症状から原因を見分ける
瓜類はどの種類も同じ病気と虫に悩まされます。葉の白い粉、黄色い角ばった斑点、株ごとしおれる、葉に丸い穴。この四つを見分けられれば、家庭菜園で出る障害のほとんどに対処できます。まず表で当たりを付けてから、次の節を読みます。
| 症状 | 考えられる原因 | 急ぎ度 |
|---|---|---|
| 葉の表に白い粉 | うどんこ病 | 初期に葉を取れば間に合う |
| 葉に黄色い角ばった斑点、裏にかび | べと病 | 梅雨に急に広がる |
| 昼にしおれ、朝は戻るが日ごとに悪化 | つる割病 | 回復しない。抜く |
| 葉に丸く小さな穴が多数 | ウリハムシ | 苗のうちは致命的 |
| 新芽や葉裏に小さな虫の群れ | アブラムシ | ウイルス病を運ぶ |
| 葉がモザイク状に黄色く縮む | ウイルス病 | 回復しない。抜く |
| 実の先端が黒く腐る | 受粉不足・水切れ | 受粉と水で改善 |
うどんこ病は瓜類の宿命、初期に葉を取る
葉の表に白い粉をまいたような斑点が出るのがうどんこ病で、瓜類で最も多い病気です。乾いた日が続くと広がり、放っておくと葉全体が白くなって光合成できなくなります。カボチャは八月にはほぼ必ず出ますが、実が付いたあとなら収穫に大きな影響はありません。
初期なら白い斑点の出た葉を取るだけで広がりを抑えられます。株の下の古い葉から出るので、週一回の見回りで下葉を確かめます。広がり始めたら野菜用のうどんこ病向けの薬を規定どおりに使いますが、収穫前の日数の決まりを守ります。
- 下の葉から見る
- 株元に近い古い葉から出ます。白い点が数か所なら、その葉を付け根から取って畑の外に捨てます。
- 混みすぎを直す
- 葉が重なって風が通らないと広がります。重なった葉を数枚取って、株の中まで日と風が通るようにします。
- 広がったら薬
- 半分以上の葉に出たら野菜用の薬を使います。収穫中の株は、収穫前日まで使える薬を選びます。
カボチャは実が付いて一か月を過ぎたら、うどんこ病が広がっても実は熟します。株全体が枯れるまでに収穫日を迎えられれば、無理に薬を使わなくて構いません。
べと病は梅雨に葉を黄色くする
葉の表に黄色い斑点が出て、葉脈で区切られて角ばった形になるのがべと病です。葉の裏には灰色のかびが見えます。梅雨や秋雨の雨が続く時期にキュウリで急に広がり、一週間で株の葉が半分黄色くなることもあります。
予防は泥はねと葉の湿りを減らすことです。マルチか敷きわらで泥はねを防ぎ、水は株元に与えて葉にかけません。出てしまったら黄色い葉を早めに取り、雨が上がった日に野菜用のべと病向けの薬を使います。
- 斑点の形を見る
- 黄色い斑点が葉脈で区切られて角ばっていればべと病です。丸い斑点なら別の病気です。
- 黄色い葉を取る
- 斑点のある葉を取り、畑の外に捨てます。取りすぎると株が弱るので、一度に株の三分の一までにします。
- 雨の上がった日に薬
- 雨が続く予報なら、晴れ間に野菜用の薬を葉の裏まで届くようにかけます。かける前に黄色くなった葉を取り除き、葉が乾いた午前中に済ませます。
つる割病とウイルス病は抜くしかない
昼にしおれて朝には戻る、を繰り返しながら日ごとに悪くなり、やがて株元がひび割れてやにが出るのがつる割病です。土の中の菌が原因で、一度出た株は回復しません。抜いて処分し、同じ場所には数年瓜類を植えないか、接ぎ木苗を使います。
葉がモザイク状に黄色く縮れて新芽が小さくなるのはウイルス病で、アブラムシが運びます。これも治らないので、他の株にうつる前に抜きます。アブラムシを早めに防ぐことが唯一の予防で、苗のうちから防虫ネットや反射テープを使います。
| 症状 | 見分け方 | やること |
|---|---|---|
| 昼しおれ、朝戻る、株元にやに | つる割病 | 抜いて処分。接ぎ木苗に替える |
| 葉がモザイク状に縮む | ウイルス病 | 抜いて処分。アブラムシ防除 |
| 株元が茶色くくびれて倒れる | 苗立枯病 | 抜いて予備の苗を植える |
| 水切れでもないのに昼だけしおれる | 根の傷み・線虫 | 敷きわらで様子見。翌年場所を変える |
ウリハムシとアブラムシは苗のうちに防ぐ
葉に丸く小さな穴が多数開くのは、オレンジ色の小さな甲虫のウリハムシです。苗のうちに葉を食べ尽くされると枯れるので、植え付け直後のあんどんや防虫ネットで飛来を防ぎます。株が大きくなれば多少食われても影響はありません。
アブラムシは新芽や葉の裏に群れ、汁を吸うだけでなくウイルス病を運びます。見つけたら指でつぶすか、水で洗い流します。多いときは野菜用の殺虫剤を使いますが、開花中は受粉する虫も減るので、朝の受粉が終わってから夕方に使います。
- 植え付け直後にあんどん
- 肥料袋で囲ったあんどんは、風よけと同時にウリハムシの飛来を防ぎます。二週間から三週間は外しません。
- ウリハムシは朝に捕る
- 朝の涼しい時間は動きが鈍いので、手で捕るかペットボトルで受けます。日中は飛んで逃げます。
- アブラムシは葉裏を見て洗う
- 新芽と葉の裏を週一回見て、群れていたら水で洗い流すか指でつぶします。広がったら薬を使います。
実の障害と生理的なトラブル
病気でも虫でもない実の障害もよくあります。スイカやメロンの実が割れるのは、乾いたあとの急な大雨で実の中身が急に膨らんだためで、収穫前の水の管理で防ぎます。ズッキーニの実の先端が黒く腐るのは受粉不足か水切れ、キュウリの先細りは肥料切れです。
カボチャやスイカの実の底が腐るのは、地面の湿りが原因です。実の下に発泡スチロールの板や敷きわらを置いて、実を地面から離します。実の色を均一にしたいなら、収穫の一週間前に実を静かに転がして底を日に当てます。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| スイカ・メロンが割れる | 乾いたあとの急な多水 | 収穫前2週間は水を控え、雨よけ |
| 実の底が腐る | 地面の湿り | 実の下に板か敷きわら |
| ズッキーニの先端が腐る | 受粉不足・水切れ | 朝の人工授粉と朝の水 |
| キュウリが曲がる・先細り | 水切れ・肥料切れ・株の疲れ | 水と液体肥料、実を減らす |
| カボチャの実が黄色く落ちる | 受粉失敗・株が小さい | 株を育ててから受粉 |
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