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ピーマンの種まきと育苗

ピーマンの種まき方法と時期|地温二十八度で芽を出し、夜十二度を守って一番花の苗に

ピーマンの栽培イメージ
まずここだけ

種まきの結論

種まき時期
ピーマンの苗は種まきから定植まで七十五〜八十日かかり、トマトより二週間ほど長…
まき方
すじまき / セルトレイ
まず確認
ピーマンの育苗は七十五〜八十日かかり、早まきほど加温が欠かせません。発芽の地…

読むのに約 6 分

ピーマンの育苗は七十五〜八十日かかり、早まきほど加温が欠かせません。発芽の地温と苗の夜の最低温度を守れば、一番花の付いた苗に仕上がります。

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まく時期は定植の八十日前から逆算する

ピーマンの苗は種まきから定植まで七十五〜八十日かかり、トマトより二週間ほど長くかかります。関東平野部で五月中旬に植えたいなら二月下旬から三月上旬にまくことになり、この時期は外の気温が足りないので加温が前提です。加温の手段がないなら、四月に入ってからまいて六月に植える作型を選びます。

作型種まき定植温度の手当て
加温して早まき2月下旬〜3月上旬5月上旬〜中旬ヒーターマットと保温箱が要る
保温だけでまく3月中旬〜下旬5月下旬〜6月上旬夜は室内の暖かい部屋に取り込む
加温なしで遅まき4月上旬〜中旬6月中旬日中の窓辺で足りる。苗は小さめ
暖地・寒冷地暖地は半月早く、寒冷地は半月遅く最低気温15℃を待つ寒冷地は早まきを避ける

遅まきの苗は本葉八枚ほどで植えても構いません。収穫の始まりは七月にずれますが、秋の収穫で取り戻せます。

セルトレイにまいて九センチポットへ移す

ピーマンは芽が出るまで日数がかかり、その間ずっと同じ温度に保ちたいので、最初は小さな容器にまとめてまくのが家庭では管理しやすい方法です。七十二穴ほどのセルトレイか浅い平鉢にまき、本葉が出始めたら九センチのポットに移します。土は肥料分が少なく粒の細かい種まき用の培養土を使います。

種を一晩水に浸す
まく前の晩にぬるま湯へ浸けておくと、吸水がそろって芽の出る日が一日か二日早まります。翌朝に水を切り、その日のうちにまき切ります。
用土を湿らせて詰める
種まき用の土にあらかじめ水を含ませ、握ると固まり、指でつつくと崩れるくらいにしてから詰めます。乾いた土に後から水をかけると種が流れます。
深さ五ミリに一〜二粒
セルトレイなら一穴に一〜二粒、平鉢なら一センチ間隔のすじまきにします。土を五ミリほどかけ、手のひらで軽く押さえて種と土を密着させます。
覆いをして乾かさない
霧吹きで表面を湿らせ、透明のふたかラップで覆います。芽が出るまでは土の表面を乾かさないことが、温度と並ぶ発芽の条件です。

温度管理|発芽は地温二十五〜三十度、苗の夜は十二度を下回らせない

ピーマンの育苗は、成否がほぼ温度で決まります。発芽の適温は地温二十五〜三十度で、この範囲なら一週間から十日で芽が出ます。二十度を切ると二週間以上かかり、十五度以下ではほとんど芽が出ないまま種が腐ります。気温ではなく、土に挿した温度計で確かめてください。

芽が出たら温度を少し下げ、昼は二十五〜二十八度、夜は十五〜十八度を目安にします。夜の最低温度は十二度が下限で、これを下回る夜は加温するか室内に取り込みます。十度以下に何日も当たると葉が紫色を帯び、根の伸びが止まって苗が固まります。

反対に夜まで暖かすぎると、茎ばかり伸びる徒長(光不足や高温で茎が細く間延びすること)が起こります。昼と夜で十度ほどの差をつけるのが締まった苗の条件です。晴れた日の窓辺で締め切った箱は三十五度を超えるので、ふたを開けて熱を逃がします。

ヒーターマットで温める
育苗用のヒーターマットを容器の下に敷き、温度調節器付きなら地温二十八度に合わせます。調節器がないものは熱がこもりすぎないよう、温度計で確かめながら使います。
夜は発泡スチロール箱で囲う
ヒーターマットごと発泡スチロール箱に入れ、夜はふたをして熱を逃がさないようにします。マットがないときは、湯を入れたペットボトルを箱に入れて朝まで保たせます。
昼は窓辺、夜は部屋の中央
日中は南向きの窓辺で光に当て、夕方に窓から離した部屋の中央へ移します。窓ガラスの際は夜に外とほぼ同じくらい冷えるため、苗を置いたままにしません。
暑すぎる日はふたを開ける
晴れた日の締め切った箱は、昼に三十五度を超えることがあります。発芽後は昼の間ふたを外し、葉がしおれたら半日ほどレースのカーテン越しに移して温度を下げます。
時期昼の温度夜の温度手当て
発芽まで地温25〜30℃地温25℃以上ヒーターマットで土を温める
発芽〜本葉2枚25〜28℃15〜18℃ふたを外して日に当てる
鉢上げ後23〜27℃13〜15℃夜は保温箱か室内の暖かい部屋へ
定植前の1週間20〜25℃12〜13℃日中は外に出して慣らす

芽が出てから鉢上げまでの世話

芽が半分ほどそろったら覆いを外し、すぐに日に当てます。ピーマンの苗は光が足りないと双葉の下の茎が間延びし、その分は後から取り戻せません。水やりは晴れた日の午前中に済ませ、夜に土が冷たく湿ったままにならないようにして、低温の夜の根傷みを防ぎます。

芽が出たら覆いを外す
半分ほどの芽が土を持ち上げたら、ふたやラップを外して明るい場所に出します。遅れると一日で茎が伸びるので、朝夕に容器をのぞいて確かめます。
本葉一〜二枚で鉢上げ
本葉が一〜二枚になったら、九センチのポットに一本ずつ移します。二本出た穴は、残す苗の根を傷めないよう、弱いほうを地際ではさみで切ってから移します。
水は表面が乾いたら
鉢上げ後は土の表面が白く乾いたら、晴れた日の午前中に鉢底から流れるまで与えます。毎日少しずつ与えると根が浅くなり、夜の冷えで傷みやすくなります。
葉の色で追肥を決める
鉢上げから二〜三週間たって下葉の色が薄くなったら、追肥(育ちの途中で足す肥料)として薄めた液体肥料を週に一回与えます。濃い緑なら与えずに待ちます。
ポットの間隔を広げる
葉が隣のポットと触れ合うようになったら、間をあけて並べ直します。込んだまま置くと光を奪い合い、苗が上へ伸びて細くなります。

定植の目安と外気への慣らし

定植の目安は、本葉十〜十三枚で一番花のつぼみが見えたころ、種まきから七十五〜八十日です。外の最低気温が十五度を下回らなくなってから植えると、植え傷みが少なく根がすぐに動きます。つぼみが見える前の若い苗を植えると、葉ばかり茂って最初の実が遅れます。

一週間前から外に出す
定植の一週間ほど前から、晴れた日の日中だけ苗を外に出します。最初は二〜三時間にとどめ、日ごとに長くして、最後の二〜三日は夜も軒下に置いて外気に慣らします。
冷える夜は室内へ戻す
慣らしの間に最低気温が十二度を下回る予報が出たら、夜だけ室内に戻します。強い風に当たると葉が擦れて傷むので、風の弱い場所を選んで置きます。
植えどきを確かめる
一番花のつぼみが付き、茎が鉛筆ほどの太さで節の間が詰まっていれば植えどきです。植える前日にたっぷり水を与え、根鉢を崩さずに植えられるようにします。

発芽しない、葉が紫になるときの原因と立て直し

育苗の失敗は、ほとんどが温度の過不足から起こります。症状を見て、温度が足りないのか高すぎるのか、光が足りないのかを切り分けてから手を打ちます。まき直すなら四月上旬までにまけば、六月の定植に間に合います。

状態原因立て直し
二週間たっても芽が出ない地温が二十度を切っているヒーターマットで温め直し、出なければまき直す
双葉の下が細く長い暗いか、夜が暖かすぎる日に当てて夜の温度を下げ、ポットの間をあける
葉が紫色を帯びる夜十度以下の低温夜は室内に取り込む。暖かくなれば新しい葉は緑に戻る
葉の縁が白く焼ける締め切った箱の高温昼はふたを開け、日差しの強い時間は遮る
下葉が黄色くなる肥料切れか根詰まり液体肥料を与え、根が回っていれば大きな鉢へ移す

紫色になった葉は、夜の温度を戻すと一〜二週間で新しい葉から緑に戻ります。古い葉の色が残っていても、新しい葉が緑なら苗は回復しています。

種まきの手順

ピーマンは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。

覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。

ピーマンの種まきでよくある質問

ピーマンの種はいつまく?

加温して早まき: 2月下旬〜3月上旬。保温だけでまく: 3月中旬〜下旬。加温なしで遅まき: 4月上旬〜中旬。暖地・寒冷地: 暖地は半月早く、寒冷地は半月遅く。

ピーマンの種はどうやってまく?

セルトレイなら一穴に一〜二粒、平鉢なら一センチ間隔のすじまきにします。

ピーマンの種まき後の水やりは?

翌朝に水を切り、その日のうちにまき切ります。

ピーマンの種まきに使うもの

種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
    規格の目安
    粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
    数量の目安
    セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。

    粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。

  • 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
    規格の目安
    500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。

    ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。

  • 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
    規格の目安
    幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。

    発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。

  • 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
    規格の目安
    差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。

    まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
  • 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。

ピーマンの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はピーマンの育て方にまとめています。

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