採りごろは草丈と株の張りで決める
小株なら草丈二十センチから二十五センチ、大株なら三十センチを超えて株が横に広がったころが採りごろです。日数の目安はありますが、その年の気温で二週間はずれるので、姿を見て決めてください。
採り遅れると葉が硬くなり、辛みが強くなります。冬の間は生育が止まるので畑に置いておけますが、二月に入って中心から花芽が伸び始めたら、そこからは急いで採り切ります。
| 状態 | 見えること | 判断 |
|---|---|---|
| 草丈15センチ以下 | 葉がまだ細い | もう少し置く |
| 草丈20センチから25センチ | 株が立ち上がる | 小株として採りごろ |
| 草丈30センチ以上で横に張る | 株元が太る | 大株として採りごろ |
| 中心から茎が伸びる | 花芽が動き始めた | すぐ採り切る |
株ごと抜くか外葉から採るか
漬物や鍋に株ごと使うなら、根元を持って引き抜くか、地際に包丁を入れて切ります。一株がまとまって採れるので、扱いが楽で見た目もよくなります。大株はこの採り方が基本です。
少しずつ長く使いたいなら、外側の葉を根元から折り取る採り方もできます。中心の芽を残しておけば新しい葉が出るので、一株から何度かに分けて収穫できます。
- 株ごと採る
- 株元をつかんで真上に引き抜くか、地際に包丁を入れて切ります。土が固いときは刃物を使うほうが確実です。
- 外葉から採る
- 外側の大きな葉を根元で折り取ります。中心の小さな葉を5枚以上残すと、また伸びてきます。
- 採る本数を決める
- 1株から採る外葉は一度に3分の1までにします。採りすぎると株が細って回復しなくなります。
- 泥を落として持ち帰る
- 採ったその場で根元の泥を落とし、傷んだ外葉を外します。持ち帰ってからの手間がぐんと減ります。
間引き菜も収穫のうち
二回目、三回目の間引きで抜いた株は、そのまま食べられます。柔らかく香りがよいので、みそ汁やおひたし、サラダに向きます。捨てるつもりで間引くのと、食べるつもりで間引くのでは気持ちが違います。
間引き菜は日持ちしないので、その日か翌日には使ってください。畑に置いておくと虫を呼び、腐って病気の元になるので、必ず持ち帰ります。
| 時期 | 採れるもの | 向く食べ方 |
|---|---|---|
| 双葉のころの間引き | 細い芽 | サラダに散らす |
| 本葉2枚から3枚の間引き | 5センチほどの若い株 | みそ汁、おひたし |
| 本葉5枚から6枚の間引き | 10センチほどの株 | 炒め物、鍋 |
| 最終の収穫 | 20センチ以上の株 | 漬物、鍋、サラダ |
洗い方と保存
ミブナの株元には土が入り込んでいます。根元を切り落としてから、たっぷりの水を張ったボウルで振り洗いすると、土が沈んできれいになります。流水だけでは株元の奥まで落ちません。
保存は、洗わずに湿らせた紙で包んで袋に入れ、立てて冷蔵するのが長持ちします。横に寝かせると葉が起き上がろうとして傷むので、牛乳パックなどに立ててください。
- 根元を切る
- 株元の1センチほどを切り落とすと葉が一枚ずつばらけ、間に入り込んだ土を洗い落としやすくなります。
- 水を張って振り洗い
- ボウルにたっぷり水を張り、葉を沈めて振ります。土が底に沈んだら葉だけを引き上げます。
- 立てて冷蔵する
- 洗わないものは湿らせた紙で根元を包み、袋に入れて立てて冷蔵します。4日から5日は持ちます。
- ゆでて冷凍する
- 多く採れたときは、さっとゆでて水気を絞り、小分けにして冷凍します。汁物にそのまま使えます。
まき時をずらして長く採る
一度にまくと一度に採りごろが来て、使い切れないことがあります。九月中旬と十月上旬というように二週間ずらして二回まくと、収穫の山が分かれて食べ切れる量になります。
小株と大株を混ぜて作るのも手です。小株は早く採れ、そのあとに大株がゆっくり太るので、同じ畝から長い期間にわたって採り続けられます。
| 時期 | まく量の目安 | 採れるころ |
|---|---|---|
| 9月中旬 | 畝の半分 | 10月下旬から11月 |
| 10月上旬 | 畝の残り半分 | 11月下旬から12月 |
| 10月中旬 | 少しだけ | 1月。覆いをかけて守る |
味や姿が悪いときの原因と直し方
辛みが強すぎる、葉が硬いという場合は、水切れか採り遅れです。次の作では水やりの間隔を詰め、草丈二十五センチを超えたら採ると決めておくと安定します。
株が小さいまま止まった年は、株間か肥料を見直します。ミブナは横に張るので、思っているより広い株間が要ります。大株にしたいなら三十センチ以上を確保してください。
| 症状 | 原因 | 次に直すこと |
|---|---|---|
| 辛みが強く硬い | 水切れと採り遅れ | 水やりの間隔を詰め、早めに採る |
| 株が小さいまま | 株間が狭い、肥料切れ | 最終の株間を広げ、追肥を1回足す |
| 葉が水っぽく傷みやすい | 肥料のやりすぎ | 元肥と追肥を半分に減らす |
| 株元に土が残る | 洗い方が足りない | 根元を切ってから振り洗いする |
| すぐしおれる | 採ってから放置した | 採ったらすぐ紙で包んで立てて冷蔵 |
ミブナの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ミブナの収穫までのコツは作物ページに
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