科: ナス科属: トウガラシ属日当たり: 日なた水やり: 土の表面が乾いたらたっぷり。夏は朝夕耐寒性: 弱い(霜で枯れる)
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
青唐辛子を詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
一番花が咲いた日
主茎の先に最初の花が咲いた日を残します。この花の下のわき芽をすべて取って3本仕立てにする合図で、開花から3〜4週間後が最初の収穫の目安です。
追肥をした日
追肥した日と量を残します。青採りは株が疲れやすいので、2週間に1回を切らさないための備忘になります。実が小さくなってきたら前倒しします。
収穫までのコツ
青唐辛子を育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
一番花の下のわき芽は全部取る
主茎が10節ほど伸びると一番花がつき、そこで枝が2〜3本に分かれます。その分かれ目より下のわき芽はすべて取り、主枝と勢いのよい側枝2本の3本仕立てにします。一番花は小さいうちに実ごと早採りして、株を作る方に力を回します。
枝は倍々に増える。内向きの枝を切る
トウガラシの枝は花のたびに2本に分かれ、2本、4本、8本、16本と増えます。放っておくと枝と実が増えすぎて株が疲れ、実が小さくなります。株の内側に向かう枝と込み合った枝、下葉を切って、風と光を株の中まで通します。
追肥は2週間に1回、切らさない
赤採りは実がついたら肥料と水を控えて辛味を乗せますが、青採りは逆です。採り続けるぶん株が疲れるので、植え付けから2〜3週間後に始めて2週間に1回の追肥を続け、水も極端に絞りません。プランターは液肥を併用すると切れにくいです。
開花から3〜4週、緑のうちに採る
実が太って肌に張りと艶が出た緑のうちに、ハサミでヘタの上を切って採ります。採り遅れると実が赤くなり始めて株が止まります。辛味は青いうちでも乗り、乾いた暑い時期ほど強くなります。採るときは手袋をして目をこすらないようにします。
秋植えの株は霜の前に採り切る
夜温が15℃を下回ると生育が鈍り、10月後半以降の花は実になりにくいです。霜の前に小さい実も採り切って加工します。トウガラシは本来多年草なので、鉢なら室内の明るい窓辺で冬を越させ、春に切り戻して再び採ることもできます。
青唐辛子の栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
青唐辛子の病害虫(6)
青唐辛子での症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 新芽・葉裏・つぼみ出やすい条件 風通しの悪い込み合った株、肥料の多い軟らかい葉
症状 新芽や葉裏に小さな虫が群がって汁を吸い、葉が縮れて新芽の伸びが止まります。排せつ物で葉が黒くすすけ、モザイク病を運ぶことがあります。
予防 込み合った枝と下葉を切って風を通し、肥料を多く与えすぎないこと。植え付け直後から新芽の裏をときどき見ます。
対処 数が少なければ水で洗い流すか、テープで取ります。多いときは葉ごと切り取り、収穫前日数を守れる薬剤を葉裏に届くようにかけます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
オオタバコガ・タバコガ
主要害虫
時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 実・つぼみ・新芽出やすい条件 夜に成虫が飛来する時期、実がたくさんついている株
症状 実に丸い穴があき、中に幼虫が入って内側から食べます。穴の周りにふんが付き、食べられた実は腐って落ちます。1匹が次々に実を渡り歩きます。
予防 実がつき始めたら防虫ネットをかけるか、実をこまめに見て穴のあいた実を早く取り除きます。採り遅れの実を株に残さないことも効きます。
対処 穴のあいた実は中の幼虫ごと取って処分します。小さい幼虫のうちなら薬剤が効きますが、実に入ってしまうと届きません。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): オオタバコガ
尻腐れ果
よくある生理障害
時期 夏(7〜9月)出る場所 実の先端出やすい条件 水切れと過湿の繰り返し、小さい鉢での根の傷み、肥料の与えすぎ
症状 実の先が水に浸したように変色し、黒くへこんで腐ります。病気ではなく、カルシウムが実の先まで届かない生理障害です。
予防 土をからからに乾かさず、夏は朝夕に水を与えます。10リットル以上の鉢に植え、肥料は規定量を守ります。
対処 出てしまった実は戻らないので早めに取り、水やりを安定させます。石灰の追加は即効性がないため、まず水の管理を見直します。
ハダニ類
よくある害虫
時期 梅雨明け〜初秋(7〜9月)出る場所 葉裏出やすい条件 乾燥した暑い時期、軒下やベランダなど雨が当たらない場所
症状 葉の表に白い小さな点がかすり状に広がり、葉裏に細かい虫が動いています。ひどくなると葉が白っぽくなって落ち、実が太らなくなります。
予防 雨の当たらないベランダでは、ときどき葉裏に水をかけて洗い流します。込み合った枝を切って株の中まで風を通します。
対処 葉裏に強めに水をかけて落とし、増えた葉は切り取ります。薬剤を使うなら葉裏にていねいにかけ、同じ薬を続けて使わないようにします。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科
青枯病
ときどき病気
時期 梅雨〜夏(6〜9月)出る場所 株全体・茎・根出やすい条件 高温多湿、水はけの悪い土、ナス科を続けて作った土
症状 葉が緑のまま日中にしおれ、朝夕に戻ることを数日繰り返したあと、株全体が枯れます。茎を切って水に挿すと白い液がにじみ出ます。
予防 ナス科を作った土を使い回さず、新しい培養土で植えます。鉢底石で水はけをよくし、受け皿に水をためません。
対処 治す方法がないので、株ごと抜いて処分します。使った土は他のナス科に使わず、鉢はよく洗って乾かします。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Erwinia tracheiphila、青枯病菌、Ralstonia sp.
モザイク病
ときどき病気
時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 葉・新芽・実出やすい条件 アブラムシの多い株、汚れたハサミや手での作業
症状 新しい葉に濃淡のまだら模様が出て縮れ、株が小さくまとまります。実にも凹凸やまだらが出て、収穫が落ちます。
予防 アブラムシを早めに退治し、わき芽取りや収穫のハサミは株ごとに消毒します。病気の株を触った手で他の株を触りません。
対処 治す方法がないので、症状の出た株は抜いて処分し、残りの株へのアブラムシ対策を強めます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Caulimovirus tessellobrassicae、チョウセンアサガオコロンビアウイルス、Comovirus cucurbitae ほか85
よくあるトラブル
花は咲くのに実にならず落ちる
夜温が15℃を下回る時期か、真夏の35℃超えの日が続いた時期の花は実になりにくいです。肥料が多すぎて葉ばかり茂っているときも落ちます。株の状態を見て追肥の量を調節します。
実が小さくなり、株の伸びが止まる
採り遅れた実を株にためているか、肥料が切れています。大きい実をすべて採って株を軽くし、すぐに追肥と水を与えます。込み合った内向きの枝も切って風を通します。
実の先が黒く腐る
病気ではなく、水切れや根の傷みでカルシウムが実の先まで届かない尻腐れです。土をからからに乾かさないようにし、腐った実は早めに取り除いて次の実を守ります。
品種一覧(7)
Gadenin の作物マスタに登録されている青唐辛子の品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
その他7
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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