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玉ねぎの冬の管理

タマネギの冬の管理|霜柱の浮き上がり・追肥の時期・草取り

畑で栽培されている玉ねぎ

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冬は生育が止まって見えても根は動いています。浮き上がりの手直しと追肥の期限が要点です。

冬に地上部が止まる理由

十二月から二月のタマネギは、葉がほとんど伸びず、色もくすみます。この間、株は葉を増やすかわりに根を広げており、春に一気に葉を展開するための準備をしています。動いていないように見えても中身は進んでいるため、心配して肥料を足すと、かえって春のとう立ち(花茎が伸びて葉や根が硬くなること)を招きます。

この時期に必要なのは、伸ばすことではなく守ることです。守る対象は三つ、霜柱による浮き上がり、雑草、そして根が水に浸かることです。

浮き上がりから守る
霜柱で根が持ち上がると株は乾いて枯れます。冷え込んだ朝の翌日に見回り、浮いた株を押さえ戻すのが冬の主な作業です。
雑草から守る
葉が細く背も低いため、冬草との光の奪い合いに負けます。小さいうちに削っておけば、春の手間が桁違いに減ります。
停滞水から守る
根が水に浸かると春の伸びが止まります。畝の裾の溝が土や落ち葉で埋まっていないか、雨のあとに確かめてください。

霜柱の浮き上がりを直す

霜柱は土中の水が凍って柱状に伸びる現象で、その力で浅く植わった苗を根ごと持ち上げます。持ち上がった株は根が空気にさらされて乾き、そのままでは枯れます。年内から二月にかけて、朝の冷え込みが強かった日の翌日は畑を見回ってください。

見回る日を決める
最低気温が氷点下になった日の翌日が本番です。毎日見る必要はなく、冷え込みの予報を目印にすれば冬に数回で足ります。
土がゆるむ時間に
凍っている午前中に踏むと根を切ります。日が当たって土がゆるむ昼過ぎに、株元を指で押さえて土を寄せ、軽く踏みます。
繰り返す場所を覚える
毎年同じ場所が浮くなら水はけが原因です。翌年はその区画だけ畝を高くするか、マルチを張って地表を覆ってください。

もみ殻やわらを株元に二センチほど敷いておくと、地表の温度変化がやわらぎ、霜柱そのものが立ちにくくなります。マルチ栽培では被害はごくわずかです。

追肥は回数より期限が大事

追肥(育てている途中で足す肥料)は、根の伸びる十二月下旬、葉が動き出す二月中旬、肥大の準備が始まる三月上旬の三回が基本です。一平方メートルあたり化成肥料三十から四十グラムを、株元ではなく条間や畝の肩にまき、軽く土と混ぜます。

重要なのは最終期限で、三月上旬までに終えることです。それより遅い追肥は、球が太る時期に葉ばかりを伸ばし、首が締まらない球をつくります。首の締まらない球は水分が抜けず、腐りやすく、貯蔵中に真っ先に傷みます。

時期ねらい量の目安
12月下旬根の伸長を助ける1平方メートルあたり30グラム
2月中旬春の葉の展開に備える1平方メートルあたり30グラム
3月上旬肥大の初期を支える最後の一回1平方メートルあたり30グラム

三月中旬以降に葉が黄色いからと肥料を足したくなりますが、そこで我慢できるかどうかが、六月の貯蔵性を決めます。

マルチを使う場合と使わない場合

マルチは地温を保ち、雑草と霜柱を同時に抑えるため、冬の手間は大きく減ります。ただし追肥を土に混ぜにくいので、元肥(植える前に土へ混ぜておく肥料)をやや多めにするか、穴から液肥を与える形になります。暖地では春の地温が上がりすぎ、とう立ちや早期の肥大につながることもあります。

マルチを使わない場合は、追肥と中耕を同時に行えるのが利点です。条間を浅く削ると、雑草を絶ちながら土に空気が入り、根の伸びがよくなります。手間はかかりますが、株の様子を毎回見ることになるので、異常に早く気づけます。

項目黒マルチありマルチなし
霜柱の被害ほとんど出ない冷え込みのたびに出る
除草の手間ほぼ不要年内と二月に各一回
追肥のしかた穴から液肥、または元肥を多めに条間にまいて中耕できる
春の地温上がりやすく肥大が早いゆるやかに上がる

冬の雑草を軽く見ない

ホトケノザやナズナなどの冬草は、タマネギが止まっている間に伸びます。タマネギは葉が細く背も低いため、光の奪い合いで負けやすい作物です。春になってから抜こうとすると、草の根がタマネギの根と絡んで一緒に持ち上がります。

年内に一回削る
十二月に条間を削り鍬で浅く撫でます。冬草はまだ小さく根も浅いので、地表を削るだけで枯れてくれます。
二月にもう一回
気温が上がる前にもう一度削ります。この一回を省くと、三月に草が背丈を越え、追肥も収穫も見通しが悪くなります。
株元は手で抜く
株の際は鍬が入らないので指で抜きます。根が絡んでいるときは土を押さえながら抜き、タマネギごと持ち上げないようにします。

雪や凍結の多い地域では

雪が長く積もる地域では、雪は保温材として働くため、葉が埋まっても心配は要りません。むしろ問題は、雪が消えたあとに水が停滞することです。畝の裾に排水の溝を切っておき、融雪期に水が抜ける道をつくっておいてください。

雪がなく寒風が吹く地域では、乾いた冷たい風で葉先が枯れ込みます。葉先の枯れは想定内で、生長点が生きていれば春に回復します。防風のためのネットを風上に張れば、欠株はさらに減らせます。

地域の条件起きやすいこと備え
雪が長く積もる融雪期に水が停滞する畝の裾に排水の溝を切る
雪がなく寒風が吹く葉先が乾いて枯れ込む風上に防風のネットを張る
凍結と融解を繰り返す霜柱で株が浮き上がる株元にもみ殻を二センチ敷く

冬の間の潅水は原則不要です。乾燥が続いて土が白く粉を吹くようなら、暖かい日の午前中に一度だけ与えます。

株の姿で冬の手を決める

冬の作業を暦だけで決めると、要らない手入れが増えます。畑に立ったらまず株の中心を見て、葉の色と株元の土の締まり具合を確かめ、それから手を動かすかどうかを決めます。

見回りの目安は、強い冷え込みの翌日と、二週間に一度の定期の二本立てです。下の表の左側に近い姿を探し、当てはまらなければ何もしないのが冬の正解になります。

株の姿考えられることその日にやること
中心の葉が立って濃い緑根が順調に伸びている見回るだけで手を出さない
株が斜めに浮いて根が見える霜柱で持ち上げられた昼過ぎに土を寄せて軽く踏む
葉先が白く枯れて縮む乾いた寒風に当たっている風上に防風のネットを張る
葉全体が黄ばんで寝ている水がたまり根が傷んでいる畝の裾の溝を切り直す

二月に入って中心から新しい葉が動き出したら、休みが終わった合図です。ここまで来たら追肥と中耕へ切り替えます。

玉ねぎの冬越しに使うもの

越冬する野菜は、寒さそのものより、霜柱で根が持ち上がることで傷みます。土を凍らせないのが目的です。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 防寒 べたがけ」
    規格の目安
    目付 20〜30g/㎡。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    ビニールと違って蒸れず、光も通します。かけっぱなしにできるので、冬のあいだ手がかかりません。

  • トンネル支柱探す言葉「トンネル支柱 210cm 8mm」
    規格の目安
    直径 8mm × 長さ 210cm。畝幅 60cm ならこれで足ります。
    数量の目安
    畝 1 本で 50cm 間隔に 7 本。

    不織布を株に直接かけると、霜が降りた朝に葉が張り付いて傷みます。浮かせるだけで違います。

  • 敷きわら・もみ殻探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。もみ殻でも代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    株元に敷くと、霜柱で根が持ち上がるのを防げます。春には鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 暖地で耐寒性のある葉物なら、何もかけずに越せるものが多いです。
  • ビニールトンネルは、日中に開け閉めできる人向けです。閉めっぱなしだと晴れた日に蒸れます。

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