症状から原因を読み分ける
ラディッキオの困りごとは、秋の葉を食べる虫と、雨の多い時期の腐りに大きく分かれます。どちらも早い段階で気づけば手が打てるので、週に一度は葉の裏と株元を見る習慣にします。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉に大きな穴 | ヨトウムシ | 早朝か夜に株元を探して捕る |
| 新芽が縮れる | アブラムシ | 手で取り、反射材を敷く |
| 葉が透けるように食われる | ナメクジ | 夜に見回る。株元の隠れ場所を減らす |
| 株元が茶色く溶ける | 軟腐病 | 株ごと処分し、水はけを直す |
| 葉にまだらな黄色 | べと病 | 下葉を外し、葉に水をかけない |
植え付け直後は覆いをかける
八月から九月は虫の活動が盛んな時期です。植え付けたばかりの小さな株が食べられると、外の葉の枚数が確保できず、結球する力が育ちません。この時期だけでも防虫ネットをかけておくと安心です。
覆いは株が大きくなって内側でつかえるようになったら外します。かけたままにしておくと中が蒸れて、株元から腐る原因になってしまいます。十月に入れば虫も減ります。
- 植えたらすぐかける
- 支柱を立てて防虫ネットをかけ、裾を土で押さえます。すき間があるとそこから入られます。
- 中を確かめる
- 週に一度は中をのぞき、食べられた跡がないか見ます。入り込んだ虫は中で増えてしまいます。
- 十月に外す
- 株が大きくなって覆いの内側でつかえてきたら外します。蒸れを防ぎ、光と風をしっかり通すためです。
ヨトウムシとナメクジの見つけ方
葉に大きな穴が開いているのに虫が見えないときは、昼のあいだ株元の土に隠れているヨトウムシを疑います。夜か早朝に見回るか、株元の土を浅く掘ると丸まった幼虫が見つかります。
葉が透けるように食われ、光る筋が残っているならナメクジです。株元の敷きわらや落ち葉が隠れ場所になっているので、風通しを良くするだけでも数が減ります。
どちらの虫も、株元をきれいにしておくだけで数が減ります。枯れ葉や雑草を片づけ、風と光が株元まで入るようにしておくのが遠回りに見えていちばん効きます。
- 株元を掘る
- 食べられた株の根元の土を二センチほど掘ります。丸まった幼虫が出てくれば犯人です。
- 夜に見回る
- 暗くなってから懐中電灯で葉の上を見ます。夜行性の虫はこの時間に出てきて食べています。
- 隠れ場所を減らす
- 株元に敷いた資材や落ち葉が湿ったままなら整理します。乾いた環境ではナメクジが減ります。
- 早めに取る
- 見つけた幼虫はその場で取り除きます。数が少ないうちなら、薬を使わずに収まります。
長雨による株元の腐りを防ぐ
秋の長雨のあと、株元が茶色く溶けたようになって倒れることがあります。水はけの悪い場所と、株が混みすぎて風が通らない場所で出やすい症状です。いちど出た株は戻らないので、抜いて処分します。
予防は水はけと風通しに尽きます。畝を高くして水がたまらないようにし、株間を三十センチ以上取って葉が重ならないようにしておけば、ほとんど出ません。
- 畝を高くする
- 植え付けの時点で高さ十センチほどの畝を立てます。雨のあとに水たまりが残らないことを確かめます。
- 痛んだ株を抜く
- 株元が溶けた株は戻りません。早めに抜いて畑の外へ持ち出し、周りへ広がるのを防ぎます。
- 溝を切る
- 雨が続く予報のときは、畝のまわりに浅い溝を掘って水の逃げ道を作っておきます。降ってからでは間に合いません。
病気ではない生理的な変化
葉の縁が茶色くなる、球の中に茶色い筋が入る、外の葉が霜で溶けるといった変化は、病気ではなく寒さや水の変化から起きるものです。中の球が無事なら食べられるので、慌てて抜かないようにします。
見た目の変化を病気だと思い込んで抜いてしまうのが、いちばんもったいない失敗です。外の葉を一枚ずつ外して中を確かめてから、使えるかどうかを判断します。
| 見た目 | 起きていること | 対処 |
|---|---|---|
| 外の葉が溶ける | 霜に当たった | 外の葉を外せば中は食べられる |
| 葉の縁が茶色い | 乾きと寒さ | 覆いをかけて霜を和らげる |
| 球の中に茶色い筋 | 急な冷え込み | その部分を除けば食べられる |
| 球が割れる | 採り遅れか春の暖かさ | 年内に穫り切る |
調子が悪いときの切り分け
まず葉を見て虫か病気かを分け、次に株元を見て腐りがないかを確かめ、最後に気温と時期で説明が付くかを考えます。この順番なら、慌てて薬を使う場面はほとんどありません。
- 葉を見る
- 穴や食べ跡があれば虫、まだらな変色なら病気です。虫は手で取り、病気は下葉を外して風を通します。
- 株元を触る
- 根元がやわらかく溶けていれば腐りです。その株は抜き、周りの水はけを直して広がりを止めます。
- 時期で考える
- 十二月に外の葉が傷むのは霜のせいで、病気ではありません。中の球が締まっていれば問題なく食べられます。
- 翌年に備える
- その年に出た問題を書き留め、次は覆い、畝の高さ、株間のどれで防ぐかを決めておきます。
ラディッキオの収穫までのコツは作物ページに
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