結球に必要な三つの条件
ラディッキオが赤い球を作るには、外の葉が十分に育っていること、気温が下がること、日照りが足りていることの三つがそろう必要があります。どれか一つでも欠けると、葉が開いたまま冬を迎えます。
| 条件 | 目安 | 足りないと |
|---|---|---|
| 外の葉の枚数 | 十五枚以上 | 中心が巻き始めない |
| 気温 | 十五度を下回る日が続く | 緑のまま開いている |
| 日照り | 半日以上の直射日光 | 巻いてもゆるく色が薄い |
外葉の枚数を先に確保する
結球の力は外の葉が作ります。十月末の時点で外の葉が十五枚ほど、株の直径が三十センチほどに広がっていれば、そのあとの低温で自然に中心が巻き始めます。ここが足りない株は待っても巻きません。
枚数が足りないと感じたら、十月のうちに追肥と水で伸ばします。十一月に入ってからでは間に合わないので、判断は早いほうが取り返せます。
葉の枚数を数えるのが面倒なら、株の直径を目安にしても構いません。両手を広げて抱えられるくらい、およそ三十センチに達していれば十分だと考えて差し支えありません。
- 十月末に数える
- 外に開いた葉の枚数を数えます。十五枚に届いていれば順調で、十枚以下なら遅れている状態です。
- 遅れなら追肥する
- 枚数が足りなければ、十月のうちに追肥を一回入れます。水も切らさないようにして葉を伸ばします。
- 混みすぎを直す
- 隣の株と葉が重なっているなら、一株おきに抜いて間隔を空けます。光が入ると残った株が伸びます。
巻き始めの見分け方
中心の若い葉が立ち上がり、内側へ丸まるように向き始めたら結球の始まりです。同時に葉の色に赤みが差してきます。この段階に入ったら、肥料を止めて水も控えめにし、球が締まるのを待ちます。
手で軽く上から押してみて、中心に硬さを感じるようになれば順調です。まだふかふかしているなら、締まるまでもう二週間ほど待ちます。
- 中心の葉を見る
- 若い葉が上を向いて内側へ丸まり始めていれば結球が始まっています。ここから二週間から四週間かかります。
- 赤みを確かめる
- 葉脈から赤い色が広がってきたら順調です。気温の低い日が続くほど色が濃くなります。
- 上から押す
- 手のひらで軽く押し、中心に硬さがあれば締まってきています。ふかふかならまだ待ちます。
- 肥料を止める
- 巻き始めたら追肥(育ちの途中で足す肥料)をやめます。ここで与えると球がゆるみ、赤い色も出にくくなります。
巻かないときの手の打ち方
十二月に入っても開いたままの株は、そのままでは巻きません。原因が外葉の不足なら諦めて葉として使い、日照りの不足なら容器を動かす、混みすぎなら間引くという形で、できることを選びます。
巻かなかった株の葉も、赤く色づいていればそのままサラダに使えます。結球しなかったからといって捨てる必要はまったくありません。外側の硬い葉は火を通せばおいしく食べられます。
| 原因 | そのときの判断 | 翌年の直し方 |
|---|---|---|
| 外の葉が少ない | 葉として穫って使う | まく時期を七月下旬に早める |
| 日照りが足りない | 容器なら日向へ移す | 日当たりのよい場所を選ぶ |
| 株が混みすぎ | 一株おきに抜く | 株間を三十センチ以上取る |
| 肥料が多すぎた | 水を控えて締める | 十一月以降は足さない |
外葉を縛る方法もある
十二月に入って中心がゆるいまま冷え込みが強くなるときは、外の葉を集めて上でひもをゆるく縛る方法があります。中心が守られて締まりやすくなり、霜による傷みも減らせます。ただし縛りすぎは蒸れのもとです。
縛るのは晴れた日の午後、葉がしっかり乾いているときにします。ぬれた葉を縛ると内側で蒸れて腐ることがあるので、雨上がりや朝露の残る時間は避けるようにします。
- 晴れた午後に行う
- 葉が乾いている時間を選びます。ぬれたまま縛ると内側が蒸れて、株の中心から腐ることがあります。
- ゆるく縛る
- 外の葉を集めてひもで一周させ、こぶし一つ分の余裕を残して結びます。締めすぎは蒸れの原因です。
- 二週間で確かめる
- 縛ってから二週間ほどで中心を押して確かめます。締まっていれば収穫、まだなら覆いを足して待ちます。
結球でつまずいたときの切り分け
巻かない、色が出ない、ゆるいといった結果は、時期のずれか場所の条件がほとんどです。株を見て原因を一つに絞れば、翌年は同じ失敗をくり返さずに済みます。
- まく時期を疑う
- 九月にまいていたなら遅すぎます。翌年は七月下旬から八月中旬にまき、秋のあいだに外の葉を育てます。
- 場所を疑う
- 半日陰では色も締まりも出ません。日当たりのよい場所を選び直すか、容器づくりで動かせるようにします。
- 肥料を疑う
- 十一月以降も与えていたなら多すぎです。巻き始めたら止める、という一点を守るだけで変わります。
- 品種を変える
- 結球しにくい年が続くなら、作りやすいと書かれた品種に替えます。丸く巻くタイプが比較的やさしい傾向です。
ラディッキオの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ラディッキオの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はラディッキオの育て方にまとめています。
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