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白長二十日大根の病害虫と障害

白長二十日大根の病気・害虫・障害|はつか大根の葉の小さな穴はキスジノミハムシ、防虫ネットで防ぐ

掘り上げたばかりの白く細長い二十日大根と緑の葉

読むのに約 5 分

白長の二十日大根(はつか大根)で多いのは、葉の小さな穴(キスジノミハムシ)、アオムシ、アブラムシ、根の曲がりと割れです。症状の見分け方と、ネットを軸にした防ぎ方。

症状から原因を見分ける

白長の病害虫は赤丸のラディッシュ(二十日大根)とほぼ同じ顔ぶれですが、根が土の中に長く入るぶん、根の形の障害が目立ちます。葉の症状は虫、根の症状は土と水と採りどきと分けて考えると、原因にたどり着きやすくなります。収穫までが30日と短いので、薬剤より防虫ネットと土づくりで防ぐのが基本です。

症状原因対処
葉に直径1〜2ミリの小さな穴が多数キスジノミハムシまいた直後からの防虫ネット
葉が外側から大きくかじられ、黒い粒のふんアオムシ、ヨトウムシ見つけて取る、ネット
新芽や葉裏に小さな虫が群がり葉が縮れるアブラムシ類水で流す、株間を広げる
葉の裏から薄皮を残してかじられ白くすけるコナガネット、周りのアブラナ科を片付ける
根が曲がる、二股石、固い層、未熟な堆肥15〜20センチの深耕と石取り
根が縦に割れる、中に空洞乾湿の差、採り遅れ水を続けて与え、肩が見えたら採る
昼にしおれ、抜くと細根にこぶ根こぶ病酸度を整え、アブラナ科の連作を避ける
株元が軟らかく腐って悪臭軟腐病水はけ、傷をつけない、早めに抜く

キスジノミハムシはネットで防ぐ

葉に直径1〜2ミリの小さな穴がたくさんあくのは、体長2〜3ミリの黒い甲虫キスジノミハムシの食害です。触ると のみ のように跳ねて逃げます。発芽直後の双葉を食べられると株が止まり、幼虫は土の中で根の表面をかじって白い肌に黒い筋を残します。春から秋まで出ますが、秋も9〜10月は多く、10月まきの発芽期に重なります。

まいた日のうちにネットを掛ける
成虫は飛んで来るので、発芽してからでは遅いことがあります。種をまいた日のうちに目合い1ミリ以下の防虫ネットをべた掛けし、すそに土をかぶせてすき間をなくします。
ネットは収穫まで外さない
間引きや追肥のときだけめくり、作業が終わったらすぐ戻します。中に虫が入っていたら、そのときに取ります。
周りのアブラナ科の残りを片付ける
収穫後の小松菜やキャベツの残り株、雑草のナズナが発生源になります。まく前に周りを片付けておくと数が減ります。
穴があいても葉は食べられる
多少の穴なら生育に影響せず、葉も洗って食べられます。双葉のうちにひどくやられた株だけ抜いて、まき直します。

アオムシとヨトウムシは見つけて取る

葉が外側から大きくかじられ、黒い粒のふんが落ちていればアオムシかヨトウムシです。アオムシは昼間に葉の裏にいる緑の芋虫、ヨトウムシは夜に出てきて昼は株元の土の中に隠れています。ネットを掛けていれば入りませんが、ネットのすそのすき間からモンシロチョウが入ることがあります。

葉の裏と株元を見る
ふんを見つけたら、その真上の葉の裏を見ます。いなければ株元の土を指で浅く掘ると、ヨトウムシが丸まっています。割りばしで取ります。
卵のかたまりは葉ごと取る
ヨトウムシの卵は葉の裏に数百個のかたまりで産みつけられます。見つけたら葉ごと切って処分します。
薬剤はなるべく使わない
収穫まで30日と短く、葉も食べるので、薬剤は収穫までの日数を守れるものに限ります。数匹なら手で取るほうが確実です。

アブラムシとコナガ

新芽や葉の裏に小さな虫が群がって葉が縮れるのはアブラムシ、葉の裏から薄皮を残してかじられて白くすけるのはコナガです。どちらも株が込み合って風通しが悪いと増え、肥料が多すぎる軟らかい葉を好みます。間引きを遅らせず、追肥を控えめにすることが一番の予防です。

水で洗い流す
アブラムシが数匹なら、葉裏に強めの水をかけて落とします。葉を食べる野菜なので、テープで取るのも手です。
込んだ株を抜いて風を通す
株間が3センチ以下のところは、込んだ株を間引いて風を通します。間引き菜として食べられます。
コナガは糸を引いて逃げる
触ると糸を引いてぶら下がる小さな緑の幼虫がコナガです。薬剤が効きにくいので、見つけしだい取り、ネットで入らせないことを優先します。

根の曲がりと割れは土と水で防ぐ

抜いた根が曲がっていたり二股だったりするのは、根の先が石や固い層、未熟な堆肥の塊に当たった跡です。病気ではなく土の問題なので、次にまくときに15〜20センチ掘り返して石を取れば直ります。縦の割れは乾いた土に急に水が入ったとき、中心の空洞は採り遅れで、どちらも水やりと収穫の時期で防げます。

根の症状いつ起きたか次に防ぐには
先が曲がる、二股まく前の土づくり深さ15〜20センチの深耕、石と塊を取る
表面に黒い筋、かじり跡生育中(キスジノミハムシの幼虫)ネットで成虫に産卵させない
縦に割れる収穫前の急な水や雨乾かし切らず続けて与える、雨の前に軽く水
中に空洞採り遅れ肩が見えたら試し抜きし、1〜2週間で採り切る
肩が緑色で硬い肩が日に当たった土寄せで肩を隠す

玄関前の花壇は建物の際に砂利が残りやすい場所です。初めてまく年は、スコップで20センチ掘って何が出るか確かめてからにします。

根こぶ病と軟腐病

昼にしおれて朝に戻ることを繰り返し、抜くと細根にこぶがついているのが根こぶ病です。アブラナ科を続けて作った酸性で水はけの悪い土で出ます。株元が水に浸したように軟らかく腐って悪臭がするのは軟腐病で、採り遅れて割れた根や虫の傷から入ります。どちらも治す方法がないので、出た株は抜いて処分し、土と採りどきで防ぎます。

アブラナ科を続けない
小松菜、キャベツ、大根を作った場所に続けてまかず、ほかの野菜を1〜2作はさみます。狭い花壇なら土を入れ替えるか、プランターに移します。
苦土石灰で酸度を整える
まく2週間前に苦土石灰を1平方メートルあたり100グラム混ぜ、酸性に傾いた土を中和します。根こぶ病は酸性の土で出やすくなります。
傷をつけない、採り遅れない
軟腐病は傷から入ります。間引きや収穫で隣の株を傷つけないようにし、肩が見えたら採り遅れないうちに採ります。腐った株はすぐ抜いて処分します。

よくある質問

量の目安は?

まく2週間前に苦土石灰を1平方メートルあたり100グラム混ぜ、酸性に傾いた土を中和します。

よくある失敗と戻し方は?

白長の病害虫は赤丸のラディッシュ(二十日大根)とほぼ同じ顔ぶれですが、根が土の中に長く入るぶん、根の形の障害が目立ちます。葉の症状は虫、根の症状は土と水と採りどきと分けて考えると、原因にたどり着きやすくなります。収穫までが30日と短いので、薬剤より防虫ネットと土づくりで防ぐのが基本です。

白長二十日大根の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は白長二十日大根の育て方にまとめています。

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