科: アブラナ科属: ダイコン属日当たり: 日なた水やり: 土の表面が乾いたらたっぷり。乾湿の差をつくらない耐寒性: やや弱い(軽い霜は耐えるが葉が傷む)
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
11月の白長二十日大根は「収穫」の時期です。 11月の畑仕事を見る
白長二十日大根を詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
種をまいた日
まいた日と品種、畝の幅と列の数を残します。発芽は3〜5日、本葉2枚で1回目の間引き、30日前後で収穫と、まいた日からの日数で次の作業が決まります。10月まきは日数が少し延びます。
最初の1本を抜いた日
肩が土から見えて最初の1本を試し抜きした日と、根の長さを残します。白長は採り遅れると す が入って割れるので、ここから1〜2週間のうちに大きいものから順に採り切ります。
収穫までのコツ
白長二十日大根を育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
土は15〜20センチほぐして石を取る
白長の根は土の中へ5〜15センチ伸びるので、赤丸のラディッシュより一段深く耕します。玄関前の地植えは建物の際に砂利や石が混ざりやすい場所です。まく前に深さ15〜20センチまで掘り返し、石と固い塊を取り除いて細かくならしておきます。
株間は赤丸より広めの5〜6センチ
すじまきで1センチ間隔に置き、本葉2枚で3センチ、本葉4〜5枚で5〜6センチに間引きます。白長は葉も根も赤丸より大きく育つので、株間を詰めすぎると細い根しか採れません。間引いた株は根ごと洗って味噌汁やサラダに使えます。
採りどきは直径ではなく肩と長さで見る
赤丸は直径2センチが合図ですが、白長は根の肩が土から2センチほど顔を出し、太さが指1本分になったころが採りどきです。1本試し抜きして根の長さを確かめ、品種の目安に届いていればそこから1〜2週間で採り切ります。
株元を持ってまっすぐ上に抜く
白長は葉も食べる野菜なので、葉を束ねて引くと葉柄が折れて傷みます。株元の根の肩を指でつまみ、少し揺らしてからまっすぐ上に抜くと、根が途中で折れずに葉もきれいに残ります。土が固いときは先に水をやってから抜きます。
10月まきは11月中旬からの収穫を見込む
静岡のような温暖地で10月初めにまくと、発芽に3〜5日、本葉2枚で1回目の間引き、11月中旬〜下旬から収穫が始まります。11月に入ると生育が緩やかになり日数が延びるので、焦らず肩の見え方で判断します。霜が降りる前に採り切ります。
白長二十日大根の栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
白長二十日大根の病害虫(6)
白長二十日大根での症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
アオムシ
主要害虫
時期 春と秋(4〜6月、9〜11月)出る場所 葉出やすい条件 モンシロチョウが飛んでいる時期、ネットを掛けていない露地
症状 葉が外側から大きくかじられ、葉脈だけが残ります。葉の裏に緑色の芋虫と黒い粒のふんが見つかります。葉を食べる野菜なので、少数でも収穫物が減ります。
予防 種をまいた直後から防虫ネットをべた掛けし、チョウに卵を産ませないこと。ネットのすそに土をかぶせてすき間をなくします。
対処 見つけしだい割りばしで取ります。数が多ければ葉ごと切り取り、収穫までの日数が短いので薬剤はできるだけ使わずに済ませます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): モンシロチョウ
アブラムシ類
よくある害虫
時期 春〜初夏(4〜6月)、秋(10〜11月)出る場所 葉裏・新芽出やすい条件 風通しの悪い込み合った株、肥料の多い軟らかい葉
症状 新芽や葉裏に小さな虫が群がり、葉が縮れて育ちが止まります。排せつ物で葉がべたつき、ウイルス病を運ぶこともあります。
予防 間引きを遅らせず株間を取って風を通し、肥料を多く入れすぎないこと。防虫ネットは目合い1ミリ以下のものを使います。
対処 数が少なければ水で洗い流すかテープで取ります。葉を食べる野菜なので、薬剤を使うなら収穫までの日数を確かめます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
コナガ
よくある害虫
時期 春〜初夏(4〜6月)、秋(9〜11月)出る場所 葉出やすい条件 アブラナ科を続けて作っている場所、ネットを掛けていない露地
症状 体長1センチほどの細い緑の幼虫が葉の裏から薄皮を残してかじり、葉が白くすけて見えます。触ると糸を引いてぶら下がります。
予防 種まき直後からの防虫ネットが一番効きます。周りにキャベツや小松菜の食べ残しがあれば片付けます。
対処 見つけしだい取ります。薬剤が効きにくい虫なので、ネットで入らせないことを優先します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): コナガ
ヨトウムシ
よくある害虫
時期 秋(9〜11月)、春(4〜6月)出る場所 葉・根の肩出やすい条件 夜に成虫が飛来する時期、株元に落ち葉や雑草がある場所
症状 夜のうちに葉が大きく食べられ、昼は株元の土の中に隠れています。土から出た根の肩をかじられることもあります。
予防 株元の落ち葉や雑草を片付け、防虫ネットをべた掛けします。葉裏の卵のかたまりを見つけたら葉ごと取ります。
対処 昼間に株元の土を浅く掘って幼虫を探して取ります。大きくなると薬剤が効きにくいので、小さいうちに見つけます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ヨトウガ
軟腐病
ときどき病気
時期 秋の長雨の時期(9〜10月)、梅雨(6月)出る場所 根・株元出やすい条件 水はけの悪い土、採り遅れた株、虫や収穫の傷
症状 株元や根が水に浸したように軟らかく腐り、強い悪臭がします。採り遅れて割れた根や、虫にかじられた傷から入ります。
予防 水はけのよい土にまき、採りどきを逃さないこと。間引きや収穫で隣の株を傷つけないようにします。
対処 腐った株は見つけしだい抜いて処分します。周りの土が湿りすぎていれば水やりを控え、残りの株を早めに採ります。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
根こぶ病
ときどき病気
時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 根出やすい条件 アブラナ科を続けて作った酸性で水はけの悪い土
症状 昼にしおれて朝に戻ることを繰り返し、抜くと細根にこぶがついています。白長の根そのものが太らず、形も崩れます。
予防 キャベツや小松菜を作った場所に続けて作らないこと。まく前に苦土石灰を入れて土の酸度を整え、水はけをよくします。
対処 治す方法がないので株ごと抜いて処分し、その場所にはしばらくアブラナ科を植えません。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Plasmodiophora brassicae
よくあるトラブル
根が曲がる、二股になる
根の先が土の中の石や固い層、未熟な堆肥の塊に当たって曲がったり、二股に分かれたりしています。白長は赤丸より深く伸びるので、次にまくときは土を15〜20センチほぐして石を取り除き、肥料は土によく混ぜます。
根が割れる、中に す が入る
乾いた土に急にたっぷり水や雨が入ると、内側が先に太って皮が割れます。採り遅れても中心に空洞ができて食味が落ちます。土を乾かし切らないように水を少しずつ続け、肩が見えて品種の長さに達したら待たずに採ります。
葉に小さな穴がたくさんあく
キスジノミハムシという体長2〜3ミリの黒い甲虫が葉をかじった跡です。発芽直後にやられると株が育ちません。薬剤より、種をまいた直後から目の細かい防虫ネットをべた掛けして入らせないのが一番効きます。
品種一覧(3)
Gadenin の作物マスタに登録されている白長二十日大根の品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
さ2
は1
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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