GadeninEnglishアプリを入れる
ピーカンナッツの月別の作業

ピーカンナッツの月別作業カレンダー|剪定から開花、秋の落果拾いまでの一年

ピーカンナッツの栽培イメージ

読むのに約 3

作業は少ない木ですが、剪定と受粉と収穫の時期を外すと一年が無駄になります。月ごとに整理します。

一年の流れ

関東平野部では、4月下旬に芽吹き、5月に開花、夏に実が太り、10月下旬から11月に緑の外皮が裂けて実が落ちます。落葉は11月下旬です。作業の山は冬の剪定、春の施肥と開花の記録、夏の水やり、秋の落果拾いの四つで、それ以外は見守るだけの月が多い木です。

木の姿主な作業
1月休眠剪定、切り口に癒合剤
2月休眠、下旬に樹液が動き始める剪定を終える、植え付け
3月芽が膨らむ春の施肥、亜鉛を含む微量要素
4月芽吹き、下旬に雄花の房開花日の記録開始
5月開花、雌花が新梢の先に人工授粉、記録
6月小さな実、自然落果水やり開始、落果の数を見る
7月実の肥大週一回たっぷり水、台風対策
8月実の中身が詰まる水を切らさない、落果を割って確かめる
9月殻が固まる水やりを続ける、下草を刈る
10月外皮が裂け始める落果を拾い、乾燥を始める
11月落果と落葉拾い集めて乾燥、落ち葉の処分
12月休眠実の保存、寒肥の準備

冬(十二月〜二月)

剪定の季節です。若木は幹を一本にする作業、成木は枯れ枝と混んだ枝の間引きをします。関東では2月下旬に樹液が動くので、それまでに終えます。寒さには強く、防寒は不要です。植え付けもこの時期で、裸苗は届いたらすぐ植えるか仮植えします。

剪定は2月中に終える
枝先の芽が膨らみ始める前に済ませます。遅れると切り口から樹液が流れ続け、木が弱ります。
太い切り口を保護する
直径3センチ以上の切り口に癒合剤を塗り、腐りが幹に入るのを防ぎます。塗り忘れは翌年に確かめて塗り直します。
寒肥を準備する
2月に完熟堆肥を株元から1メートル離した円にまき、軽く土と混ぜます。若木は肥料を控え、堆肥だけにします。

春(三月〜五月)

3月に施肥をし、4月下旬から5月の開花を観察して記録します。ピーカンナッツは亜鉛が不足しやすく、葉が小さく縁が波打つ症状が出ます。芽吹き前に亜鉛を含む微量要素の肥料を施すか、葉が開いたら葉面散布します。

3月の施肥
成木には化成肥料を株元から1メートル離した円に、両手で三〜四杯ほどまきます。若木は半分以下にして、枝ばかり伸びるのを防ぎます。
亜鉛を補う
亜鉛を含む微量要素の肥料を3月に土へ、または5月に葉面散布します。前年に葉が小さく波打っていたら必ず行います。
開花を記録する
雄花が花粉を出した日と雌花が開いた日を木ごとに書きます。重なりがなければ人工授粉で橋渡しします。

夏(六月〜八月)

実が太り、中身が詰まる季節です。この時期に乾くと実が落ちたり、中身がしぼんだりします。成木は根が深いので雨だけで足りることも多いですが、二週間雨がなければ株元にたっぷり水を与えます。若木は毎週与えます。6月の自然落果は正常で、7月以降の落果は原因を見ます。

場面作業目安
二週間雨が降らない株元に水成木でバケツ五〜十杯
6月に小さい実が落ちる何もしない残りが多ければ正常
7〜8月に実が落ちる割って中を見る虫なら殺虫剤、空なら水
台風の予報若木の支柱を確かめる成木は特に対策なし

秋(九月〜十一月)

9月に殻が固まり、10月下旬から緑の外皮が四つに裂けて実が落ち始めます。落ちた実は毎日拾い集めます。地面に置いたままだと湿気を吸ってかびが出るので、拾ったらすぐ乾燥に回します。木を揺すって落とす方法もありますが、外皮が裂けていない実は未熟です。

落果を毎日拾う
10月下旬から11月にかけて、朝に木の下を回って落ちた実を拾います。外皮が付いたままの実は外皮を外します。
拾ったら乾燥へ
風通しのよい日陰に一段に広げて二〜三週間乾かします。振って中身がカラカラ鳴れば乾燥は十分です。
落ち葉を片付ける
落葉した葉は病気の菌が残るので、集めて処分します。堆肥に使うなら十分に発酵させます。

若木の年と成木の年の違い

植えて五年までの若木は、実の作業がない代わりに水やりと幹の仕立てが中心です。成木になると水やりの手間が減り、剪定と収穫が中心になります。同じ月でも木の年齢で作業が違うので、自分の木がどちらかを見て作業を選びます。

時期若木(五年まで)成木
幹を一本にする剪定、支柱の結び直し間引き剪定
堆肥のみ、台木の芽をかき取る施肥、開花の記録
週一回の水やり、敷きわら乾いたときだけ水
落ち葉の処分落果拾いと乾燥

うまくいかない年の原因と直し方

実が付かない年は、剪定で枝先を切りすぎたか、開花の重なりがなかったか、夏に乾いたかのどれかです。記録があれば原因を絞れます。隔年で実の量が大きく変わるのは成木の性質で、多い年の翌年に少ないのは異常ではありません。

症状原因翌年の直し方
雌花が付かない枝先を切り詰めた間引き剪定だけにする
花は咲くが実が付かない花期が重ならない逆のタイプを足すか花粉を冷蔵して人工授粉
夏に実が落ちて中が空乾燥7〜8月に二週間雨がなければ水
殻はあるが中身がしぼむ9月の乾燥か亜鉛不足秋まで水を続け、春に亜鉛を補う

ピーカンナッツの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

ピーカンナッツの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はピーカンナッツの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

ピーカンナッツについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる