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🥕 野菜・果菜

青唐辛子の育て方|青採り専用の辛味とうがらし。採り続けるための水と追肥、仕立て方

辛味のある実を、赤く熟す前の緑のうちに次々と採るトウガラシです。赤採りと違って株を休ませずに採り続けるので、追肥と水を切らさないのがコツ。枝は花のたびに2本に分かれて倍々に増えるため、3本仕立てにして込んだ枝を整理すると、秋まで長く採れます。採った実は冷凍や醤油漬け、三升漬け、柚子胡椒にして使い切ります。

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株にぶら下がる細長い青唐辛子の実
写真: Forest & Kim Starr / CC BY 3.0 US (Wikimedia Commons)

科: ナス科属: トウガラシ属日当たり: 日なた水やり: 土の表面が乾いたらたっぷり。夏は朝夕耐寒性: 弱い(霜で枯れる)

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

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青唐辛子を詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

品種選び青唐辛子は品種で辛さが10倍以上違います。ピクルスか、醤油漬けか、柚子胡椒かという使い道から逆算して、青いうちに辛味が乗る品種を選びます。植え付けと支柱青唐辛子は秋まで採り続けるので、根の入る容量が収穫量を決めます。1株に10リットル以上の鉢を用意し、霜の心配がなくなってから浅植えして、枝ごとに支柱で支えます。仕立て方青採りは採り続けるので枝を多めに残せます。10リットル鉢は2本仕立て、15リットル以上は3本。8月末植えの株は枝を増やさず、今ある花を実にします。水やりと追肥赤採りのトウガラシは水と肥料を控えて辛味を乗せますが、青採りは逆です。採り続けるぶん株が疲れるので、2週間に1回の追肥と安定した水やりで、株を止めないことを優先します。収穫と冬越し青唐辛子は、実が太って肌に張りが出た緑のうちに採ります。採り遅れると株が止まるので、一番果は早採りして株を作り、秋は夜温15℃を目安に採り切る計画を立てます。鉢なら室内で冬越しもできます。病害虫と障害青唐辛子で困るのは、実に穴をあけるタバコガ、葉を縮らせるアブラムシとモザイク病、実の先が黒く腐る尻腐れです。症状から原因を切り分け、込んだ枝を切って風を通すことが、いちばんの予防になります。保存と加工5株の青唐辛子は、盛夏に週数十本採れます。生で使い切れない分は、採ったその日に冷凍するか、醤油漬け、三升漬け、柚子胡椒、青唐辛子味噌にします。扱うときは手袋をして、目をこすらないことが鉄則です。枝の増え方と仕立てピーマン、シシトウ、パプリカ、トウガラシ、青唐辛子はどれも同じ種で、枝は花のたびに2本に分かれ、2本、4本、8本、16本と倍々に増えます。この仕組みを知れば、どこで切るかを自分で判断できます。ピーマン・トウガラシと共通の解説

記録しておきたいタイミング

苗を植えた日

植えた日と株数、プランターの容量を残します。植え付けから2〜3週間後が最初の追肥の目安になり、一番花が咲くまでの日数も分かります。

一番花が咲いた日

主茎の先に最初の花が咲いた日を残します。この花の下のわき芽をすべて取って3本仕立てにする合図で、開花から3〜4週間後が最初の収穫の目安です。

追肥をした日

追肥した日と量を残します。青採りは株が疲れやすいので、2週間に1回を切らさないための備忘になります。実が小さくなってきたら前倒しします。

青唐辛子の植え付けと支柱を詳しく見る

収穫までのコツ

青唐辛子を育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

一番花の下のわき芽は全部取る

主茎が10節ほど伸びると一番花がつき、そこで枝が2〜3本に分かれます。その分かれ目より下のわき芽はすべて取り、主枝と勢いのよい側枝2本の3本仕立てにします。一番花は小さいうちに実ごと早採りして、株を作る方に力を回します。

枝は倍々に増える。内向きの枝を切る

トウガラシの枝は花のたびに2本に分かれ、2本、4本、8本、16本と増えます。放っておくと枝と実が増えすぎて株が疲れ、実が小さくなります。株の内側に向かう枝と込み合った枝、下葉を切って、風と光を株の中まで通します。

追肥は2週間に1回、切らさない

赤採りは実がついたら肥料と水を控えて辛味を乗せますが、青採りは逆です。採り続けるぶん株が疲れるので、植え付けから2〜3週間後に始めて2週間に1回の追肥を続け、水も極端に絞りません。プランターは液肥を併用すると切れにくいです。

開花から3〜4週、緑のうちに採る

実が太って肌に張りと艶が出た緑のうちに、ハサミでヘタの上を切って採ります。採り遅れると実が赤くなり始めて株が止まります。辛味は青いうちでも乗り、乾いた暑い時期ほど強くなります。採るときは手袋をして目をこすらないようにします。

秋植えの株は霜の前に採り切る

夜温が15℃を下回ると生育が鈍り、10月後半以降の花は実になりにくいです。霜の前に小さい実も採り切って加工します。トウガラシは本来多年草なので、鉢なら室内の明るい窓辺で冬を越させ、春に切り戻して再び採ることもできます。

青唐辛子の収穫と冬越しを詳しく見る

青唐辛子の栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

青唐辛子の病害虫(6)

青唐辛子での症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。

アブラムシ類

主要害虫

時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 新芽・葉裏・つぼみ出やすい条件 風通しの悪い込み合った株、肥料の多い軟らかい葉

症状 新芽や葉裏に小さな虫が群がって汁を吸い、葉が縮れて新芽の伸びが止まります。排せつ物で葉が黒くすすけ、モザイク病を運ぶことがあります。

予防 込み合った枝と下葉を切って風を通し、肥料を多く与えすぎないこと。植え付け直後から新芽の裏をときどき見ます。

対処 数が少なければ水で洗い流すか、テープで取ります。多いときは葉ごと切り取り、収穫前日数を守れる薬剤を葉裏に届くようにかけます。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri

オオタバコガ・タバコガ

主要害虫

時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 実・つぼみ・新芽出やすい条件 夜に成虫が飛来する時期、実がたくさんついている株

症状 実に丸い穴があき、中に幼虫が入って内側から食べます。穴の周りにふんが付き、食べられた実は腐って落ちます。1匹が次々に実を渡り歩きます。

予防 実がつき始めたら防虫ネットをかけるか、実をこまめに見て穴のあいた実を早く取り除きます。採り遅れの実を株に残さないことも効きます。

対処 穴のあいた実は中の幼虫ごと取って処分します。小さい幼虫のうちなら薬剤が効きますが、実に入ってしまうと届きません。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): オオタバコガ

尻腐れ果

よくある生理障害

時期 夏(7〜9月)出る場所 実の先端出やすい条件 水切れと過湿の繰り返し、小さい鉢での根の傷み、肥料の与えすぎ

症状 実の先が水に浸したように変色し、黒くへこんで腐ります。病気ではなく、カルシウムが実の先まで届かない生理障害です。

予防 土をからからに乾かさず、夏は朝夕に水を与えます。10リットル以上の鉢に植え、肥料は規定量を守ります。

対処 出てしまった実は戻らないので早めに取り、水やりを安定させます。石灰の追加は即効性がないため、まず水の管理を見直します。

ハダニ類

よくある害虫

時期 梅雨明け〜初秋(7〜9月)出る場所 葉裏出やすい条件 乾燥した暑い時期、軒下やベランダなど雨が当たらない場所

症状 葉の表に白い小さな点がかすり状に広がり、葉裏に細かい虫が動いています。ひどくなると葉が白っぽくなって落ち、実が太らなくなります。

予防 雨の当たらないベランダでは、ときどき葉裏に水をかけて洗い流します。込み合った枝を切って株の中まで風を通します。

対処 葉裏に強めに水をかけて落とし、増えた葉は切り取ります。薬剤を使うなら葉裏にていねいにかけ、同じ薬を続けて使わないようにします。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハダニ科

青枯病

ときどき病気

時期 梅雨〜夏(6〜9月)出る場所 株全体・茎・根出やすい条件 高温多湿、水はけの悪い土、ナス科を続けて作った土

症状 葉が緑のまま日中にしおれ、朝夕に戻ることを数日繰り返したあと、株全体が枯れます。茎を切って水に挿すと白い液がにじみ出ます。

予防 ナス科を作った土を使い回さず、新しい培養土で植えます。鉢底石で水はけをよくし、受け皿に水をためません。

対処 治す方法がないので、株ごと抜いて処分します。使った土は他のナス科に使わず、鉢はよく洗って乾かします。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Erwinia tracheiphila、青枯病菌、Ralstonia sp.

モザイク病

ときどき病気

時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 葉・新芽・実出やすい条件 アブラムシの多い株、汚れたハサミや手での作業

症状 新しい葉に濃淡のまだら模様が出て縮れ、株が小さくまとまります。実にも凹凸やまだらが出て、収穫が落ちます。

予防 アブラムシを早めに退治し、わき芽取りや収穫のハサミは株ごとに消毒します。病気の株を触った手で他の株を触りません。

対処 治す方法がないので、症状の出た株は抜いて処分し、残りの株へのアブラムシ対策を強めます。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Caulimovirus tessellobrassicae、チョウセンアサガオコロンビアウイルス、Comovirus cucurbitae ほか85

青唐辛子の病害虫と障害を詳しく見る

よくあるトラブル

花は咲くのに実にならず落ちる

夜温が15℃を下回る時期か、真夏の35℃超えの日が続いた時期の花は実になりにくいです。肥料が多すぎて葉ばかり茂っているときも落ちます。株の状態を見て追肥の量を調節します。

実が小さくなり、株の伸びが止まる

採り遅れた実を株にためているか、肥料が切れています。大きい実をすべて採って株を軽くし、すぐに追肥と水を与えます。込み合った内向きの枝も切って風を通します。

実の先が黒く腐る

病気ではなく、水切れや根の傷みでカルシウムが実の先まで届かない尻腐れです。土をからからに乾かさないようにし、腐った実は早めに取り除いて次の実を守ります。

品種一覧(7)

Gadenin の作物マスタに登録されている青唐辛子の品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

その他7

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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