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瓜類の苗選びと植え付け

瓜類の苗選びと植え付け|キュウリからカボチャまで共通の植え方

瓜類の栽培イメージ

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キュウリ、カボチャ、スイカ、メロン、ニガウリなどウリ科の作物は、苗の見方と植え付けの手順がほぼ共通です。接ぎ木苗の選び方と植え穴の作り方をまとめます。

自分の畑にどの瓜が向くかを先に決める

瓜類はすべて同じウリ科ですが、必要な広さと日数が大きく違います。キュウリは支柱で立てて育てれば一株に幅五十センチで足りますが、カボチャやスイカは地面をはわせるので一株に二平方メートルから三平方メートルが要ります。畑の広さと、収穫まで待てる日数で種類を決めます。

初心者に失敗が少ない順に、キュウリ、ズッキーニ、ニガウリ、カボチャ、小玉スイカ、メロンです。メロンと大玉スイカは水加減と病気の管理が難しく、露地では雨よけがないと安定しません。

種類一株の広さ植え付けから収穫難しさ
キュウリ幅50センチ、支柱で立てる30〜40日やさしい
ズッキーニ1平方メートル40〜50日やさしい
ニガウリ幅50センチ、ネットで立てる50〜60日やさしい
カボチャ2〜3平方メートル80〜90日ふつう
小玉スイカ2平方メートル80〜90日ふつう
メロン1.5平方メートル、雨よけ80〜100日むずかしい

苗は本葉三枚から四枚、接ぎ木苗を選ぶ

瓜類の苗は四月下旬から五月に園芸店に並びます。選ぶ目安は本葉が三枚から四枚で、茎が太く節と節の間が詰まっているものです。葉が大きいのに茎が細くひょろりと伸びた苗は、暗い場所で育った徒長(光不足で間のびすること)した苗で、植えても弱ります。

同じ場所で瓜類を続けて育てると、つる割病などの土の病気で枯れやすくなります。値段は倍ほどしますが、カボチャなどの台木に接いだ接ぎ木苗は病気に強く、根も強いので、狭い家庭菜園では接ぎ木苗を選ぶのが安全です。

葉の枚数と茎を見る
本葉三枚から四枚、茎が鉛筆ほどの太さで、双葉がまだ緑色で残っている苗が良い苗です。双葉が落ちた苗は老化しています。
接ぎ木の跡を確かめる
株元にクリップや接いだ跡があれば接ぎ木苗です。台木の芽が出ていることがあるので、あれば根元から取ります。
葉の裏を見る
葉の裏に小さな虫や白い粉がないか確かめます。買ったときから虫が付いている苗は避けます。

スイカとメロンは特につる割病に弱いので、接ぎ木苗が基本です。自根苗で育てるなら、前に瓜類を植えていない場所を選びます。

植え穴は高く盛って、根鉢は浅く

瓜類は根が浅く広がり、水はけの悪さにとても弱い作物です。植え付けの二週間前に、一株あたり堆肥二キロと苦土石灰百グラム、元肥(植える前に土に混ぜる肥料)として化成肥料五十グラムほどを混ぜ、高さ十センチから二十センチの畝を作ります。

植えるときは根鉢の表面が畝の面より少し高くなる「浅植え」にします。深く植えると株元が湿って病気が出やすく、接ぎ木苗では接いだ部分が土に触れて台木の意味がなくなります。植えたあと株元に軽く土を寄せ、たっぷり水を与えます。

植え穴に先に水を入れる
根鉢より少し大きな穴を掘り、穴に水を注いで染み込ませます。乾いた土に植えるより根の付きが早くなります。
根鉢を崩さず浅く置く
ポットから抜いた根鉢を崩さずに置き、根鉢の上面が畝の面より一センチほど高くなるようにします。
株元を軽く押さえて水
周りの土を寄せて軽く押さえ、株元にたっぷり水を与えます。接ぎ木部分に土がかからないよう確かめます。
仮の支柱を立てる
苗の横に短い支柱を立てて麻ひもで軽く結び、風で根がゆすられないようにします。本葉が七枚から八枚になってつるが伸び始めたら、本支柱かネットに切り替えます。

マルチと風よけで初期の育ちを揃える

瓜類は根が浅いので、地温を上げて乾きを防ぐ黒マルチ(畝を覆うフィルム)と相性がよく、植え付け後の育ちがまるで違います。マルチを張った畝に穴を開けて植えると、雑草も減り、泥はねによる病気も減ります。

五月の植え付け直後は遅霜と強風が心配です。苗の周りに肥料袋や透明の風よけを立てるか、あんどん(支柱四本に袋を巻いた囲い)を作って二週間ほど守ります。カボチャやスイカは特に苗が風でちぎれやすいので、あんどんは必ず立てます。

種類植え付け時期株間初期の守り方
キュウリ4月下旬〜5月中旬50センチ仮支柱、マルチ
ズッキーニ4月下旬〜5月中旬80〜100センチあんどん、マルチ
ニガウリ5月上旬〜下旬50〜60センチ仮支柱、寒さに弱いので遅めに
カボチャ4月下旬〜5月中旬100センチあんどん、マルチ
スイカ5月上旬〜中旬100センチあんどん、マルチ、ホットキャップ
メロン5月上旬〜中旬80〜100センチあんどん、雨よけ

種からまくなら、ポットで温めて育てる

苗を買わずに種からまくなら、発芽に二十五度から三十度が必要なので、四月に室内やビニールの中で温めてポットまきをします。九センチポットに二粒か三粒を深さ一センチでまき、発芽したら一本に間引き、本葉三枚から四枚で畑に植えます。まいてから植えるまで一か月です。

五月中旬以降なら畑に直接まくこともできます。一か所に三粒まいて透明のカップをかぶせ、本葉が二枚になったら一本に間引きます。カボチャとズッキーニは直まきでもよく育ちますが、スイカとメロンは苗を買う方が確実です。

四月にポットまき
九センチポットに種まき用の土を入れ、二粒か三粒を深さ一センチでまきます。室内の暖かい窓際か発芽器に置きます。
発芽したら日に当てる
芽が出たら日当たりのよい場所に移し、本葉が出たら勢いのよい一本を残して間引きます。
植える一週間前に外へ慣らす
植える一週間前から日中は外に出し、夜は取り込んで外の風と光に慣らします。最後の二日は夜も外に置き、葉が厚く締まってきたら植えごろです。

植えたあとに弱ったときの立て直し

植えて数日で葉がしおれて戻らないなら、根が付く前に乾いたか、根鉢を崩して根が傷んだか、強風でゆすられたかです。朝夕に株元へ水を与え、あんどんで風を止め、日中は寒冷紗で一時的に日を遮ると、一週間で新しい葉が出てきます。

株元が茶色くくびれて倒れたなら苗立枯病で、回復しません。抜いて別の場所に予備の苗を植えます。瓜類は苗を一株か二株多めに買っておき、ポットのまま二週間ほど育てておくと、こうしたときにすぐ植え替えられます。

しおれ方を見る
朝は戻って昼にしおれるなら根付き待ちで問題なし。朝もしおれたままなら水と風よけで手当てします。
株元を触って確かめる
株元が茶色く細くなっていたら立枯病です。周りの土ごと取り除いて予備の苗を植えます。
予備の苗を残しておく
買った苗の一株か二株はポットで育て続け、植え替えに備えます。二週間たって不要なら別の場所に植えます。

瓜類の育苗に使うもの

苗を自分で作るか、買うか。作るなら次のものが要ります。買うなら、ここは飛ばして定植の準備へ進んでかまいません。

  • セルトレイ・ポリポット探す言葉「セルトレイ 128穴」
    規格の目安
    128 穴は小さい種向き、72 穴は根を張らせたいとき。ポットなら直径 9cm が標準です。

    穴が小さいほど場所を取らず、大きいほど植え傷みしにくくなります。定植までの日数が長い作物ほど大きい容器を選びます。

  • 育苗用の受け皿・トレイ探す言葉「育苗トレイ 受け皿」
    規格の目安
    セルトレイがそのまま載る大きさ。底面から吸わせられる深さがあるもの。

    上から水をやると苗が倒れます。受け皿に水を張って下から吸わせると、茎が締まった苗になります。

  • 園芸用ヒーターマット探す言葉「園芸 ヒーターマット 育苗」
    規格の目安
    20〜30W、表面温度 20〜25℃ 前後。サーモスタット付きだと安心です。

    春先の種まきで発芽がそろわない原因はほぼ地温です。室温ではなく、土の温度を上げる必要があります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 苗を買って育てるなら、育苗資材は一式要りません。
  • 暖かい時期の種まきなら、ヒーターマットは要りません。

瓜類の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は瓜類の育て方にまとめています。

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