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ヒエの種まきと間引き

ヒエの種まき方法と時期|小さな種を薄くまいて一本立ちにする

ヒエの栽培イメージ
まずここだけ

種まきの結論

種まき時期
ヒエは雑穀の中でも低温に強く、関東の露地なら五月中旬から六月いっぱいがまき時…
まき方
すじまき
まず確認
ヒエは寒さと湿気に強い雑穀で、五月から六月にまいて秋に穂を刈ります。種が小さ…

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ヒエは寒さと湿気に強い雑穀で、五月から六月にまいて秋に穂を刈ります。種が小さいので薄くまき、間引きで株間を作るのが要です。

まき時は五月中旬から六月、遅まきでも間に合う

ヒエは雑穀の中でも低温に強く、関東の露地なら五月中旬から六月いっぱいがまき時です。地温が十五度を超えれば発芽するので、霜の心配がなくなったころにまけば失敗しません。生育日数は百日から百二十日で、九月から十月に穂が色づきます。

梅雨入り直前にまくと雨で発芽が揃い、水やりの手間もほとんど要りません。七月上旬までなら遅まきも可能ですが、穂が小さくなり、収穫が霜の時期にかかることがあります。寒冷地は五月下旬、暖地は六月中旬を目安にします。

時期収穫向き不向き
5月中旬〜6月上旬9月中旬〜10月上旬いちばん失敗が少ない
6月中旬〜下旬10月梅雨の雨で発芽が揃う
7月上旬10月下旬〜11月穂が小さい。霜の前に刈り切る

種は小さいので砂と混ぜて薄くまく

ヒエの種は二ミリほどしかなく、そのまままくと一か所に固まります。種と同じ量の乾いた砂を混ぜてからまくと、手の感覚で薄く均一に落とせます。深さ一センチの溝に二センチ間隔を目安にすじまきし、覆土(かぶせる土)は五ミリから一センチにします。

条間(溝と溝の間)は四十センチから五十センチ取ります。ヒエは草丈が一メートルを超え、根元から分げつ(株元から茎が枝分かれすること)するので、狭くまくと風通しが悪くなって倒れます。畝は水はけの悪い畑でも育ちますが、まき溝だけは水がたまらないように平らにならします。

種を砂と混ぜる
種と同量の乾いた砂を袋の中でよく混ぜます。色が違うので、まいたあとにどこに落ちたか見て確かめられます。
深さ一センチの溝を作る
支柱を土に押しつけて溝を作り、条間は四十センチから五十センチにします。溝の底を軽く押さえて平らにします。
二センチ間隔で流す
指先でつまんだ種と砂を、溝に沿ってすり合わせながら落とします。固まったところは指でならします。
薄く覆土して押さえる
溝の両側の土を寄せて五ミリから一センチかぶせ、手のひらで押さえてから、静かに水を与えます。

ヒエの種は皮がかたく、乾いた土では発芽に十日以上かかります。雨の前日にまくか、まいたあと一週間は表面を乾かさないようにします。

肥料は控えめ、痩せた畑でも育つ

ヒエはやせ地でも育つ作物で、肥料が多いと茎が伸びすぎて倒れます。まく二週間前に一平方メートルあたり完熟堆肥を一キロ、化成肥料をひと握りの半分ほど混ぜ込めば足ります。前作が野菜で肥料が残っている畑なら、元肥(前もって入れる肥料)はなしで構いません。

湿った畑を嫌わないのがヒエの強みで、水田の裏作や水はけの悪い場所でも育ちます。ただし発芽までは水に浸かると種が腐るので、まき溝の水がはけるかだけは見ておきます。

二週間前に耕す
深さ十五センチほど耕し、堆肥を混ぜ込みます。石灰は要りません。酸性の土でも問題なく育ちます。
肥料は半分で足りる
化成肥料は野菜の半分を目安にします。前作の残りがあるなら入れません。多いと倒れると覚えておきます。

発芽から二回の間引きで株間十五センチにする

地温が十分なら五日から七日で発芽します。芽はイネ科の雑草によく似た細い葉なので、まき溝の線に沿って生えているものだけを残し、溝の外のものは雑草として抜きます。本葉が三枚になったら一回目、五枚から六枚になったら二回目の間引き(込みすぎた株を抜くこと)をします。

最終の株間は十センチから十五センチが目安です。ヒエは一株から五本から十本の茎が出るので、株間が狭いと茎が細く穂が小さくなります。抜いた株は移植しても根付きにくいので、欠けたところは早めに追いまきします。

本葉三枚で一回目
五センチ間隔になるように、細い株や葉色の薄い株を抜きます。残す株の根元を指で押さえ、抜く株を真上に引きます。
本葉五枚で二回目
株間を十センチから十五センチに広げます。このとき条間の土を株元へ寄せ、風でぐらつかないようにします。
雑草と見分ける
ヒエの芽は溝の線上に並び、同じ大きさで揃います。線から外れたもの、大きさがばらばらのものは雑草と判断して抜きます。

種まきでつまずいたときの原因と立て直し

芽が出ない、出たが雑草に紛れて分からない、芽が食われて消える。ヒエの種まきの悩みはこの三つがほとんどです。七月上旬までならまき直しが間に合うので、原因を確かめてから対処します。

十日たっても芽が出ない
土が乾いたか、覆土が厚すぎです。溝を掘って種を見て、固いままなら水をやって待ち、腐っていればまき直します。
雑草と区別がつかない
溝の線上で大きさの揃ったものを残します。判断できないときは本葉が三枚になるまで待つと、ヒエは葉の中央の筋が白く目立ちます。
芽が消えている
スズメが芽ごと引き抜くか、ネキリムシが根元を切っています。株元を掘って虫を探し、鳥なら不織布をべた掛けします。
芽が一か所に固まった
種が水で流れました。固まりを早めに間引き、欠けた場所に追いまきします。次回は砂を多めに混ぜます。

種まきの手順

ヒエは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

ヒエの種まきでよくある質問

ヒエの種はいつまく?

ヒエは雑穀の中でも低温に強く、関東の露地なら五月中旬から六月いっぱいがまき時…。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。

ヒエの種はどうやってまく?

すじまきが目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。

ヒエの種は何cmの深さにまく?

種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。

ヒエの種まき後は毎日水やりする?

回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。

ヒエは何日で発芽する?

発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。

ヒエの間引きはいつする?

葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。

ヒエの種まきに使うもの

種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
    規格の目安
    粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
    数量の目安
    セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。

    粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。

  • 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
    規格の目安
    500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。

    ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
    規格の目安
    幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。

  • 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
    規格の目安
    差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。

    まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
  • 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。

ヒエの収穫までのコツは作物ページに

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