季節ごとの水やりの目安
リューカデンドロンは乾燥に強く過湿に弱い植物です。水やりは「土の表面が乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり」が基本で、与えたら次に乾くまでしっかり間を空けます。受け皿に残った水は根を傷めるのですぐ捨てます。ただし完全に断水すると葉先から枯れるので、乾かし気味と断水は違うと覚えておきます。
| 時期 | 目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 3〜6月 | 表面が乾いたら朝にたっぷり | 新芽が伸びて水を使う時期 |
| 7〜9月 | 乾き切ってから朝か夕方 | 雨よけの場所で、過湿を避ける |
| 10〜11月 | 表面が乾いたらたっぷり | 苞が色づき始める |
| 12〜2月 | 乾いてさらに2〜3日待ってから | 午前中に与え、夜は鉢を濡らさない |
乾いたかどうかを見分ける
土の表面の色だけで判断すると、鉢の中はまだ湿っているのに水を足してしまいます。鉢を持ち上げた重さ、割りばしを刺して抜いたときの湿り、葉の張りの3つで見ます。鉢の重さは、たっぷり水をやった直後の重さを一度覚えておくと比べやすくなります。
- 鉢を持ち上げる
- 水やり直後より明らかに軽くなっていれば乾いています。重いうちは中が湿っているので待ちます。
- 割りばしを刺す
- 鉢の縁に沿って割りばしを刺し、抜いて湿り気が付かなければ乾いています。先が湿っていればまだ早いです。
- 葉の張りを見る
- 乾くと葉がわずかに内側に丸まり張りが落ちます。朝に見て張りが戻らなければ水を与えますが、土が湿ったままのしおれは根腐れの合図なので逆に水を止めます。
リン酸を含む肥料で枯れる理由
リューカデンドロンを含むヤマモガシ科の植物は、栄養の乏しい土からわずかなリンを吸い上げるために、細かい根の束を発達させています。この仕組みは土のリン酸が多いと止まらず、過剰に吸い込んで根と葉を傷めます。一般の植物なら元気になる量の化成肥料や液肥で、リューカデンドロンは葉が褐色になって枯れ下がるのはこのためです。
園芸店で普通に売られている化成肥料、液体肥料、油かす、牛ふんや鶏ふんの堆肥はすべてリン酸を含むので使いません。培養土に含まれる元肥(植えるときに混ぜておく肥料)も同じです。
- 袋の成分表示を見る
- 肥料の袋には窒素、リン酸、カリの割合が書かれています。真ん中のリン酸の数字がゼロでないものは使いません。
- 与えるならネイティブプランツ用
- オーストラリアンプランツやネイティブプランツ用として売られているリン酸を含まない肥料だけを、春と秋に規定量の半分以下で使います。
- 与えなくても育つ
- 痩せた土で育つ植物なので、鉢植えでも肥料なしで数年問題なく育ちます。色づきが悪い原因はたいてい日照か過湿で、肥料不足ではありません。
東京の梅雨から夏の管理
リューカデンドロンにとって日本の夏の難しさは暑さそのものより高温多湿です。梅雨の長雨に当たり続けると根が呼吸できず、7〜8月の高温で一気に腐りが進みます。兵庫県での地植え記録でも、冬の霜より梅雨の蒸れの方が危険だったとあります。鉢植えの利点は動かせることなので、梅雨入り前に置き場所を変えます。
- 梅雨前に雨の当たらない場所へ
- 軒下やベランダの内側など、雨が直接かからず風が抜ける場所に移します。日当たりより風通しを優先します。
- 真夏は西日を避ける
- 午後の強い日差しで葉焼けと鉢土の過熱が起きます。午前中だけ日が当たる東向きか、寒冷紗で午後の日を和らげます。
- 鉢を床から浮かせる
- コンクリートの床に直接置くと鉢底が熱くなり、水はけも落ちます。鉢台やすのこで浮かせ、底からも風を通します。
- 水は乾き切ってから朝に
- 夕方の水やりは夜間に鉢土が湿ったまま高温になり、根腐れを招きます。朝、鉢が軽くなっているのを確かめてから与えます。
冬の水やりと置き場所
冬は生育が緩やかになり、水を使う量が減ります。土の表面が乾いてからさらに2〜3日待って与え、午前中に済ませて夜までに表面を乾かします。苞が色づく時期なので、日当たりのよい場所に置き、霜と北風を避けます。室内に取り込む場合も、暖房の風が直接当たらない明るい窓辺を選びます。
| 置き場所 | 水やりの間隔 | 注意 |
|---|---|---|
| 屋外の軒下 | 乾いて2〜3日後 | 寒波の夜は玄関へ |
| 室内の窓辺 | 乾いて1〜2日後 | 暖房で乾くので葉裏に霧吹き |
| 屋外の日なた | 乾いて2〜3日後 | -5℃以下の予報なら移動 |
葉が枯れ込んだときの原因の切り分け
葉先や葉の縁が茶色くなる、下葉が落ちる、枝先がしおれるといった症状は、原因によって手当てが逆になります。水不足と過湿は見た目が似ているので、必ず鉢の重さと土の湿りを確かめてから動きます。肥料を与えた直後なら、まず肥料を疑います。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 肥料の後に葉が褐色になる | リン酸による肥料焼け | 肥料を取り除き水で洗い流す |
| 土が湿ったまましおれる | 過湿による根腐れ | 水を止めて雨の当たらない日陰へ |
| 土が軽く乾いてしおれる | 水切れ | 朝にたっぷり与え、以後の間隔を縮める |
| 葉に白いかすり模様 | ハダニ類 | 葉裏を水で洗う、乾燥を防ぐ |
| 夏に下葉が落ち株元が黒い | 蒸れと根腐れ | 風通しのよい場所へ、植え替えはしない |
どの場合も、弱った株を鉢から抜いて根を見るのは避けます。根を触る時間の分だけ回復が遅れます。
よくある質問
いつ?
3〜6月: 表面が乾いたら朝にたっぷり。7〜9月: 乾き切ってから朝か夕方。10〜11月: 表面が乾いたらたっぷり。12〜2月: 乾いてさらに2〜3日待ってから。
よくある失敗と戻し方は?
土の表面の色だけで判断すると、鉢の中はまだ湿っているのに水を足してしまいます。鉢を持ち上げた重さ、割りばしを刺して抜いたときの湿り、葉の張りの3つで見ます。鉢の重さは、たっぷり水をやった直後の重さを一度覚えておくと比べやすくなります。
リューカデンドロンの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
リューカデンドロンの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はリューカデンドロンの育て方にまとめています。
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