種類ごとに水の要り方が違う
瓜類はどれも根が浅く、乾くとすぐ葉がしおれますが、必要な水の量は種類で違います。キュウリは実の九割以上が水分で、真夏は毎朝たっぷり与えます。逆にスイカとメロンは実が付いてから水を控えると甘くなり、与えすぎると水っぽく割れやすくなります。
共通するのは、朝に株元へたっぷり与えて、葉にはかけないことです。葉に水がかかると病気が広がります。プランターの場合は露地より乾きが早いので、夏は朝夕二回になります。
| 種類 | 育ち始め | 実が付いてから | 注意 |
|---|---|---|---|
| キュウリ | 土が乾いたら | 毎朝たっぷり、真夏は夕方も | 水切れで曲がり実が増える |
| ズッキーニ | 土が乾いたら | 2〜3日に1回 | 葉が大きく蒸散が多い |
| カボチャ | 土が乾いたら | 少なめ、雨任せ | 多いとつるぼけ |
| スイカ | 土が乾いたら | 収穫10日前から控える | 多いと割れて味が薄い |
| メロン | 土が乾いたら | 収穫2週間前から控える | 急な多水で実が割れる |
| ニガウリ | 土が乾いたら | 毎朝たっぷり | 乾くと実が小さい |
乾き具合は葉と土の両方で判断する
瓜類の葉は昼の暑さで一時的にしおれますが、これは水切れではなく蒸散が追いつかないだけです。夕方に戻れば問題ありません。朝の涼しい時間にしおれているなら本当の水切れなので、すぐ与えます。マルチの下の土を指で掘って、三センチほど下が乾いていたら水の目安です。
水切れを繰り返すと、キュウリは曲がったり先が細くなったりし、スイカやメロンは実が止まります。逆に土がいつも湿っていると根が浅くしか張らず、暑さに弱い株になります。乾いたらたっぷり、を守るのが基本です。
- 朝の葉を見る
- 朝六時ごろに葉がぴんとしていれば足りています。朝からしおれているなら株元にたっぷり与えます。
- 土を三センチ掘る
- マルチの穴から指を入れ、三センチ下が乾いていれば与えます。湿っていれば昼にしおれても待ちます。
- 与えるなら株元にたっぷり
- 株元から三十センチの範囲に、土の深くまで染みるまで与えます。少しずつ何度も与えると根が浅くなります。
追肥は最初の実が付いてから
瓜類の追肥(育ちの途中で足す肥料)は、最初の実が付いて太り始めてから始めます。それより前に与えるとつるぼけになって雌花が付きません。追肥は化成肥料を一株あたり一握り(三十グラム前後)を、株元から離れたつるの先の下あたりにまき、軽く土と混ぜます。
キュウリとニガウリは次々に実を付けて肥料切れしやすいので、二週間おきに続けます。カボチャとスイカは実が付いたときの一回と、実が握りこぶし大になったときの二回で足ります。メロンは実が付いたときの一回だけで、それ以降は与えません。
| 種類 | 一回目 | 二回目以降 | 量の目安 |
|---|---|---|---|
| キュウリ | 最初の実が太り始めたら | 2週間おきに収穫終わりまで | 1株に一握り |
| ズッキーニ | 最初の実が付いたら | 2〜3週間おき | 1株に一握り |
| カボチャ | 実が付いたら | 実がこぶし大でもう1回 | 1株に一握り |
| スイカ | 実が付いたら | 実がこぶし大でもう1回 | 1株に一握り |
| メロン | 実が付いたら | 与えない | 1株に半握り |
| ニガウリ | 最初の実が付いたら | 2週間おき | 1株に一握り |
肥料切れと肥料過多を葉で見分ける
肥料が切れると、下の葉から黄色くなり、キュウリなら実の先が細くなったり、曲がった実が増えたりします。つるの先端が細くなって葉が小さくなるのも肥料切れの合図です。このときは液体肥料を週一回与えると早く回復します。
逆に肥料が多いと、葉が濃い緑で大きく、葉の縁が波打ち、つるの先端が空を向いて立ち上がります。雌花が付かず、付いても落ちます。追肥をやめ、水を控えめにして、つるを整理して様子を見ます。二週間ほどで落ち着きます。
- つるの先端を見る
- 先端の葉が小さく茎が細いなら肥料切れ、先端が立ち上がって葉が大きいなら肥料過多です。まずここを見ます。
- 実の形を見る
- キュウリの先細りや曲がり、スイカやメロンの実の止まりは肥料切れか水切れです。両方を確かめます。
- 切れなら液体肥料、多いなら止める
- 肥料切れなら規定倍率の液体肥料を週一回。過多なら追肥を止めて二週間待ちます。葉色が戻って雌花が付き始めたら、通常の追肥に戻します。
敷きわらと株元の保護で根を守る
瓜類の根は地表近くに広がるので、真夏の地温の上がりすぎと乾きに弱く、株元の土がむき出しだと弱ります。マルチを張っていない畝は、敷きわらや刈った草を株元に五センチほど敷いて、地温と乾きを抑えます。カボチャやスイカは、つるの下にも敷いて実が泥に触れないようにします。
梅雨明け後の急な暑さで株が疲れてくるのは避けられません。キュウリは七月末に草勢が落ちるので、六月に二回目の苗を植えておくと、八月から九月も穫れます。カボチャは実が付いたあとは葉を残して株を守り、収穫まで葉を切りません。
- 株元に五センチ敷く
- 敷きわらか刈り草を株元から五十センチの範囲に五センチほど敷きます。マルチがあれば不要です。
- 実の下にも敷く
- 地面に付く実の下に敷きわらか発泡スチロールの板を置き、泥と湿りから守ります。スイカとカボチャは実が握りこぶし大になったころに敷き、週に一度そっと向きを変えます。
- キュウリは二回目を植える
- 六月中旬に二回目の苗を植えると、一回目が疲れる八月に切り替わります。一回目の株は下葉が黄色くなり実が曲がり始めたら役目を終えたと判断して抜きます。
実が曲がる、小さいときの原因と手当て
キュウリの曲がり実、先細り、スイカやメロンの小さい実は、水切れ、肥料切れ、株の疲れ、日照不足のどれかです。まず朝の葉のしおれと土の乾きを見て水を確かめ、次につるの先端で肥料を確かめます。どちらも問題ないなら、実を付けすぎて株が疲れています。
株が疲れていると判断したら、曲がった実や小さい実を早めに穫って株の負担を減らし、液体肥料と敷きわらで一週間休ませます。一度に多くの実を付けたままにすると、株が回復しないまま終わります。実の数を減らす判断が、結果的に収穫を増やします。
| 症状 | 見分け方 | 手当て |
|---|---|---|
| キュウリが曲がる | 朝にしおれ、土が乾く | 毎朝の水と敷きわら |
| キュウリの先が細い | つるの先が細い、下葉が黄色 | 液体肥料を週1回 |
| 実が小さいまま止まる | 実が多すぎ、葉が少ない | 小さい実を穫って株を休ませる |
| 実が付かない | 葉が濃く大きい、先端が立つ | 追肥を止めてつるを整理 |
| 実の先端が腐る | ズッキーニで受粉不足 | 朝に人工授粉 |
瓜類の育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
瓜類の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は瓜類の育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。