地植えか鉢植えかを決める
一年で青パパイヤを採るなら地植えのほうが大きく育ち、収量も上がります。冬越しして完熟を狙うなら鉢植えにして室内に取り込みます。どちらも日当たりが一日六時間以上ある場所が必要です。日照が足りないと茎が伸びるだけで花が付きません。
迷ったら、冬に鉢を入れられる場所があるかで判断します。窓辺に高さ1.5メートルの鉢を置ける場所がなければ、一年作型の地植えに絞ったほうが手間なく楽しめます。
| 場面 | 向く植え方 | 注意 |
|---|---|---|
| 庭があり青パパイヤが目的 | 地植えの高畝 | 冬に枯れる前提で秋に片付ける |
| ベランダ | 12号以上の大鉢 | 風で倒れるので壁際に置く |
| 冬越しして完熟を狙う | 10〜12号の鉢 | 室内に入れられる高さで管理する |
| 水はけの悪い粘土質の畑 | 高畝か袋栽培 | 根腐れが最も多い失敗 |
土づくりと高畝
根が浅く空気を好むので、水はけが最優先です。植える二週間前に堆肥と元肥(植え付け時に土へ混ぜる肥料)を入れ、高さ20〜30センチの高畝を作ります。ペーハーは6から6.5が目安で、酸性の畑には苦土石灰を少し入れます。
- 深く耕して堆肥を混ぜる
- 深さ30センチまで耕し、1平方メートルあたり完熟堆肥3キロと苦土石灰100グラムを混ぜます。粘土質なら腐葉土やもみ殻も加えます。
- 元肥は控えめに
- 化成肥料を1平方メートルあたり100グラム程度にとどめます。窒素が多いと葉ばかり茂って花が遅れます。
- 高畝を立てる
- 幅60センチ、高さ20〜30センチの畝を作り、黒マルチを張ります。地温が上がり、雨のはね返りも防げます。
鉢植えの土と大きさ
鉢は最終的に12号(直径36センチ)以上が必要です。最初から大鉢に植えると土が乾かず根が傷むので、5号、8号、12号と段階的に大きくします。土は野菜用培養土にパーライトを二割混ぜ、水はけを高めます。
| 鉢の大きさ | 移す目安 | 土の配合 |
|---|---|---|
| 5号 | 苗を買った直後 | 野菜用培養土8・パーライト2 |
| 8号 | 本葉が十枚を超えたころ | 同じ配合、鉢底石を厚めに |
| 12号以上 | 高さ50センチを超えたころ | 同じ配合、支柱を先に立てる |
鉢は軽いプラスチック製が扱いやすいですが、風で倒れやすいので、底に鉢底石を多めに入れて重心を下げます。
定植の手順
最低気温が15度を超え、日中が25度前後になる5月下旬が関東の適期です。早く植えても寒さで止まり、6月に植えた株に追い抜かれます。曇りの日か夕方に植えると、根付くまでの水切れが減ります。
植えた直後にたっぷり水をやり、その後は土の表面が乾くまで待ちます。根付いたかどうかは、朝に葉がぴんと立っているかで確かめます。一週間ほどで新しい葉が動き始めれば成功です。
- 植え穴は根鉢より少し大きく
- 根鉢と同じ深さ、一回り大きい穴を掘り、穴に水を注いで染み込ませてから苗を置きます。
- 根鉢は崩さない
- パパイヤは根が傷むと回復に時間がかかります。ポットから抜いたら形を崩さず、そのまま置きます。
- 深植えしない
- 根鉢の表面が地面と同じか、少し高くなるように植えます。茎が土に埋まると茎の根元が腐ります。
- 仮支柱を立てる
- 苗のうちは風で振られて根が切れます。50センチほどの支柱を根鉢を避けて立て、ひもで軽く結びます。
株間と本数
矮性の野菜用品種でも葉の広がりは直径1.5メートルほどになります。株間は1.5メートル、列の間は2メートルが目安です。両性株の品種でも念のため二本以上植えておくと、一本が雄株だったときや枯れたときの保険になります。
三本植えて全部に実が付いたら、秋に食べきれないほど採れます。それでも一本だけ植えて雄株だったときの落胆を思えば、二本以上が安心です。余った青パパイヤは冷凍や漬物にできます。
| 品種のタイプ | 株間 | 一株あたりの目安 |
|---|---|---|
| 矮性の野菜用 | 1.2〜1.5メートル | 青パパイヤ10〜20個 |
| 普通の草丈の品種 | 2メートル | 秋までに数個〜10個 |
| 鉢植え | 鉢を1メートル離す | 5〜10個 |
植え付け後に起きるトラブルと手当て
植えて二週間の間に葉がしおれる、下葉が黄色くなるのはよくあることで、根が動き始めれば新しい葉から回復します。株元が黒く柔らかくなっている場合だけは根腐れなので、水を止めて様子を見て、戻らなければ植え直します。
| 症状 | 原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 昼にしおれ夕方に戻る | 根付いていないだけ | 朝に水をやり、日よけを数日 |
| 下葉が黄色く落ちる | 植えた直後の低温か過湿 | 水を控え、マルチで地温を上げる |
| 株元が黒く柔らかい | 深植えか過湿の根腐れ | 水を止める。戻らなければ新しい苗に |
| 風で傾いた | 仮支柱がない | 根を踏まないように立て直し支柱を追加 |
植えて三週間たっても新しい葉が出なければ、根が回っていた苗か低温のどちらかです。6月に入れば動き出すので、あわてて抜かずに待ちます。
パパイヤの植え付けに使うもの
木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。
数量は苗木 1 本を単位にしています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。
- 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
- 規格の目安
- 幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。
幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。
- 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
- 規格の目安
- 粒状で長く効くタイプ。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。
植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。
- 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
- 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。
パパイヤの収穫までのコツは作物ページに
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