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白長二十日大根の月別の作業

白長二十日大根の月別の作業|白いはつか大根の春まきと秋まき、10月まきの進み方を表で確認

掘り上げたばかりの白く細長い二十日大根と緑の葉

読むのに約 4 分

白長の二十日大根(はつか大根)は春と秋にまけて夏と冬は休みます。関東から静岡の露地を基準にした月別の作業と、10月初めにまいた秋作の週ごとの進み方。

一年の流れを月で見る

白長の二十日大根は、春の3月下旬から5月と、秋の9月から10月上旬が種まきの時期です。夏は暑さでとう立ちと虫が重なり、冬は生育が止まるので休みます。赤丸のラディッシュ(二十日大根)と同じ暦ですが、白長は秋まきのほうが根がまっすぐ長く伸び、甘味も乗って作りやすい作物です。関東から静岡の平野部の露地を基準にし、寒冷地は半月から1か月遅く、暖地は半月早く読み替えます。

月作業株の様子と目安
1月休み土を休ませる。次の春の場所を決める
2月土づくりの準備下旬に苦土石灰を混ぜて深耕
3月下旬から種まき地温10℃を超えたら。不織布べた掛け
4月種まき、間引き3月まきの本葉が出そろう。虫が増え始める
5月種まきは中旬まで、収穫4月まきを収穫。下旬以降はとう立ちに注意
6月収穫、片付け5月まきを早めに採り切る
7月休み暑さと虫で白長はまかない
8月秋の土づくり下旬に深耕と石取り、苦土石灰
9月種まき中旬以降が本番。ネットは必ず
10月種まきは上旬まで、間引き9月まきの収穫が始まる。10月まきは間引き
11月収穫10月まきの収穫は中旬から下旬。霜の前に採り切る
12月片付け上旬までに採り切り、ネットを外して土を休ませる

種まきから収穫までの日数は、春まきで25〜30日、9月まきで30日前後、10月まきで40〜55日が目安です。気温が下がるほど延びます。

春まきは早く採れるが、とう立ちと虫との競争

春は気温が上がりながら育つので日数が短く、3月下旬にまけば4月下旬には採れます。ただし5月に入ると日が長くなり、根が太る前に花茎が伸びる とう立ち が出やすくなります。キスジノミハムシやアオムシも4月から増えるので、春まきはネットが欠かせません。

3月下旬に不織布をかけてまく
地温が低いうちは発芽がそろいません。まいたら不織布をべた掛けして保温し、双葉が開いたら防虫ネットに替えます。
4月は2週間おきにまき足す
4月上旬と下旬に1列ずつまき足すと、5月から6月上旬まで切れ目なく採れます。一度に全部まくと採りどきが重なって採り遅れます。
5月中旬以降はまかない
5月中旬を過ぎてまくと、とう立ちと虫の被害で根が太る前に終わります。春の最後のまきは5月上旬までにします。

秋まきが一番作りやすい

9月中旬から10月上旬の秋まきは、気温が下がりながら育つので根がじっくり太り、辛味が穏やかで甘味が乗ります。虫は9月中はまだ多いものの、10月に入ると減ります。白長はこの秋作が本番で、まっすぐな白い根が一番きれいに仕上がる季節です。

8月下旬に土を用意する
残暑のうちに15〜20センチ深耕して石を取り、苦土石灰を混ぜて2週間おきます。まく1週間前に堆肥と元肥を混ぜます。
9月中旬から2週間おきに
9月中旬、9月下旬、10月上旬の3回に分けてまくと、10月中旬から11月いっぱい採り続けられます。
10月上旬が最後のまき時
温暖地でも10月中旬以降のまきは収穫が12月にずれて霜に当たります。最後のまきは10月上旬までにします。

10月初めにまいた秋作の進み方

静岡のような温暖地で10月初めにまいた株の、週ごとの目安です。気温が下がりながら育つので、春まきより全体に1〜2週間長くかかります。11月に入ると生育が目に見えて緩やかになるので、日数で焦らず、株の姿と肩の見え方で次の作業を決めます。

週株の様子作業
1週目(10月初め)3〜5日で双葉ネットの中を確かめ、乾いたら水
2週目本葉1〜2枚本葉2枚で1回目の間引き、3センチ間隔
3週目本葉3〜4枚込んだところを抜く。水は2〜3日に1回
4週目(10月末)本葉4〜5枚、株元が白く2回目の間引きで5〜6センチ。追肥と土寄せ
5〜6週目(11月上旬)肩が土から見え始める2回目の土寄せ。乾湿の差をなくす
7週目(11月中旬)肩が2センチ見え、指1本の太さ試し抜きして長さを確認、大きいものから収穫
8週目(11月下旬)収穫の盛り1〜2週間で採り切る。霜の予報で不織布

11月の冷え込みで葉が霜に当たると、縁から茶色く傷みます。根は無事なことが多いので、傷んだ葉を取り除いて早めに採ります。

まき時を外したときの立て直し

まく時期がずれても、白長は次のまき時まで待てば取り返せます。無理に時期外れにまくより、不織布やネットで条件を補うか、次の季節に回すかを決めます。何がずれたかで判断が変わるので、場面ごとに見ておきます。

場面そのままだとどうなるか立て直し
10月中旬以降にまいた12月の収穫になり霜に当たる不織布をべた掛けして保温し、小さめで採る
5月下旬にまいたとう立ちして根が太らない若採りして葉と小さな根を食べ、秋にまき直す
夏にまいた虫とともに根が太る前に終わるあきらめて9月にまき直す
石取りをせずにまいた根が曲がり二股になる今回は形を気にせず食べ、次は深耕してから
ネットを掛け忘れた双葉を食べられて株が止まる被害の少ない株を残し、ネットを掛けてまき足す

地域差と記録の残し方

同じ10月まきでも、静岡の平野部と関東北部では収穫が1〜2週間ずれます。種袋の地域区分では静岡の平野部は中間地から暖地、関東の平野部は中間地です。まいた日、1回目の間引きの日、最初の1本を抜いた日の3つを記録しておくと、翌年は自分の場所の日数で予定が立てられます。

まいた日と品種を残す
まいた日と品種、列の数を残します。収穫までの日数は品種と季節で変わるので、この日が基準になります。
最初の1本を抜いた日を残す
肩が見えて試し抜きした日と根の長さを残します。翌年の同じ季節に、まいた日からの日数で収穫の予定が立ちます。
霜の初日を残す
その年に初めて霜が降りた日を残しておくと、翌年の秋まきの最後の日を逆算できます。静岡の平野部なら12月に入ってからが多い目安です。

よくある質問

いつ?

1月: 休み。2月: 土づくりの準備。3月: 下旬から種まき。4月: 種まき、間引き。

よくある失敗と戻し方は?

まく時期がずれても、白長は次のまき時まで待てば取り返せます。無理に時期外れにまくより、不織布やネットで条件を補うか、次の季節に回すかを決めます。何がずれたかで判断が変わるので、場面ごとに見ておきます。

白長二十日大根の栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

白長二十日大根の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は白長二十日大根の育て方にまとめています。

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