玉は押して確かめる
結球(葉が内側に巻いて玉になること)レタスの収穫適期は、日数ではなく手の感触で決めます。球の頭を手のひらで上から軽く押し、しっかり詰まった手ごたえがあれば適期です。押してへこむ、中が空いているように感じる株はまだ早い段階です。
力を入れて押し込む必要はありません。かたく締まりすぎるまで待つと、内部が割れたり苦味が出たりします。八分の締まりで採るほうが、味も日もちもよく仕上がります。
- 上から手のひらで押す
- 指先ではなく手のひら全体で押します。指では一点に力がかかり、球を傷めて収穫後にそこから腐ることがあります。
- 同じ株を2日おきに見る
- 締まり始めると数日で一気に進みます。締まってきたと感じた株を覚えておき、2日おきに触って進み具合を比べます。
- そろって締まらない前提で
- 同じ日に植えても締まりは株ごとにずれます。畝ごと一度に採らず、締まった株から順に抜いていきます。
球の頭が平らで、押すと少ししなる程度が食べごろです。石のようにかたい株は採り遅れと考えます。
日数の目安は種類で違う
感触で決めるとはいえ、見に行く時期の見当は必要です。定植からのおおよその日数と、球や草丈の大きさを合わせて、そろそろかという当たりをつけます。
| 種類 | 定植からの日数 | 採るときの目安 |
|---|---|---|
| 玉レタス | 55〜65日 | 結球開始から25〜35日、押して締まり |
| ロメイン | 50〜60日 | 草丈25〜30センチ、中心が立って厚い |
| サラダ菜 | 40〜50日 | 内葉がゆるく巻いて手のひら大 |
| リーフ・サニー | 30〜40日 | 草丈20〜25センチ、株の直径25センチ |
気温が低い季節ほど日数は伸びます。表の数字は中間地の秋作を基準にした目安として使います。
採り遅れると起きること
適期を過ぎた玉レタスは、内部の葉が伸び続けて外側を押し、頭が盛り上がって割れます。割れたところから水が入り、腐りが始まります。同時に茎が伸びて苦味の元になる液が増えます。
低温期は進みが遅いので数日の遅れは吸収できますが、春の後半は一日で状況が変わります。気温が上がる時期は、迷ったら早めに採るほうが失敗しません。
- 頭が盛り上がったら即採る
- 球の頂部がとがって持ち上がってきたら、裂ける寸前です。その日のうちに採り、割れた株は先に食べます。
- 雨の前に採ってしまう
- 締まった球が長雨に当たると、内部から腐りやすくなります。予報を見て、採れる株は雨の前に片づけます。
- 採り遅れた株は加熱に
- 苦味が出た株は外葉と芯を落とし、炒めものやスープに回します。生食にこだわらなければ十分に使えます。
かき取り収穫で長く採る
リーフ、サニー、かきチシャは株ごと採らずに、外側の葉から順に折り取っていく収穫ができます。中心の生長点を残せば新しい葉が上がり続け、一株から一か月以上採り続けられます。
- 中心の5枚は残す
- 地際の中心にある若い葉を4〜5枚残し、それより外側だけを採ります。残す葉が少ないと株が弱り、次の葉が出ません。
- 横に倒して折り取る
- 葉を外側へ倒すように付け根から折ると、きれいに外れます。引き上げると株ごと抜けたり生長点を傷めたりします。
- 一度に採りすぎない
- 1株から採るのは一度に2〜3枚までにします。採りすぎた株は葉の再生が止まり、結局そこで終わってしまいます。
- 採ったら薄く追肥
- かき取りを続けると肥料が切れます。二週間に一度ほど、薄めた液肥か少量の化成肥料を追肥(育てている途中で足す肥料)として与え、葉の色を保ちます。
プランターでも同じです。65センチの標準プランターに3株植えて順に採れば、食卓に必要な量は続きます。
切り方と切り口の手当て
レタスの切り口からは白い液が出ます。この液が空気に触れると赤茶色に変わり、見た目も味も落ちます。切ったあとの数分の扱いで、保存中の色が変わります。
- 株元をひと切りで
- 地際に刃を入れ、迷わずひと切りで落とします。何度も刃を入れると切り口が広がり、その分だけ液が多く出ます。
- 切り口を洗って冷やす
- 出てきた液を水で流し、水気をふきます。液を残したまま置くと切り口が茶色く変色し、そこから傷みが進みます。
- 外葉を1枚残して包む
- 傷んでいない外葉を1枚つけたまま持ち帰ると、内側の葉が守られます。台所で外して捨てれば無駄になりません。
保存は乾かさず、冷やしすぎず
レタスは水分が多く、乾くとすぐしなびます。かといって水に浸すと傷みます。湿らせた紙で包んで袋に入れ、芯を下にして立てた状態で冷蔵するのが基本の形です。
| 置き方 | もちの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 紙で包んで袋、立てて冷蔵 | 1週間前後 | 芯を下にして横倒しにしない |
| 切ってそのまま冷蔵 | 2〜3日 | 切り口が赤茶色に変わる |
| 畑に残して置く | 気温しだい | 春は数日で裂け、秋は比較的もつ |
しなびた葉は50℃前後の湯に数分つけると張りが戻ります。冷水よりも短時間で戻り、味も落ちません。
レタスの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
レタスの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレタスの育て方にまとめています。
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