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玉ねぎの収穫と保存

タマネギの収穫の見極めと保存|八割倒伏・乾燥・吊るし方

畑で栽培されている玉ねぎ

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倒伏が八割になった晴天の日に抜き、しっかり乾かす。この二つで貯蔵期間が数か月変わります。

八割倒伏という目安の意味

球が太りきると、葉のつけ根の組織がゆるんで自重で倒れます。つまり倒伏は、株が肥大を終えたという内側からの合図です。畑全体を見わたして、およそ八割の株が倒れた時点が収穫の適期になります。

早く抜きすぎると球が小さいだけでなく、首がまだ太く水分が多いため乾きにくく、貯蔵中に腐ります。逆に倒れてから長く置くと、球の外皮が土中で傷み、根元から水が入って傷みやすくなります。倒伏後およそ一週間から十日が引き際です。

倒伏の割合を数える
列ごとに倒れた株をざっと数え、八割に達したかで判断します。早く倒れた株は病気の可能性があるので、数から除きます。
首の締まりを見る
葉のつけ根がゆるみ、指でつまむと柔らかくなっていれば肥大が終わった合図です。硬く太いままなら、まだ早い株です。
雨で倒れた株は数えない
大雨や強風で倒れた株は肥大が終わった合図ではありません。翌日に起き上がるかで見分け、起きる株は倒伏の数に入れません。

一部の株だけ早く倒れることがありますが、それは肥大でなく病気や根の傷みによる倒伏です。全体の割合で判断し、早倒れの株は別に扱ってください。

収穫する日の選び方

晴天が二日から三日続く日
収穫日とその後の乾燥期間まで晴れる見込みの日を選びます。抜いた直後に雨に当てると、そこから乾燥が滞り、貯蔵性が落ちます。
雨上がりの直後は避ける
土が湿っていると球に土がつき、乾きが遅くなります。前日に雨があった場合は一日から二日おいて、表土が乾いてから抜きます。
作業は午前中に
朝のうちに抜いて畑に並べ、日中の日射と風で表面を乾かします。夕方に抜くと、湿った夜を濡れたまま越すことになります。
梅雨入りが先なら見切る
倒伏が六、七割でも梅雨入りが迫っているなら、早めに収穫して乾かすほうが有利です。乾かせない年は、大きさより保存を優先します。

暖地の晩生では、収穫適期と梅雨入りが重なる年があります。天気予報を一週間単位で見て、乾かせる窓を先に押さえてください。

畑での予備乾燥

抜いた球は、その場で二日から三日、畑に並べて干します。並べるときは、球に葉がかぶさるように少しずつ重ね、日射で球が直接焼けないようにします。日焼けした部分は変色し、そこから腐りが始まります。

この段階で乾かすのは主に外皮と根です。根が乾いて縮み、外側の皮がかさかさと音を立てるようになれば、次の工程へ移せます。地面が湿っている畑では、コンテナや台の上に上げて風を通すほうが確実です。

工程場所日数の目安
予備乾燥畑の上、日なた2から3日
本乾燥軒下など雨の当たらない風通しのよい場所2から3週間
貯蔵同じ場所に吊るしたまま品種により1か月から半年

吊るし方の実際

葉を三十センチ残して切る
束ねるための持ち手として葉を残します。首元で切り落とすと、切り口から菌が入って傷みやすくなります。
四つから六つで束ねる
大きさの近いものを四つから六つずつ、葉を交互に組んでひもで縛ります。多く束ねすぎると内側が蒸れ、そこから腐りが回ります。
軒下に間隔をあけて吊るす
雨の当たらない、風の通る日陰に吊るします。束と束が触れないよう手のひら一枚ぶんあけると、蒸れが避けられます。
傷んだ球を先に分ける
首が締まらない球、分球した球、傷のある球は吊るさずに分け、早く食べます。一つの腐敗が束全体に広がることを防げます。

葉が細くて束ねられない場合は、根と葉を短く切って網袋やコンテナに浅く入れ、床から浮かせて風を通します。積み重ねないことが条件です。

品種で変わる保存期間

早生と早生は、水分が多く貯蔵にはほとんど向きません。収穫後一か月ほどで芽が動き始めるので、生のまま楽しむか、刻んで冷凍します。中生はおよそ三か月から四か月、貯蔵性の高い晩生であれば、条件がよければ翌年の春先まで持ちます。

保存に適した場所は、涼しく乾いて風が通るところです。台所の床下や密閉した箱は湿気がこもるため向きません。夏の高温期に一度傷み始めると連鎖するので、月に一度は束を見て、柔らかくなった球を抜いてください。

系統収穫の中心保存の目安
極早生3月下旬から4月一か月ほどで芽が動く
早生4月下旬から5月中旬夏まで、8月末が限度
中生5月下旬から6月3か月から4か月
晩生6月条件がよければ翌春まで

冷蔵庫は湿度が高く、丸のままの長期保存には向きません。カットしたものは包んで冷蔵し、数日で使い切ります。

腐らせてしまったときの原因

貯蔵中に腐る原因の多くは、栽培期間の後半にあります。最も多いのが三月中旬以降の追肥(育てている途中で足す肥料)で、首が締まらないまま太った球は水分が抜けず、必ずといってよいほど傷みます。次に多いのが乾燥不足で、梅雨に入ってから収穫した年に集中します。

収穫直前に大雨が続いた年も、球が水を吸って傷みやすくなります。こうした年は、はじめから長期保存をあきらめ、刻んで冷凍したり、加熱して保存したりする方向に切り替えるほうが、結果として無駄が出ません。

腐りが出たら、原因をその年の記録と照らしてください。追肥の日付、収穫日、乾燥にかけた日数。三つのうちどれが外れていたかは、たいてい記録を見ればわかります。

傷み方考えられる原因翌年の直し方
首から柔らかくなる三月中旬以降の追肥追肥を三月上旬で切る
外皮が湿って黒ずむ乾燥の日数が足りない本乾燥を二から三週間とる
束の内側から腐る一束の数が多く蒸れた四つから六つで束ね間隔をあける
収穫直後から傷む収穫前の長雨で吸水した早採りして加熱や冷凍に回す

玉ねぎの収穫に使うもの

穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。

  • 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
    規格の目安
    刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。

    引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。

  • 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
    規格の目安
    20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。

    袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。

  • 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
    規格の目安
    厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。

    穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。

  • 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
    規格の目安
    通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。

    根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
  • 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。

玉ねぎの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は玉ねぎの育て方にまとめています。

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