GadeninEnglishアプリを入れる
瓜類の月別の作業

瓜類の月別の作業|四月の植え付けから九月の片づけまで

瓜類の栽培イメージ

読むのに約 4

キュウリ、カボチャ、スイカ、ニガウリなど瓜類は四月下旬から五月に植えて夏に穫ります。月ごとの作業を種類の違いも含めて整理します。

瓜類共通の月別カレンダー

瓜類は寒さに弱く、関東の露地では四月下旬以降に植え付け、六月から九月に収穫します。種類によって収穫までの日数が違うので、キュウリは六月から、カボチャとスイカは七月下旬から、という流れです。関東平野部の露地を基準にまとめます。

作業目安
3月下旬〜4月畑の準備。ポットまき(種から育てるなら)植え付け2週間前に堆肥・石灰・元肥
4月下旬〜5月中旬苗の植え付け、あんどん、マルチ遅霜の心配がなくなってから
5月下旬〜6月整枝、誘引、キュウリの収穫開始本葉5〜6枚で摘心する種類は済ませる
6月中旬〜7月上旬人工授粉、追肥、梅雨の病気の見回り実が付いたら追肥1回目
7月中旬〜8月カボチャ・スイカ・メロンの収穫、キュウリ二回目受粉日から日数を数えて穫る
9月ニガウリ・遅い実の収穫、片づけ霜の前にすべて穫り終える

種類別の植え付けと収穫の時期

同じ瓜類でも、キュウリは植えて一か月で穫れ始め、スイカやメロンは三か月かかります。畑をどう使うか、いつ何を穫りたいかで種類を組み合わせます。キュウリは五月と六月の二回植えると、六月から九月末まで切れずに穫れます。

寒冷地では植え付けを五月中旬以降にずらし、暖地では四月中旬から植えられます。ニガウリは特に寒さに弱いので、どの地域でも五月に入ってから植えます。

種類植え付け収穫開始収穫終わり
キュウリ4月下旬〜5月中旬(6月に2回目)6月上旬9月下旬
ズッキーニ4月下旬〜5月中旬6月上旬7月下旬(暑さで衰える)
カボチャ4月下旬〜5月中旬7月下旬8月下旬
スイカ5月上旬〜中旬7月下旬8月中旬
メロン5月上旬〜中旬7月下旬8月中旬
ニガウリ5月上旬〜下旬7月上旬9月下旬

五月から六月は仕立てを決める時期

植え付けから一か月の五月から六月は、つるの整理と誘引に手をかける時期です。ここで残すつるを決め、支柱に結び、敷きわらを広げておくと、七月以降はほとんど収穫と水やりだけになります。逆にこの時期を逃すとつるが絡んで手が付けられなくなります。

六月は梅雨で病気が出やすい時期でもあります。週に一度は葉の裏を見て、うどんこ病やべと病の初期を見つけたら葉を取ります。この時期に株を健康に保てるかで、夏の収穫量が決まります。

本葉五枚から六枚で摘心
スイカ、メロン、ニガウリは親づるを摘心(つるの先を止めること)して子づるを出させます。カボチャは仕立て方に合わせて決めます。
残すつるを決めて誘引
子づるが二十センチほどになったら残す本数を決め、立てる種類は支柱に、はわせる種類は敷きわらの上に並べます。
週一回、葉の裏を見る
梅雨に入ったら週一回、葉の裏に白い粉や黄色い斑点がないか見ます。見つけた葉は取って捨てます。

七月から八月は受粉と収穫の日数管理

七月に入るとカボチャ、スイカ、メロンの雌花が咲きます。毎朝九時までに人工授粉し、受粉日を札に書きます。スイカは受粉から三十五日から四十五日、カボチャは四十日から五十日、メロルは四十五日から五十五日が収穫の目安なので、札の日付から数えて穫ります。

キュウリとニガウリは毎日のように穫れます。穫り遅れると株が疲れて次の実が付かなくなるので、朝に見回って適期の実を穫ります。八月は暑さで株が疲れる時期なので、水を切らさず、混み合った葉を少し取って風を通します。

毎朝受粉して札を立てる
咲いた雌花に雄花の花粉を付け、日付の札を刺します。実の数が株の目安を超えたら摘みます。
受粉日から数えて穫る
種類ごとの日数を数え、目安の日に近づいたら実の音や色で確かめて穫ります。スイカは受粉から四十日から四十五日、メロンは五十日から五十五日が目安です。
キュウリは朝に見回る
二十センチ前後の実を毎朝穫ります。一日遅れると太りすぎて株が疲れます。見落としやすい葉の陰は手でかき分けて確かめます。

九月の片づけと翌年への準備

九月にキュウリとニガウリの勢いが落ちてきたら、株を抜いて片づけます。瓜類の残りを畑に残すと病気の元が越冬するので、根ごと抜いて処分し、支柱やネットは洗って乾かします。マルチも回収して、畑は一度耕しておきます。

同じ場所に翌年また瓜類を植えると、つる割病などが出やすくなります。翌年はマメ科やアブラナ科を植え、瓜類は二年から三年空けて戻すのが基本です。狭くて空けられないなら、接ぎ木苗を使って病気を避けます。

株を根ごと抜く
勢いの落ちた株は根ごと抜き、畑の外で処分します。病気の葉を畑に残さないようにします。
支柱とネットを洗う
支柱とネットは水で洗って天日で乾かし、来年まで保管します。病気の菌が残るのを防げます。
翌年の場所を記録する
瓜類を植えた場所をメモし、翌年は別の場所に植えます。二年から三年は戻さない計画を立てます。

予定どおりに進まないときの立て直し

植え付けが遅れて六月になっても、キュウリ、ニガウリ、ズッキーニなら間に合います。カボチャとスイカは六月上旬まで、メロンは五月中に植えないと収穫が九月の低温に当たって甘くなりません。遅れたら種類を切り替える判断が必要です。

梅雨の長雨で株が病気になって枯れた場合も、六月中ならキュウリの苗を植え直せます。七月に入ったらキュウリの直まきでも九月に穫れます。瓜類は一種類がだめでも他の種類で挽回できるのが強みです。

場面判断やること
植え付けが6月にずれたキュウリ・ニガウリ・ズッキーニに切り替え6月中に植えれば7〜9月に穫れる
梅雨で株が枯れた6月中なら植え直し接ぎ木苗を別の場所に
7月に株が疲れた二回目のキュウリ7月上旬までに直まき
秋に実が熟さない霜の前に穫るカボチャは未熟でも穫って追熟

瓜類の栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

瓜類の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は瓜類の育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

瓜類について、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる