり。霜と寒風は避ける)

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

植え付け生育期開花・結実休眠期

11月のリューカデンドロンは「開花・結実」の時期です。 11月の畑仕事を見る

リューカデンドロンを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

品種選び切り花で知られるサファリサンセットから黄色のゴールドストライクまで、苞の色、株の大きさ、耐寒性で選びます。鉢植えで色づきを楽しむための品種の見方をまとめました。植え付けと用土リューカデンドロンは根を触られるのを嫌い、リン酸と過湿で枯れる植物です。鹿沼土と軽石の痩せた用土、根鉢を崩さない植え方、植え替えの時期と鉢の大きさを説明します。水やりと肥料リューカデンドロンは乾いたらたっぷり、それ以外はしっかり乾かすのが水やりの基本です。リン酸を含む肥料で枯れる理由と、与えるなら何をどれだけにするかを説明します。剪定と切り花リューカデンドロンの剪定は苞の色があせた直後が適期です。切り花やドライフラワーとして楽しみながら切り戻し、夏以降は切らずに翌シーズンの色づく枝を守る方法を説明します。夏越しと冬越しリューカデンドロンの一年で危ないのは梅雨から真夏の蒸れと、真冬の霜です。東京の鉢植えを前提に、季節ごとの置き場所、水やりの変え方、寒波のときの退避のしかたをまとめました。病害虫と障害リューカデンドロンが枯れる原因のほとんどは虫や病気ではなく、過湿による根腐れとリン酸による肥料焼けです。症状から原因を見分け、カイガラムシやハダニへの対処も含めてまとめました。

記録しておきたいタイミング

植え付け・植え替えをした日

植えた日、鉢の号数、用土の配合を残します。2〜3年後の植え替えの目安になるほか、根鉢を崩さずに植えたかどうかが、その後の不調の切り分けに役立ちます。

苞が色づき始めた日

枝先の苞に色が差した日と、その色を残します。品種によって秋から色づくものと冬の終わりに最も濃くなるものがあり、翌年の切りどきや剪定の予定がこの日から決まります。

花後に剪定した日

切り戻した日と、どれくらいの長さを切ったかを残します。剪定が遅れて夏の新芽を切ると翌シーズンの色づきが減るので、記録があると来年の加減が分かります。

リューカデンドロンの植え付けと用土を詳しく見る

上手に育てるコツ

リューカデンドロンを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

リン酸を含む肥料は与えない

リューカデンドロンは痩せた土に適応した根を持ち、リン酸が多いと根が傷んで枯れます。市販の化成肥料や液肥、油かす、堆肥は使わず、与えるなら春と秋にリン酸を含まないネイティブプランツ用の肥料をごく少量にとどめます。

用土は鹿沼土と軽石で痩せた酸性に

鉢の用土は鹿沼土を半分、軽石かパーライトを3割、ピートモスか酸度未調整の腐葉土を2割ほどの配合にし、元肥(植えるときに混ぜる肥料)は入れません。市販ならブルーベリー用の土が近い性質で代わりになります。

植え替えは根鉢を崩さず一回り大きく

根が細くて傷みやすいので、鉢から抜いたら土を落とさず、そのまま一回り大きい鉢に収めて隙間に新しい用土を入れます。時期は3〜4月か10月、2〜3年に一度で十分です。鉢底には軽石を厚めに敷きます。

夏は雨の当たらない風通しのよい半日陰へ

東京の梅雨から真夏は、高温多湿と長雨で根腐れを起こしやすい時期です。鉢を軒下や東向きの場所へ移し、水は土が乾き切ってから朝に与えます。受け皿の水はすぐ捨て、株元の落ち葉を取り除いて風を通します。

剪定は苞の色が終わった直後に

色づいた枝は切り花やドライフラワーとして楽しみ、色があせたら枝の3分の1ほどを目安に切り戻します。夏以降に切ると翌シーズンに色づく枝を失うので、遅くとも初夏までに済ませ、葉のない古い枝まで深く切らないようにします。

リューカデンドロンの栽培をはじめるのに用意するもの

木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。

    木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。

    木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
  • 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。

リューカデンドロンの道具と資材の選び方

買う前に比べておきたいところを、資材ごとに記事にまとめています。

リューカデンドロンの病害虫(5)

リューカデンドロンでの症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。

過湿による根腐れ

主要生理障害

時期 梅雨〜夏(6〜9月)、冬の水のやりすぎ出る場所 根・株元出やすい条件 長雨に当たる場所、受け皿に水がたまる鉢、水はけの悪い用土、頻繁な水やり

症状 下葉から黄ばんで落ち、枝先がしおれたまま戻らなくなります。進むと株元が黒ずんでぐらつき、鉢土がいつまでも湿ったままになります。乾燥に強い植物なので、しおれを水不足と誤認してさらに水をやると一気に枯れます。

予防 鹿沼土と軽石主体の水はけのよい用土に植え、鉢底に軽石を敷くこと。梅雨から夏は雨の当たらない風通しのよい場所へ移し、水やりは土が完全に乾いてから。受け皿の水はためません。

対処 すぐに雨の当たらない日陰へ移して水を止め、鉢土を乾かします。根鉢を崩しての植え直しは根を傷めて逆効果なので行わず、傷んだ枝だけ切ります。回復は春以降に新芽が出るかで判断します。

肥料焼け

主要生理障害

時期 通年(肥料を与えた直後)出る場所 根・葉出やすい条件 リン酸を含む化成肥料や液肥、油かす、堆肥を与えたとき

症状 肥料を与えてから数日〜数週間で葉先や葉の縁が茶色く枯れ、新芽が止まります。葉全体が褐色になって落ち、枝先から枯れ下がります。一般の植物なら問題のない量でも、リューカデンドロンでは根が傷みます。

予防 リン酸を含む肥料を一切与えないこと。市販の培養土に含まれる元肥も避け、肥料分のない用土に植えます。与えるならネイティブプランツ用のリン酸を含まない肥料を、春と秋にごく少量だけにします。

対処 与えた肥料を取り除き、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を通して肥料分を洗い流すのを2〜3回繰り返します。その後は乾かし気味に管理し、新芽が動くまで肥料を止めます。

カイガラムシ類

よくある害虫

時期 通年(特に5〜7月)出る場所 枝・葉の付け根出やすい条件 風通しの悪い込み合った枝、室内や軒下で冬越し中の株

症状 枝や葉の付け根に白や茶色の小さな殻が付き、樹液を吸われて枝が弱ります。排せつ物で葉がべたつき、黒いすすのような汚れが広がります。

予防 剪定で内側の込んだ枝を抜いて風を通すこと。冬に室内へ取り込む前に枝をよく見て、持ち込まないようにします。

対処 数が少なければ歯ブラシでこすり落とします。幼虫が動く初夏なら植物用の殺虫剤が効きますが、殻をかぶった成虫には効きにくいので、枝ごと切り取るのが確実です。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): カイガラムシ上科

ハダニ類

よくある害虫

時期 乾燥する時期(7〜9月、冬の室内)出る場所 葉裏出やすい条件 雨の当たらない軒下や室内で空気が乾いているとき

症状 葉の表面に白っぽいかすり状の点が増え、葉色がくすみます。葉裏に細かい虫がいて、ひどいと細い糸が張られます。

予防 雨よけで管理する夏は、葉裏に霧吹きで水をかけて乾燥を防ぎます。冬の室内では暖房の風が直接当たらない場所に置きます。

対処 葉裏を中心に水で強めに洗い流します。数が多ければハダニ用の薬剤を葉裏にかけ、1週間おきに2〜3回繰り返します。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科

アブラムシ類

ときどき害虫

時期 春(3〜5月)、秋(10〜11月)出る場所 新芽・若い苞出やすい条件 新芽が伸びる時期、風通しの悪い場所

症状 枝先の新芽や色づき始めた苞に小さな虫が群がり、新芽が縮れます。排せつ物で葉がべたつき、すす状の汚れが付きます。

予防 肥料を控えて軟らかい徒長枝(間延びした枝)を出させないこと。風通しのよい場所に置き、春と秋は枝先をこまめに見ます。

対処 見つけしだい水で洗い流すか、テープで取ります。多ければ植物用の殺虫剤を新芽に使います。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri

リューカデンドロンの病害虫と障害を詳しく見る

よくあるトラブル

葉が急に茶色くなって枯れ込む

リン酸を含む肥料を与えた後に起きたなら肥料焼けです。一般の化成肥料や液肥、油かす、牛ふん堆肥は根を傷めます。鉢土を水で洗い流すように数回たっぷり水を通し、以後は肥料を止めます。

梅雨から夏に下葉が落ち、株元がぐらつく

過湿による根腐れです。長雨に当たる場所や受け皿の水で根が窒息しています。雨の当たらない風通しのよい場所へ移し、水やりは土が完全に乾いてから。根鉢を崩して植え直すのは逆効果なので避けます。

植え替えたら元気がなくなった

根を触られるのを嫌う植物なので、根鉢をほぐしたり古い土を落としたりすると一気に弱ります。植え替え後は直射日光を避けた明るい場所で1〜2週間休ませ、次回からは根鉢をそのまま一回り大きい鉢に移します。

品種一覧(7)

Gadenin の作物マスタに登録されているリューカデンドロンの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

あ1

か1

さ3

は1

ら1

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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次に読む

リューカデンドロンについて、続けて読むならこちら。

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作物名に「リューカデンドロン」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

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