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🥕 野菜・果菜

大玉トマト(オオダマトマト)の育て方|栽培方法と収穫までのコツ

大玉トマトは定植日・最初の着果追肥の 3 点を押さえると、翌年の計画がそのまま立てられます。

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大玉トマトの写真

科: ナス科属: Solanum

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

9月の大玉トマトは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る

大玉トマトの月別の作業を詳しく見る

大玉トマトを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

定植した日と株間

植えた日を残すと、開花・着果・収穫までの日数がそのまま翌年の目安になります。株間支柱の立て方も一緒に。

第一花房の開花と着果

一段目が確実に実になると草勢が落ち着きます。開花日と、着果しなかった花の数を残すと翌年の温度管理の判断材料になります。

わき芽かきと摘芯

1 本仕立てにした作業日と、摘芯した段数。放任した年との収穫量の差が後から比べられます。

追肥の日と量

一段目の実がピンポン玉大になった頃が最初の追肥。何をどれだけ与えたかを残すと、翌年に増やすか減らすかを決められます。

初収穫と片付け

定植から初収穫までの日数と、株を抜いた日。品種ごとの実力が数字で残ります。

大玉トマトの苗選びと植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

大玉トマトを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

花房を昼前に軽く揺らす

トマトは自家受粉ですが、風のない場所では花粉が落ちません。晴れた日の午前に支柱を軽く叩いて振動を与えると、着果が安定します。

奇形果は開花直後に落とす

変形した実ほど早く肥大し、房全体の養分を奪います。開花から2週間以内に形の悪い実を外して1房3個に絞ると、200g級の玉が揃います。

5段目で芯を止めて仕上げる

家庭菜園では段数を欲張るほど上の実が小さくなります。5段目の花房の上に葉を2枚残して摘芯すると、限られた根量でも熟しきります。

肩の緑が消えるまで残す

果実の上部は最後に色づきます。赤らみ始めてから5〜7日置き、肩まで色が回ってから採ると、糖と酸のバランスが最もよくなります。

根鉢を斜めに寝かせて植える

大玉は初期の根量が収量を決めます。苗を45度ほど傾けて茎の一部を埋めると、茎から不定根が出て吸水量が増え、後半までバテません。

大玉トマトの収穫と保存を詳しく見る

大玉トマトの栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

大玉トマトの病害虫(103

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

青枯病

主要病気Ra / Rs

時期 梅雨明け〜盛夏(7〜8月)出る場所 株全体(茎の導管)出やすい条件 地温が高く、排水の悪い畑。連作した場所

症状 日中に急にしおれ、朝には戻るのを数日繰り返した後、緑色のまま枯れます。茎を切って水に浸けると白い菌液が糸を引きます。

予防 土の中の細菌が原因で、薬では止まりません。接ぎ木苗を使い、畝を高くして排水を良くします。同じ場所での連作を避けます。

対処 治せません。見つけたら株ごと抜いて処分し、その場所は使い回さないようにします。作業した道具は消毒します。

接ぎ木苗の利用が最も確実な回避策

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Erwinia tracheiphila、青枯病菌、Ralstonia sp.

萎凋病

主要病気Fol:0,1,2

時期 生育中盤〜後半(6〜8月)出る場所 下葉から株全体出やすい条件 連作した畑。地温 25℃前後

症状 下の葉から黄色くなってしおれ、片側だけが先に枯れることがあります。茎を縦に切ると導管が褐色に変わっています。

予防 土壌病害なので接ぎ木苗が最も確実です。連作を避け、太陽熱消毒で土の中の密度を下げます。

対処 治せません。株ごと抜いて処分します。緑のまま枯れる青枯病と違い、黄変してから枯れるのが見分け方です。

地温が高い夏に発病しやすい

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Ceratocystis fimbriata、Fusarium commune、Fusarium commune f. sp. rapae ほか23

疫病

主要病気Pi

時期 梅雨〜秋の長雨(6〜7月、9月)出る場所 葉・茎・果実出やすい条件 20℃前後で雨が続き、風通しが悪いとき

症状 葉に暗緑色の水浸み状の斑点ができ、急速に広がって黒く枯れます。茎は黒褐色にくびれ、果実には固い暗褐色の病斑が出ます。

予防 雨よけとマルチで泥はねを止め、下葉を整理して風を通します。株間を詰めすぎないこと。前年に出た畑では特に初期の予防が要ります。

対処 広がりが速いので、見つけた葉と茎は早めに切って畑の外へ出します。周囲の株にも回っていることが多く、雨の前の薬剤散布が効きます。

梅雨期の低温多雨で多発

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

黄化えそ病

主要病気TSWV

時期 春〜秋(5〜10月)出る場所 葉・茎・果実出やすい条件 アザミウマ類(ミカンキイロアザミウマ等)の飛来

症状 葉に褐色の輪紋やえそ斑が出て、茎に黒い筋が入ります。果実には輪状の斑ができ、商品になりません。

予防 媒介するアザミウマを防ぐのが対策です。防虫ネットと青色粘着トラップ、周囲の雑草の管理が効きます。

対処 治せません。発病株は抜いて処分し、アザミウマの発生を抑え続けます。

果実の輪紋で判別しやすい

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ミカンキイロアザミウマ、Orthotospovirus tomatomaculae、トマト黄化えそウイルス (TSWV) ほか3

オオタバコガ・タバコガ

主要害虫

時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 果実・つぼみ出やすい条件 成虫が飛来する夏以降

症状 果実に穴が開き、中が食われています。1 匹が次々に実を渡り歩くので被害が広がります。

予防 成虫の飛来を防ぐネットが効きます。産卵は新芽やつぼみに多いので、そこを見回ります。

対処 穴の開いた実を割ると中に幼虫がいます。見つけたら捕殺し、被害果は畑に残さず処分します。

果実に穴を開けて食入する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): オオタバコガ

かいよう病

主要病気Cmm

時期 梅雨〜夏(6〜8月)出る場所 葉の縁・茎の導管・果実出やすい条件 雨と作業による傷口。汚染された種子・苗

症状 片側の小葉から縁が枯れ上がり、茎を裂くと導管が褐変している。果実には白い輪に囲まれた鳥目状の斑点ができる。

予防 消毒済みの種子と健全苗を使う。整枝・芽かきのハサミは株ごとに消毒し、なるべく手で乾いた日に行う。

対処 治療できないため発病株は早期に抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、同じ場所でのトマト連作をやめる。

作業器具の消毒が最大の対策

病原・原因(この病名で報告のあるもの): トマトかいよう病菌、Curtobacterium flaccumfaciens、Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii ほか10

空洞果

主要生理障害

時期 低温期・高温期の着果(5月、8月)出る場所 果実の内部出やすい条件 受粉不良。ホルモン処理の濃度過多

症状 切ると果肉とゼリーの間に空洞ができています。外からは軽く、角ばって見えることがあります。

予防 低温・高温で受粉がうまくいかないと起きます。開花期の花房を軽く揺すって受粉を助け、ホルモン処理は規定濃度を守ります。

対処 すでにできた実は戻りません。株の勢いが強すぎても出るので、追肥を控えて落ち着かせます。

低温期の着果で多い

コナジラミ類

主要害虫

時期 初夏〜秋(6〜10月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。周囲に雑草が多いとき

症状 葉裏に白い小さな虫が群がり、触ると一斉に飛び立ちます。排泄物ですす病が出て葉が黒くなります。

予防 0.4mm 目の防虫ネットとシルバーマルチで飛来を減らします。黄色粘着トラップで早期に気づけます。

対処 黄化葉巻病を運ぶので、数が少ないうちに叩くのが要です。葉裏に薬がかかるよう散布します。

黄化葉巻病を媒介する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): コナジラミ科

尻腐れ果

主要生理障害

時期 一番果〜二番果(6〜7月)出る場所 果実の先端(お尻側)出やすい条件 水切れのあとに大量の水をやったとき/窒素過多

症状 実の先端が黒く水浸みのようにへこみ、進むと固く陥没します。同じ房でも下段から出やすく、上段の実は無事なことが多いです。

予防 カルシウム不足そのものより「実まで届かない」ことが主因です。敷きわらやマルチで土の乾湿差を減らし、窒素の効かせすぎを避けます。植え付け前の苦土石灰も効きます。

対処 出た実は早めに摘み、株の負担を減らします。水やりを毎日一定量に切り替えると次の房から止まります。カルシウム剤の葉面散布は応急処置として使えます。

第 1〜2 果房で多発する

窒素過多

主要生理障害

時期 生育前半(5〜7月)出る場所 茎・葉・花出やすい条件 元肥の入れすぎ。前作の肥料が残っているとき

症状 茎が太く葉が濃緑で巻き、先端の芽が上を向いて勢いづきます。花が落ちて実がつきません。

予防 元肥は控えめにし、一番果がついてから追肥を始めます。前作の残肥も見込んで減らします。

対処 追肥を止め、水を控えて株を落ち着かせます。実がつき始めれば養分がそちらへ回ります。

茎が太く花が落ちる

徒長

主要生理障害

時期 育苗期・春(3〜5月)出る場所 茎・節間出やすい条件 日照不足と高温、水と肥料の与えすぎ

症状 茎が細く節と節の間が間延びし、葉の色が薄くなります。花房の位置が高く、着果が遅れます。

予防 苗のうちは日によく当て、夜温を下げます。水と窒素を控えめにすると締まった苗になります。

対処 徒長した苗は寝かせ植え(茎を斜めに埋める)にすると、埋めた茎から根が出て立て直せます。

育苗期に間延びしやすい

トマト黄化葉巻病

主要病気TYLCV

時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 新葉(株の先端)出やすい条件 タバココナジラミが飛来する時期

症状 新しい葉が小さく黄色く縮れ、スプーン状に上向きに巻きます。以後の花は落ち、実がつかなくなります。

予防 媒介するタバココナジラミを寄せないことがすべてです。0.4mm 目以下の防虫ネットで囲い、シルバーマルチで飛来を減らします。抵抗性品種(Ty 遺伝子)が有効です。

対処 治せません。発病株は早めに抜いて袋に入れて処分します(畑に放置すると虫が移ります)。周囲のコナジラミ対策を続けます。

夏秋作で被害が甚大

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Begomovirus coheni、タバココナジラミ、トマト黄化葉巻ウイルス (TYLCV)

トマトモザイク病

主要病気ToMV:0,1,2

時期 生育期を通して出る場所 葉・果実出やすい条件 作業する手・道具を介した接触伝染

症状 葉が濃淡のまだら(モザイク)になり、細く縮れます。果実に褐色の壊死が入ることもあります。

予防 接触で広がるウイルスなので、作業前の手洗いと道具の消毒が効きます。喫煙後は特に手を洗います。抵抗性品種を選びます。

対処 治せません。発病株は抜いて処分し、触った手と道具を洗ってから他の株に触ります。

接触伝染するので作業前の手洗いが効く

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Tobamovirus tomatotessellati、トマトモザイクウイルス (ToMV)

苗立枯病

主要病気

時期 育苗期(2〜4月)出る場所 地際の茎出やすい条件 低温多湿。使い回した土

症状 発芽後の苗が地際でくびれて倒れます。まとまった範囲で次々に倒れるのが特徴です。

予防 清潔な培養土を使い、播種後の過湿を避けます。厚まきを避けて風を通します。

対処 発病した苗は取り除き、水やりを控えます。広がる前に間引くのが確実です。

セルトレイ育苗で発生しやすい

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Achlya klebsiana、Cylindrocladium canadense、Fusarium avenaceum ほか41

ネコブセンチュウ

主要害虫Ma / Mi / Mj

時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所出やすい条件 連作した畑。砂質で乾きやすい土

症状 日中しおれやすく、生育が停滞します。抜いてみると根に大小のこぶが数珠状にできています。

予防 接ぎ木苗が確実です。前作にマリーゴールドを植える、夏に太陽熱消毒をするなどで密度を下げられます。

対処 その年の回復は難しいので、水やりを増やして株を持たせます。収穫後は根を残さず抜き取り、翌年の対策につなげます。

抵抗性台木で回避できる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

灰色かび病

主要病気

時期 低温多湿の時期(4〜6月、10〜11月)出る場所 花・果実のへた周り・傷口出やすい条件 20℃前後で多湿。枯れた花びらが残っているとき

症状 花がらや傷口から灰色のカビが生え、果実のへた周りが軟らかく腐ります。実に白い輪状の跡(ゴーストスポット)が残ることもあります。

予防 枯れた花びらを残さないことが効きます。摘果・摘葉の傷口を乾かし、湿度を下げます。

対処 発病部を取り除き、風通しを良くします。胞子が飛ぶので、取ったものは畑に置かず持ち出します。

花弁付着部や摘葉痕から侵入する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

葉かび病

主要病気Ff / Pf

時期 梅雨〜秋(6〜10月)出る場所 葉(下葉から)出やすい条件 湿度が高く風通しが悪いとき。ハウス・雨よけ内で特に

症状 下葉の表に黄色い斑点が出て、葉裏に灰褐色のカビが生えます。進むと葉が枯れ上がり、果実の肥大が落ちます。

予防 風通しの確保が最大の予防です。下葉かきと脇芽かきをこまめに行い、雨よけの中は特に空気を動かします。抵抗性品種も出ています。

対処 発病葉は早めに取り除いて畑の外へ。広がっていれば薬剤散布を検討します。放置すると葉が全部やられます。

施設の多湿・弱光条件で下葉から発生

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Cladosporium epiphyllum、Fulvia fulva、Passalora fulva

半身萎凋病

主要病気Va / Vd

時期 やや涼しい時期(5〜6月、9〜10月)出る場所 葉(株の片側)出やすい条件 地温 20℃前後。連作した畑

症状 株の片側、あるいは葉の片側だけが黄色くなってしおれます。反対側は元気なままなのが特徴です。

予防 接ぎ木苗を使い、連作を避けます。萎凋病より低い地温で出るので、春先と秋に注意します。

対処 治せません。被害株は抜いて処分します。片側だけの症状は他の萎凋性の病気と見分ける手がかりになります。

春先の低温期に発病が目立つ

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Verticillium albo-atrum、Verticillium dahliae、Verticillium nigrescens ほか1

斑葉細菌病

主要病気Pst:0

時期 梅雨(6〜7月)出る場所 葉・茎・果実出やすい条件 低温多雨。泥はね

症状 葉に黄色いハローを伴う 1〜3mm の黒褐色斑が散在し、多発すると葉全体が枯れ上がる。果実には黒い点状の斑点が散在し、商品価値を落とす。

予防 健全種子を使い、連作を避ける。株元にマルチを敷いて泥はねを防ぎ、雨の当たりにくい環境で管理する。

対処 発病葉は早めに摘み取って処分し、銅剤で予防的に守る。多湿を招く過繁茂を整理し、灌水は株元へ静かに行う。

低温多雨の春先に出やすい

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Pseudomonas syringae pv. primulae、トマト斑点細菌病菌 ほか1

マグネシウム欠乏

主要生理障害

時期 着果が進む時期(7〜8月)出る場所 下葉出やすい条件 実がつきすぎたとき/カリ過多

症状 下の葉から葉脈の間だけが黄色くなり、葉脈は緑のまま網目状に残ります。

予防 実がつくとマグネシウムが果実に取られます。追肥に苦土(マグネシウム)を含む肥料を使い、カリを効かせすぎないようにします。

対処 硫酸マグネシウムの葉面散布で回復します。放置しても枯れませんが、下葉から光合成が落ちて実の肥大が鈍ります。

収穫最盛期の下葉に出る

裂果

主要生理障害

時期 収穫期(7〜9月)出る場所 果実(へた周り・側面)出やすい条件 色づき始めに雨が降ったとき/強い日射のあとの水やり

症状 へたの周りに輪状、または側面に放射状のひび割れが入ります。割れ目から腐りが入ると収穫できません。

予防 雨よけが最も効きます。色づき始めたら水を控えめにし、一度に大量の水を与えないようにします。葉を落としすぎず果実に日陰を作るのも有効です。

対処 割れた実は腐る前に採ってしまいます。雨の予報が出たら、色づいた実を前倒しで収穫すると被害を減らせます。

梅雨明けの降雨後に多い

アブラムシ類

よくある害虫

時期 春と秋(4〜6月、9〜10月)出る場所 新芽・葉裏出やすい条件 風の弱い場所。窒素過多

症状 新芽や葉裏に小さな虫が群生し、葉が縮れます。排泄物でべたつき、すす病が出ます。

予防 シルバーマルチで飛来を減らし、窒素を効かせすぎないようにします。

対処 数が少ないうちに手で潰すか水で流します。ウイルス病を運ぶので、放置しないことが重要です。

ウイルス病を媒介する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri

過湿による根腐れ

よくある生理障害

時期 梅雨(6〜7月)出る場所出やすい条件 水はけの悪い畑。長雨

症状 晴れているのに葉がしおれ、水をやっても戻りません。根を見ると黒く傷んでいます。

予防 畝を高くし、雨水がたまらないようにします。プランターは鉢底の排水を確保します。

対処 水やりを止めて土を乾かします。根が残っていれば持ち直すことがあります。

長雨で下葉から萎れる

カメムシ類

よくある害虫

時期 夏〜秋(7〜9月)出る場所 果実出やすい条件 周囲に雑草やイネ科の草が多いとき

症状 果実に針で刺した跡ができ、その周りが白くスポンジ状に変色します。

予防 周囲の草刈りで発生源を減らします。ネットで囲うと入りにくくなります。

対処 見つけたら捕殺します。朝の涼しい時間は動きが鈍く捕まえやすいです。

果面に白い斑点ができる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): カメムシ科

白絹病

よくある病気

時期 盛夏(7〜9月)出る場所 地際の茎出やすい条件 高温多湿。未熟な有機物が土にあるとき

症状 地際に白い絹糸のような菌糸が広がり、菜種のような茶色い粒(菌核)ができます。株はしおれて枯れます。

予防 未熟な有機物をすき込まないこと。畝を高くし、敷きわらが地際に触れすぎないようにします。

対処 発病株と周りの土ごと取り除きます。菌核が土に残るので、その場所での連作は避けます。

敷きわら下の過湿で発生

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii

タバコモザイク病

よくある病気TMV:0

時期 生育期を通して出る場所出やすい条件 作業する手・道具を介した接触伝染

症状 葉が濃淡のまだらになり、縮れます。株の伸びが止まります。

予防 接触で広がるので、作業前の手洗いと道具の消毒が効きます。喫煙後は特に注意します。

対処 治せません。株ごと抜いて処分し、触った手を洗ってから他の株に触ります。

ToMV と症状が似る

病原・原因(この病名で報告のあるもの): タバコモザイクウイルス (TMV)、Tobamovirus tabaci

ニジュウヤホシテントウ

よくある害虫

時期 初夏〜夏(6〜8月)出る場所出やすい条件 近くにジャガイモ・ナスがあるとき

症状 葉が網目状に食べられ、透けた跡が残ります。成虫は星が 28 個ある大きめのテントウムシです。

予防 ジャガイモの近くに植えないこと。ジャガイモの収穫後に移ってくることが多いです。

対処 成虫も幼虫も見つけ次第捕殺します。動きが遅いので手で取れます。

近接作付けで移動してくる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ニジュウヤホシテントウ

根腐病

よくある病気

時期 梅雨〜盛夏(6〜8月)出る場所 根・地際出やすい条件 排水の悪い畑。過湿

症状 根が褐色に腐り、株がしおれて回復しません。地際の茎が変色していることもあります。

予防 畝を高くして排水を良くし、水のやりすぎを避けます。連作を避けます。

対処 回復は難しいので抜いて処分します。同じ場所は土を入れ替えるか、翌年は別の場所を使います。

過湿ほ場と鉢栽培で発生

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aphanomyces cladogamus、Aphanomyces cochlioides、Cylindrocladium floridanum ほか47

ハモグリバエ類(エカキムシ)

よくある害虫

時期 春〜秋(5〜10月)出る場所出やすい条件 気温が上がる時期

症状 葉に白い曲がりくねった線が走ります。線の先端に幼虫がいます。

予防 防虫ネットで成虫の産卵を防ぎます。被害葉を早めに取り除くと増えにくくなります。

対処 線の先を指で潰すと中の幼虫を殺せます。被害が下葉だけなら生育への影響は限定的です。

下葉から発生が始まる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハモグリバエ科

日焼け果

よくある生理障害

時期 盛夏(7〜8月)出る場所 果実の日の当たる面出やすい条件 強い直射日光。下葉を取りすぎたとき

症状 果実の日が当たる側が白っぽく、あるいは薄茶色に変色して固くなります。

予防 葉を落としすぎないことが最大の予防です。果実に葉の陰がかかるように仕立て、真夏は遮光ネットも有効です。

対処 できた実は戻りません。摘葉を控え、以後の実を葉で守ります。

摘葉過多で多発する

キュウリモザイク病

ときどき病気一般的な内容CMV

症状 新葉に黄緑のモザイクが出て、葉が縮れ株全体が萎縮する。果実は色ムラやいびつな変形を起こす。

予防 シルバーマルチや防虫ネットでアブラムシの飛来を抑える。周囲の雑草を除き、ウイルスの越冬源を減らす。

対処 治療できないため発病株は早期に抜き取る。残った株のアブラムシを防除し、抜き取り作業は媒介虫を飛ばさないよう袋に入れて行う。

葉が糸状に細くなる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、キュウリモザイクウイルス (CMV)、Cucumovirus CMV

ジャガイモYウイルス病

ときどき病気一般的な内容

症状 葉にモザイクやしわ、葉脈のえそが現れ、下葉が枯れ上がる。株が萎縮して収量が落ち、イモの表面にえそ輪紋が出る系統もある。

予防 検定済み種イモと健全苗を使う。シルバーマルチと防虫ネットでアブラムシを減らし、ナス科の連作を避ける。

対処 治療できないので発病株は抜き取り処分する。抜く前にアブラムシを防除し、器具と手を消毒してから他の株に触れる。

モザイクとえそを生じる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、ジャガイモYウイルス (PVY)

つるぼけ

ときどき生理障害一般的な内容

症状 葉が濃緑色で大きく茂り、つるが旺盛に伸び続ける一方で花や果実が付かない。サツマイモではイモが肥大しない。

予防 元肥の窒素を控えめにし、追肥は着果を確認してから行う。前作の残肥を考慮し、排水を良くする。

対処 追肥を止め、潅水を控えて生育をおとなしくさせる。つる返しや摘心で伸長を抑え、着果を促す。

茎が太く花が飛ぶ

斑点細菌病

ときどき病気Xspp

症状 葉に水浸状の小斑ができ、のちに褐色でかさぶた状になり周囲が黄化する。果実にはざらついた褐色のかさぶた斑ができる。

予防 健全苗を用い、ナス科の連作を避ける。雨よけと敷きわらで泥はねを抑え、風通しよく整枝する。

対処 発病葉・発病果は摘み取って処分し、周囲株に銅剤を予防散布する。作業は葉が乾いた時間帯に行い、雨中の管理を避ける。

同属菌により斑点を生じる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23

ジャガイモ葉巻病

まれ病気一般的な内容

症状 下葉が筒状に内側へ巻き、硬くごわつく。株全体が萎縮して黄化し、イモが小さく数も減る。

予防 検定済みの種イモを使い、自家採種のイモを使い回さない。シルバーマルチと薬剤でアブラムシの飛来と定着を抑える。

対処 治療はできないため発病株は早期に抜き取り、そのイモを翌年の種にしない。周囲のアブラムシ防除を継続する。

ナス科として感染しうる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): モモアカアブラムシ、ジャガイモ葉巻ウイルス (PLRV)

萎黄病

病気一般的な内容

症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。

予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。

対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8

うどんこ病

病気一般的な内容Lt / Pn

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

褐斑病

病気一般的な内容

症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。

予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。

対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57

菌核病

病気一般的な内容

症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。

予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。

対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

軟腐病

病気一般的な内容

症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。

予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11

ネグサレセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 根の表面に黒褐色の細長い壊死斑ができ、細根が腐って減る。地上部は生育が揃わず、株が小さいまま葉色が薄くなる。

予防 被害の出た区画では同科の連作を避け、緑肥やイネ科作物を輪作に組み込む。清潔な用土と健全な苗を使う。

対処 被害根は残さず抜き取って処分し、土壌の太陽熱消毒を行う。密度が高い圃場では栽培する作物自体を切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8

斑点病

病気一般的な内容Sbl / Sl / Ss

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

輪紋病

病気一般的な内容As

症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。

予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。

対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22

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記録されている病名(59

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

こぶ病さび斑病すすかび病すそ腐病そうか病ばら色かび病アルターナリア茎枯病シスト線虫病フザリウム株腐病ペスタロチア病ホモプシス茎枯病モザイク病円紋病変形菌病小粒菌核病尻腐病巻葉病幼果黒変症状日焼病条斑病条腐病株腐病根腐性病害根腐疫病根腐萎凋病植物寄生性線虫毛根病灰色疫病環紋葉枯病白かび病白星病立枯病紅色根腐病綿腐病腐敗病腐敗細菌病茎えそ病茎えそ症状茎えそ細菌病葉こぶ病葉巻病葉脈透化病葉腐病裂果病褐色根腐病褐色腐敗病褐色輪紋病退緑斑紋病退緑萎縮病青かび病黄化病黄化萎縮病黄化葉巻病黄斑モザイク病黄斑病黒すじ実腐病黒斑病黒斑細菌病黒点根腐病

よくあるトラブル

実の尻が黒くへこむ

尻腐れです。カルシウム不足そのものより、水切れや窒素過多で実までカルシウムが届かないことが主因。水分を安定させ、追肥を控えます。

実が割れる

乾いた後の大雨で急に水を吸うと裂果します。マルチと敷きわらで土の水分を安定させ、雨よけがあると大きく減ります。

葉ばかり茂って花が落ちる

窒素過多のつるぼけです。追肥を止め、一段目を確実に着果させると草勢が実に向きます。

下葉から枯れ上がる

疫病・萎凋病か根の傷みです。下葉を早めに取って風通しを作り、泥はねをマルチで防ぎます。連作している畑では接ぎ木苗に替えます。

品種一覧(42

Gadenin の作物マスタに登録されている大玉トマトの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

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その他18

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この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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作物名に「大玉トマト」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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