採りごろはへたの周りの色で決める
大玉トマトは実の先端から赤くなり、へたの周りが最後に色づきます。へたの近くまで赤くなった実が完熟で、ここまで待つと糖度が乗ります。先端だけ赤くて上が緑の実は、採ると追熟はしますが畑で熟したものより味が薄くなります。
開花から収穫までは五十日前後で、七月なら四十五日、涼しい時期は六十日近くかかります。花が咲いた日を記録しておくと、採りごろの見当がつけやすくなります。
- へたの周りを見る
- 実を上から見て、へたの周りに緑が残っていなければ採りごろです。先端だけ赤い実はあと数日待ちます。
- 朝の涼しいうちに採る
- 日中に採ると実が温まって日持ちしません。朝の涼しいうちに採り、直射日光の当たらない場所にすぐ移します。
- へたを付けて採る
- へたの上の関節を上に折ると、へたを付けたまま取れます。へたがあると保存中の水分の抜けが少なくなります。
開花日と収穫日を記録しておくと、翌年は「この品種は開花から何日」が自分の畑の数字で分かります。
採ったあとの追熟と置き場所
赤みが半分の実を採ったときは、室温で二日から三日置くと赤くなります。冷蔵庫に入れると追熟が止まり、香りも落ちるので、完熟するまでは常温の日陰に置きます。へたを下にして並べると、へたの周りが傷みにくくなります。
完熟した実は冷蔵庫の野菜室で一週間ほど持ちます。食べる一時間前に出して常温に戻すと香りが戻ります。大量に採れたときは、湯むきして冷凍しておくとソースや煮込みにそのまま使えます。
| 状態 | 置き場所 | 持つ期間 |
|---|---|---|
| 赤みが半分 | 常温の日陰、へたを下に | 二日から三日で完熟 |
| 完熟 | 冷蔵庫の野菜室 | 一週間ほど |
| 完熟が大量 | 湯むきして冷凍 | 一か月ほど |
一段に残す実は四つまで
大玉トマトは一つの花房に六つも七つも花が咲きますが、全部を実にすると一つ一つが小さくなり、株も疲れます。実がピンポン玉ほどになったころ、形の悪いものや小さいものを取り除き、一段に四つ前後を残します。
残す実は花房の根元に近いものを優先します。先端に近い実は遅れて付いたもので、大きくなりにくいためです。摘果(実を間引くこと)をした株は、残した実が大きく揃い、次の段の花付きもよくなります。
- ピンポン玉のころに選ぶ
- 実がピンポン玉ほどになったら、花房ごとに形の悪い実と小さい実を選んで摘み取ります。
- 根元側の四つを残す
- 花房の付け根に近い実から順に四つ残し、先端の遅れた実を取ります。同じ大きさなら形の整ったほうを残します。
- 取った実は捨てない
- 摘み取った青い実はピクルスや漬物に使えます。皮ごと刻んで炒め物にしても、酸味が効いて食べられます。
八月以降は新しい花房を取る
お盆を過ぎてから咲いた花は、実が熟す前に気温が下がり、赤くならないまま季節が終わります。八月中旬以降に付く新しい花房は取り除き、すでに付いている実に養分を集めます。
秋に青いまま残った実は、霜が降りる前に採って室内で追熟させると、色は薄いですが食べられます。株はそのまま片付けて、残渣を畑に残さないようにします。
- お盆過ぎの花房を取る
- 八月中旬以降に出た花房は、花のうちに摘み取ります。実が付く前に取るほうが株の負担が少ないです。
- 霜の前に青い実を採る
- 初霜の予報が出たら青い実も採り、室内の日の当たらない場所で追熟させます。りんごと一緒に袋に入れると早く色づきます。
味を上げるための水の切り方
収穫期に水を控えめにすると、実の中の糖が濃くなって甘みが増します。ただし極端に乾かすと尻腐れや裂果が出るので、しおれない範囲で、土の表面が乾いてから与える程度にとどめます。
雨よけがあると、雨の量に左右されずに水を管理できます。露地では天気次第になるので、無理に水を切るより、割れないことを優先したほうが結果的に収穫量が増えます。
- しおれる手前で止める
- 朝に葉が立っていれば水は要りません。日中にしおれて朝に戻らなくなったら与えます。
- 雨よけがあれば少なめに
- 雨よけの下では雨水が入らないので、三日から四日おきに株元へ少量ずつ与える程度で足ります。
収穫でつまずいたときの切り分け
赤くならない、赤いのに味が薄い、採ったらすぐ傷む。収穫期の悩みは、時期・水・置き方のどれかで説明できることが多く、株を抜くほどの問題はまれです。
- いつまでも赤くならない
- 気温が高すぎるか低すぎます。三十五度を超えると色が付きません。日よけをするか、採って室内で追熟させます。
- 赤いのに味が薄い
- 水が多いか、先端だけ赤い実を早く採っています。へた近くまで待ち、収穫期は水を控えめにします。
- 採ってすぐ傷む
- 日中に採って温まっているか、冷蔵庫で追熟させています。朝に採り、完熟まで常温の日陰に置きます。
- 実の肩が固く青い
- 強い日差しで肩の部分が熟さない障害です。葉を取りすぎないようにし、日よけの寒冷紗をかけます。
大玉トマトの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
大玉トマトの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は大玉トマトの育て方にまとめています。
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