割れの正体は水の差
白長の根は細長いぶん、乾いた土に急にたっぷり水や雨が入ると、内側が先に太って皮が縦に割れます。赤丸でも起きますが、白長は根が長いので割れ目も長く、商品にならない見た目になります。土を乾かし切らず、少しずつ続けて与えるのが水やりの軸です。
ニチノウの栽培案内は「水の与えすぎは厳禁」とも書いています。常にぬれていると根が傷み、発芽期なら種が腐ります。乾かし切らない、ぬらし続けない、この間を保ちます。
- 表面が乾いたら、たっぷりではなく十分に
- 土の表面が白っぽく乾いたら、根の深さ15センチまで届く量を与えます。地植えで1平方メートルあたりじょうろ1杯が目安で、毎日少量を繰り返すより、乾き具合を見て与えます。
- 朝にやる
- 秋は朝に水をやり、夕方には土の表面が落ち着いている状態にします。夕方の水やりは夜間に土が冷えて、11月以降は生育をさらに遅らせます。
- 雨の前後は量を調節する
- まとまった雨の予報があるときは、その前の水やりを控えます。乾いた土に雨が一気に入るのが一番割れやすい場面で、雨の前に軽く湿らせておくと差が小さくなります。
地植えの水やり
10月の静岡なら、まいてから発芽までは毎日、双葉が開いたら2〜3日に1回、本葉が増えたら土の乾き具合を見て週に2回ほどが目安です。玄関前は建物の軒で雨が当たらないことがあるので、雨が降った日でも畝の土が湿っているか指で確かめます。
| 時期 | 目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 種まき〜発芽(0〜5日) | 毎日、表面を湿らせる程度 | やりすぎると種が腐る |
| 双葉〜本葉2枚 | 2〜3日に1回 | ネットの上からで構わない |
| 本葉4枚〜肩が見えるまで | 乾いたら週2回ほど | 乾湿の差をつくらない |
| 収穫の1週間前〜 | 控えめに、乾かし切らない | 急な大量の水で割れる |
軒下の花壇は雨が当たらないので、雨の日を水やりの代わりにしないこと。土を指で2センチ掘って乾いていれば水をやります。
プランターの水やり
プランターは地植えより乾きやすく、同時に水がたまりやすい場所です。底から流れるまで与えて、受け皿の水は必ず捨てます。深型のプランターは表面が乾いていても底は湿っていることがあるので、割りばしを挿して抜き、下のほうの湿り具合を見てから与えます。
- 底から流れるまで、受け皿は空に
- 鉢底から水が出るまで与え、受け皿にたまった水は捨てます。白長は根の先が底近くまで伸びるので、たまった水に先が浸かると腐ります。
- 表面だけで判断しない
- 深さ20センチのプランターは、表面が乾いていても底は湿っています。割りばしを挿して10センチの深さの湿りを見てから水をやると、やりすぎを防げます。
- 強い風の日は朝夕を見る
- ベランダは風で一気に乾きます。乾いた強風の日は、朝に水をやっても夕方にもう一度確かめ、乾き切っていたら軽く足します。
追肥は間引きのあとに1回
種まきから30日ほどで採る野菜なので、元肥を入れてあれば追肥は多くいりません。2回目の間引きのあとに化成肥料を1株ひとつまみ、株の周りにまいて土寄せするのが基本です。肥料が多いと葉ばかり茂って根が太らず、アブラムシも増えます。
- 2回目の間引きと同じ日に
- 本葉4〜5枚で株間を5〜6センチにした日に、化成肥料を1平方メートルあたり30グラム、株の間にぱらぱらとまきます。株に直接触れないようにします。
- 液肥なら週1回を2回まで
- プランターで液肥を使うなら、規定の倍率で薄めて週に1回、2回で終わりにします。収穫の1週間前からは与えません。
- 葉の色で足りているかを見る
- 葉が濃い緑で肉厚なら足りています。葉が黄色く小さいままなら不足、葉が大きく茂って根が見えないなら過剰です。過剰のときは水を控えめにして根に回します。
土寄せで肩を守る
白長は根が太ってくると肩が土から持ち上がります。肩が日に当たると緑色になり、乾いて割れやすくなります。2回目の間引きのあとと、肩が見え始めたころの2回、株元に土を寄せて肩を隠します。寄せすぎると葉の付け根が埋まって傷むので、肩が隠れる程度にとどめます。
- 株元に指で土を寄せる
- 畝の肩の土を指で削って株元に寄せ、根の肩が隠れる高さにします。葉の付け根まで埋めないようにします。
- ぐらつく株は押さえる
- 風で株が揺れると根の周りにすき間ができて乾きます。土寄せのときに株元を軽く押さえ、揺れを止めておきます。
11月以降の管理
11月に入ると気温が下がって生育が緩やかになり、水の減りも遅くなります。水やりの間隔を週1回ほどに延ばし、朝の冷え込みが強い日は昼前にやります。霜が降りる予報が出たら不織布をべた掛けすると、葉の傷みを防いで収穫を1〜2週間延ばせます。
| 場面 | 水やり | その他の作業 |
|---|---|---|
| 11月上旬、肩が見え始め | 乾いたら週1〜2回 | 2回目の土寄せ、試し抜き |
| 11月中旬、収穫中 | 控えめに、乾かし切らない | 大きいものから順に採る |
| 霜の予報が出た | 朝の冷え込み前は避け、昼前に | 不織布のべた掛け、早めに採り切る |
よくある質問
いつ?
種まき〜発芽(0〜5日): 毎日、表面を湿らせる程度。双葉〜本葉2枚: 2〜3日に1回。本葉4枚〜肩が見えるまで: 乾いたら週2回ほど。収穫の1週間前〜: 控えめに、乾かし切らない。
量の目安は?
地植えで1平方メートルあたりじょうろ1杯が目安で、毎日少量を繰り返すより、乾き具合を見て与えます。
白長二十日大根の育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
白長二十日大根の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は白長二十日大根の育て方にまとめています。
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