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青唐辛子の品種選び

青唐辛子の品種選び|辛さと使い道で決める、青採り向きの7品種

株にぶら下がる細長い青唐辛子の実

読むのに約 5 分

青唐辛子は品種で辛さが10倍以上違います。ピクルスか、醤油漬けか、柚子胡椒かという使い道から逆算して、青いうちに辛味が乗る品種を選びます。

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辛さの目安で選ぶ

青唐辛子として青いうちに採る品種は、辛さの幅がとても広い作物です。ピクルスで食べられるハラペーニョと、数滴で鍋全体が辛くなる島とうがらしでは、辛さの単位であるスコヴィル値で10倍以上の開きがあります。まず自分が毎週どのくらい使うかを思い浮かべ、辛さの段階を決めてから品種を選ぶと失敗しません。

同じ品種でも、青いうちは赤く熟したときより辛味が穏やかです。表の数字は青採りの目安として読み、辛いのが好きなら一段上の品種を選ぶくらいでちょうどよくなります。

品種辛さの目安実の長さ向く使い道
ハラペーニョスコヴィル値 2,500〜8,0006〜10センチピクルス、サルサ、生
激辛番長青果は控えめ、10センチで採ればピリ辛14〜20センチ炒め物、カレー
日光とうがらし青いうちは控えめ、赤くなると強い約15センチしそ巻き漬け、佃煮
韓国とうがらし中辛〜青陽系で約10,0008〜12センチ醤油漬け、チゲ、生
札幌大長なんばん強い約12センチ三升漬け、南蛮味噌
セラーノスコヴィル値 10,000〜23,0004〜6センチサルサ、刻んで薬味
島とうがらし非常に強い2〜3センチ泡盛漬け、少量の薬味

使い道から逆算する

青唐辛子は生のまま食べる量より、加工して使う量のほうがずっと多くなります。5株も植えれば、盛夏には週に数十本が採れます。どう使い切るかを先に決めておくと、肉厚で大きい品種がよいのか、細くて辛味の強い品種がよいのかが自然に決まります。

ピクルスやサルサなら肉厚の品種
ハラペーニョは直径3センチほどの肉厚な実で、刻んでも形が残り、酢に漬けても歯ごたえがあります。辛さが穏やかなので、家族で食べる料理に使いやすい品種です。
醤油漬けや三升漬けなら細長い品種
韓国とうがらしや札幌大長なんばんのような細長い実は、小口切りにして麹と醤油に漬けると辛味がよく出ます。1回に使う量が少ないので、辛味の強い品種が向きます。
柚子胡椒なら小さく辛い品種
柚子胡椒は皮をすりおろして混ぜるので、実の形は関係ありません。島とうがらしやセラーノのように小さく辛い品種なら、少ない量で香りと辛味がしっかり立ちます。
辛味が苦手な家族がいるなら
激辛番長や日光とうがらしは、青いうちに若採りすれば辛味が穏やかで、炒め物や焼き物にそのまま使えます。採り遅れると辛くなるので、10センチ前後で採ります。

苗で買える品種と種から育てる品種

春の園芸店に苗として並ぶのは、ハラペーニョ、韓国とうがらし、島とうがらしあたりが多く、地域によっては札幌大長なんばんや日光とうがらしの苗も出ます。それ以外の品種は種から育てることになります。種まきや育苗の手順はトウガラシのガイドと同じで、2月から3月に加温してまき、80日ほどかけて苗にします。

初めての年は苗から始めるのが確実です。苗は接ぎ木でない実生苗でも十分に育ち、1株200〜300円ほどで手に入ります。5株なら2品種を組み合わせても無理がありません。

入手のしかた品種の例注意
春の苗ハラペーニョ、韓国とうがらし、島とうがらし出回りは5月中心。売り切れが早い
種苗会社の種激辛番長、札幌大長なんばん、セラーノ2〜3月に加温してまく。発芽に25〜30℃
在来の種日光とうがらし固定種なので翌年も種が採れる

青採りに向く株の性質

赤採り用の品種は一度に実をならせて乾かすことが前提ですが、青採りは夏から秋まで何十回も採り続けます。向くのは、節と節の間が詰まって次々に花をつけ、実が若いうちから辛味と香りが乗る品種です。苗を選ぶときも、この性質が出ている株を選びます。

節間が詰まった苗を選ぶ
本葉が8〜10枚で、茎が太く節と節の間が短い苗が良い苗です。ひょろ長く伸びた苗は、植えたあとも花のつき方がまばらになりがちです。
一番花のつぼみが見えている苗
先端に小さなつぼみが見えている苗なら、植え付け後1〜2週間で一番花が咲き、仕立てを始められます。つぼみが見えないほど若い苗は植えてから時間がかかります。
青いうちに辛い品種を選ぶ
品種の説明に「青果でも辛味がある」とあるものを選びます。甘長系や激辛番長のように青いうちは穏やかな品種は、辛味を期待すると物足りなく感じます。

交雑と辛味の注意

トウガラシは自分の花粉で実をつけますが、虫が花粉を運ぶと近くの品種と交雑します。その年の実の辛さは変わりませんが、採った種を翌年まくと辛味が混ざった株が出ます。辛味は甘味より強く遺伝するので、隣にシシトウやピーマンを植えていると、翌年のシシトウが辛くなることがあります。

青唐辛子の株のそばで採った種を使うなら、辛くなってもよい品種に限ります。ピーマンやシシトウの種を自家採種したいときは、青唐辛子から数メートル離すか、その年は種を採らないのが安全です。

ピーマンの隣に植えてもよい
同じ年の実には影響しないので、ピーマンやシシトウと並べて植えて構いません。採った種をまかなければ、交雑を気にする必要はありません。
種を採るなら品種を離す
翌年も同じ品種を育てたいなら、固定種の株を他のトウガラシ類から離して育て、赤く完熟させてから種を採ります。一代交配の品種は翌年同じ実になりません。

5株なら何を組み合わせるか

プランターで5株なら、品種を2つに絞るのが使い切りやすい組み合わせです。肉厚で辛さの穏やかな品種を3株、辛味の強い細長い品種を2株にすると、料理にも加工にも困りません。辛いものが好きな家なら、割合を逆にします。

家の好み穏やかな品種辛い品種使い切り方
家族で食べるハラペーニョ 3株韓国とうがらし 2株ピクルスと醤油漬け
辛いのが好きハラペーニョ 2株セラーノか札幌大長なんばん 3株サルサと三升漬け
加工が主役激辛番長 2株島とうがらし 3株炒め物と柚子胡椒
郷土の味日光とうがらし 3株札幌大長なんばん 2株しそ巻きと三升漬け

島とうがらしだけはキダチトウガラシという別の種で、株が大きく育つまでに時間がかかります。収穫は8月以降が中心なので、他の品種より早く植えます。

青唐辛子の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は青唐辛子の育て方にまとめています。

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