採りどきは直径ではなく肩と長さ
赤丸のラディッシュ(二十日大根)は直径2センチが合図ですが、白長は根の大半が土の中にあるので直径では分かりません。目安は、根の肩が土から2センチほど顔を出し、太さが指1本分になったころ。種まきから30日前後、10月まきなら11月中旬ごろです。そこで1本試し抜きし、根の長さが品種の目安に届いていれば収穫を始めます。
白長は採り遅れると中心に す という空洞ができ、皮が割れて食味が落ちます。ニチノウの栽培案内も「採り遅れると根が割れたり空洞ができたりして食味も落ちる」と注意しています。最初の1本を抜いた日から1〜2週間のうちに採り切るつもりで進めます。
| 品種 | 長さの目安 | 太さの目安 | 採り切る期間 |
|---|---|---|---|
| 白姫 | 肩が2センチ見え、試し抜きで細長い円筒形に | 指1本分 | 最初の1本から1〜2週間 |
| ホワイトアイシクル | 10〜15センチ | 指1本分、太らせすぎない | 若採りから順に、太る前に |
| 白長はつか大根 | 8センチ前後 | 2センチ近く | 最初の1本から1〜2週間 |
試し抜きで長さを確かめる
肩が見えてきたら、いちばん太そうな株を1本抜いて根の長さと中身を見ます。長さが目安に届いていて、切ってみて中が白く詰まっていれば本番の採りどきです。まだ短ければ数日おいてもう1本抜きます。白長は土の中の様子が外から見えないので、この1本が一番確かな判断材料になります。
- 太そうな株を1本選ぶ
- 肩がいちばん大きく見える株を選びます。この株が目安に届いていなければ、ほかの株はまだ早いと判断できます。
- 縦に切って中を見る
- 抜いた根を縦半分に切ります。中が白く詰まっていれば採りどき、中心に小さな穴があれば採り遅れ気味なので、残りを急いで採ります。
- 長さを記録する
- 抜いた日と根の長さを記録しておくと、次にまくときの収穫日の予測に使えます。10月まきと春まきで日数が違うので、季節ごとに残します。
株元を持ってまっすぐ上に抜く
白長は葉も食べる野菜なので、葉を束ねて引くと葉柄が折れて傷みます。根の肩を指でつまみ、少し左右に揺らして土をゆるめてから、まっすぐ上に引き抜きます。根が長い品種は斜めに引くと途中で折れるので、必ず真上です。土が固いときは先に水をやって30分おくと抜きやすくなります。
- 肩をつまんで揺らす
- 根の肩を親指と人差し指でつまみ、小さく左右に揺らして周りの土をゆるめます。葉は持ちません。
- 真上に引く
- ゆるんだら真上にゆっくり引きます。斜めに引くと根の先が折れて土に残ります。抜けにくければ移植ごてを脇に挿して土を起こします。
- 大きいものから順に採る
- 全部を一度に抜かず、肩の大きいものから順に採ります。残した株は株間が広がって太ります。1〜2週間で採り切ります。
- 隣の株を動かさない
- 抜いたあとの穴に周りの土を寄せ、隣の株の根が露出しないようにします。露出した肩は緑化して硬くなります。
採ったらすぐ葉と根を分ける
根と葉をつけたまま置くと、葉が根の水分を吸って根がしなびます。採ったらすぐ葉の付け根から1センチほど残して切り分け、根は泥を洗って水気を拭き、葉は別にして保存します。根は冷蔵庫の野菜室で1週間、葉は2〜3日が目安で、葉は採った日に使い切るのが一番おいしい食べ方です。
- 葉は付け根の1センチ上で切る
- 根に葉の付け根を少し残して切ると、根の切り口から水が抜けにくくなります。葉は洗って水気を切り、湿らせた新聞紙で包みます。
- 根は洗って袋に入れる
- 泥を流水で落とし、水気を拭いてポリ袋に入れて野菜室へ。白い肌がきれいなうちに、サラダに使う分はその日に切ります。
一夜漬けとサラダ、葉の炒め物
白長はやわらかくみずみずしい肉質を生かす食べ方が向きます。一番手軽なのは一夜漬けで、根を縦に薄く切るか丸ごと、刻んだ葉と一緒に重さの2パーセントの塩でもんで一晩おくだけです。サラダは輪切りや斜め薄切りにして、白い肌とほんのりした辛味を生かします。葉はごま油で炒めてしょうゆを少し垂らすと、ご飯のおともになります。
| 食べ方 | 切り方 | ひと手間 |
|---|---|---|
| 一夜漬け | 縦薄切りか丸ごと、葉は刻む | 重さの2パーセントの塩でもんで一晩、昆布を少し |
| サラダ | 輪切り、斜め薄切り | 塩少々とオリーブ油、辛味が強ければ水にさらす |
| 葉の炒め物 | 葉と茎を1センチに刻む | ごま油で炒め、しょうゆとかつお節 |
| 味噌汁の実 | 根は薄い半月、葉は刻む | 火を止める直前に葉を入れる |
| 丸ごと生で | 小さいものをそのまま | 塩かみそをつけてかじる。ホワイトアイシクルの本場の食べ方 |
辛味は品種と天候で変わります。ホワイトアイシクルは乾いた天候で辛味が強まるので、辛いときは薄く切って塩をふるか、水に10分さらします。
採り遅れたときと、とう立ちしたとき
採り遅れて中に す が入った根も、捨てずに使えます。空洞の部分を切り落として薄切りにし、塩でもんで漬物にするか、味噌汁の実にすれば食べられます。春まきで花茎が伸びてとう立ちした株は根が硬くなりますが、やわらかい花茎と つぼみ は菜の花と同じように おひたし や炒め物にできます。
- す の入った根は漬物に
- 縦に切って空洞を確かめ、ひどい部分を落として薄切りにします。塩でもむか、甘酢に漬けると食感の粗さが気になりません。
- 割れた根はその日に使う
- 割れ目から傷みが進むので保存せず、割れた部分を落としてサラダか味噌汁に使います。
- とう立ちした株は花茎を食べる
- 根は硬くなるので、代わりに伸びた花茎を つぼみ のうちに摘んで、さっとゆでて おひたし にします。残した株は種採りにも使えます。
白長二十日大根の収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
白長二十日大根の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は白長二十日大根の育て方にまとめています。
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