最初に決めるのは草丈
ひまわり選びは草丈から始めます。同じひまわりでも、鉢で30センチにおさまる矮性種から見上げる3メートル級まであり、植えた後で低くすることはできないからです。
手がかりは種袋の草丈表示です。40センチ前後なら鉢向き、1メートル前後なら花壇向き、2メートルを超える表示は株間と支柱を大きく取れる畑向きだと考えて選びます。
| 草丈のめやす | 呼ばれ方 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 30〜60センチ | 矮性・鉢向き | ベランダの鉢、花壇の前列 |
| 80〜150センチ | 切り花向き・中性 | 花壇の中列、学校の花壇 |
| 150〜200センチ | 一般的な高性 | 畑、目かくしの代わり |
| 200〜300センチ | 大輪の巨大種 | 畑の一角、記録に挑むとき |
表示された草丈は肥えた畑での値です。鉢や痩せた土では2割ほど低く、逆に肥料が多いと表示を超えて伸びて倒れます。
用途から選び分ける
- 鉢やプランター
- 根の張れる量が限られるので、草丈50センチ以下の矮性種にします。高性種を鉢に植えると根鉢に対して上が重くなり、風のたびに鉢ごと倒れます。
- 子どもの観察用
- 学校や家庭の観察では1.5メートル前後の中性種が扱いやすい高さです。3メートル級は途中から見上げるだけになり、葉や蕾の変化を手元で記録できなくなります。
- 切り花にしたい
- 無花粉で枝が分かれる切り花用の系統を選びます。摘み取っても次の蕾が上がるので夏のあいだ何度も切れ、花粉が落ちないため室内でも扱えます。
- 種をたくさん採る
- 食用にもなる大輪の巨大種を選びます。花の直径が20センチを超える品種ほど中心の種が多くなりますが、株間を50〜60センチあける場所が要ります。
- 夏じゅう咲かせる
- 分枝性のある品種を選び、2週間ずらして2〜3回まきます。一本立ちの品種は咲き終わればそこで終わるため、花期を延ばすにはまき時をずらすほかありません。
迷ったら中性種を選びます。鉢にも花壇にも入り、支柱1本で支えられ、観察にも切り花にも使えて失敗が少ない高さです。
花粉のある品種とない品種
机や玄関に飾るなら無花粉の品種です。花粉のある品種は開花中に黄色い粉が落ち、布や床が汚れます。ただし無花粉の品種は種がほとんど入らず、採種には向きません。
畑で種を採りたい、虫を観察したいなら花粉のある品種を選びます。花粉があるとハチやチョウが集まり、受粉して中心に種が詰まります。無花粉種は頭を割ってもぺたんこです。
| 目的 | 花粉あり | 花粉なし |
|---|---|---|
| 種を採る | 詰まった種が採れる | ほとんど入らない |
| 室内に飾る | 粉が落ちて汚れる | 汚れない |
| 虫を観察する | ハチやチョウが来る | 集まりにくい |
種袋に無花粉や花粉が出にくいと書かれていれば無花粉系です。表示がない品種は花粉ありと考えて置き場所を決めます。
一本立ちか、枝が分かれるか
品種は、茎の先に大きな花を一つ咲かせる一本立ち型と、脇から枝が出て小さめの花を次々に咲かせる分枝型に分かれます。同じ場所に植えても占める幅がまるで違います。
一本立ちは幅を取らず列に並べられますが、その一輪が終われば株も終わりです。分枝型は幅60センチ以上に広がり、8月から9月まで咲き続けます。
| 型 | 花の出方 | 必要な幅 |
|---|---|---|
| 一本立ち | 茎の先に1輪だけ | 30〜50センチ |
| 分枝型 | 脇枝に次々と | 60〜80センチ |
一本立ちの品種の脇芽を残しても枝は伸びません。長く咲かせたいなら、品種を決める段階で分枝型を選ぶ必要があります。
種袋で確かめる四つのこと
- 草丈の表示
- 袋の裏の草丈をまず見ます。おおよその値で、株間や肥料で上下します。書かれていない袋は高性種のことが多いので、広い場所に植えるつもりで扱います。
- まける時期の帯
- 袋には地域別のまき時期が帯で印刷されています。矮性種ほど遅くまでまけ、大輪の巨大種は開花まで日数がかかるためまける期間が短めです。
- 開花までの日数
- まいてから咲くまでの日数が書かれていれば、行事から逆算できます。矮性から中性でおよそ55〜70日、大輪の巨大種は80日以上かかります。
- 花の直径
- 花径の表示は採れる種の量にほぼ比例します。10センチ前後の品種は観賞向き、20センチを超える品種は採種や食用向きです。
残った種は密閉して冷暗所に置けば翌年もまけます。高温多湿の物置に置いた種は、翌年の発芽が目に見えて落ちます。
選び違いに気づいたときの戻し方
うまくいかなかった年ほど、次の選び方がはっきりします。倒れたのか、花が小さかったのか、種が入らなかったのかを見て、原因を草丈と型と花粉のどれかに当てはめ、種袋の表示で目安を確かめてから翌年の品種を決めます。
| 起きたこと | 原因 | 次にできること |
|---|---|---|
| 鉢が風で倒れる | 高性種を小さい鉢に植えた | 支柱を立てて壁ぎわへ移す |
| 花が思ったより小さい | 分枝型は一輪が小ぶり | 脇枝を数本に減らして残りを充実させる |
| 種が入っていない | 無花粉の品種だった | 来年は花粉のある品種を選ぶ |
| 咲いてすぐ終わった | 一本立ちの品種だった | 2週間ずらしてもう一度まく |
植えてしまった高性種を途中で低くはできません。先端を切る摘心(先端を摘んで枝数を増やすこと)をしても花が小さくなり開花も遅れるので、支柱を先に立てるほうが確実です。
ひまわりの長く咲かせるコツは作物ページに
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