基本情報
- 系統・区分
- 次点・カリン/標準系
- 熟期
- 10〜11 月
- 育てやすさ
- ★★★★☆(5 段階で 4)
自家結実性あり〜ややあり。香りが強く加工向け。病害と落果に注意。
概要説明
本カリンは、マルメロと区別するためにカリンを指して使われる呼び名で、特定の品種名ではありません。長野県や青森県ではマルメロのことを「カリン」と呼ぶ地域があり、混同を避けるために本来のカリンを「本カリン」と呼び分けています。両者は同じバラ科でも別属の植物で、本カリンは果皮がつるつるして毛がなく、幹が鱗状にはがれてまだら模様になり、春の花が淡紅色であることで見分けられます。マルメロは果皮に綿毛があり花が白から淡桃色です。果実は 300〜500 グラムの楕円形で、秋に黄色く熟すと強い甘い香りを放ちますが、果肉は硬く渋みが強いため生食はできず、はちみつ漬けやカリン酒、ジャムにします。落葉高木で樹高は 6〜8 メートルになりますが剪定で抑えられ、自家結実性があり 1 本で実がつきます。耐寒性は強く、日当たりと水はけのよい場所を好みます。黒星病で葉や実に黒い斑点が出やすいので、落ち葉を片づけて風通しを保ちます。
本カリンの特徴
- マルメロと区別するためのカリンの呼び名で、特定の品種名ではない
- 果皮がつるつるして毛がなく、マルメロの綿毛のある果皮と見分けられる
- 幹が鱗状にはがれてまだら模様になり、春の花は淡紅色
- 果実は 300〜500 グラムで強い甘い香り、生食はできない
- 自家結実性があり 1 本で実がつく
- 耐寒性が強く黒星病に注意
向いている使い方
- はちみつ漬けやカリン酒に
- ジャムやのど飴の材料に
- 花と幹を楽しむ庭木として
カリンの育て方を項目ごとに読む
栽培カレンダー・作業のタイミング・病害虫は品種に関わらず共通です。まとめはカリンの育て方に、項目ごとの解説は次のページにあります。
- カリンの苗選びと植え付け — カリンは一本で実がつき、寒さにも強い育てやすい果樹です。庭木として大きくなる前提で場所を選び、接ぎ木苗を植え付ける手順を解説します。
- カリンの剪定と仕立て — カリンは短い枝の先に花が咲きます。大きくなりすぎる木を三メートル前後に抑えながら、花芽のついた短い枝を残す剪定と仕立てを解説します。
- カリンの水やりと追肥 — カリンは根付けば水やりはほとんど不要ですが、肥料の時期を外すと実が小さく色づきが悪くなります。水やりと肥料、摘果の目安をまとめます。
- カリンの月別の作業 — カリンは手のかからない果樹ですが、剪定・摘果・収穫の時期を外すと実が小さくなります。関東平野部を基準に、一年の作業を月ごとにまとめました。
- カリンの病害虫と障害 — カリンは丈夫ですが、葉に橙色の斑点が出る赤星病、幹に入るカミキリムシ、実を吸うカメムシで収穫を減らします。症状からの見分け方と手当てをまとめます。
- カリンの収穫と利用 — カリンは生では固くて渋く食べられませんが、香りを生かした果実酒やはちみつ漬け、ジャムにすると長く楽しめます。収穫の見極めと加工の手順をまとめます。
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この品種を記録すると
アプリで作物に「カリン」、品種に「本カリン」と入れて記録を始めると、定植日からの経過日数と、写真・作業のメモが品種ごとに積み上がります。同じ品種を育てた去年の自分と見比べられるのが、品種を分けて記録するいちばんの利点です。
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