栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のサクラは「生育期」の時期です。 9月の畑仕事を見る
サクラを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
植えた日と品種
ソメイヨシノは大木になります。品種と、植えた場所の広さを残しておきます。
開花した日
毎年の開花日を残すと、その年の暖かさの記録になります。数年ぶんで気候の変化が見えます。
剪定した日と切り口の処置
サクラは切り口から腐りやすい樹です。切った日と、癒合剤を塗ったかを残します。
毛虫を見つけた日
毎年ほぼ同じ時期に出ます。記録があると翌年の見回り時期が決まります。
上手に育てるコツ
サクラを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
根元の踏み固めを避けて守る
サクラの細根は地表から30cm以内に広がります。枝先の真下まで人が歩かないよう草を残すか柵で囲うと、根が呼吸でき花つきが続きます。
花後のお礼肥を外周へ施す
開花で使った養分を早く戻すと翌年の花芽が充実します。4月下旬に枝先の真下へ有機質肥料を浅く埋めると、根の伸びる位置に効きます。
支柱は3年で外して自立させる
支えたままでは幹が太らず、根も浅いままにとどまります。活着した3年目に外せば、風で揺れるたびに幹が太り根が深く張ります。
植え穴は深さより幅を広く掘る
根は下より横へ伸びます。直径1m、深さ50cmほどを耕してから植えると、植え付け後の伸びが揃い、若木のうちから樹形が整います。
若木のうちに主幹を1本に決める
二股のまま太らせると、後年その付け根が裂けて割れます。植えて数年のうちに弱い方を落として1本立ちにすると、木の寿命が延びます。
サクラの栽培をはじめるのに用意するもの
木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。
木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。
- 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。
木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。
- 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
- 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。
サクラの病害虫(4)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
アブラムシ類
主要害虫
時期 春(4〜6月)出る場所 新芽・葉出やすい条件 新梢が伸びる時期
症状 新芽に群生し、葉が縮れて丸まります。べたつき、すす病が出ます。
予防 新梢を見回り、初期に対処します。
対処 水で流すか捕殺します。葉が巻いてからでは薬が届きません。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): アブラムシ類、Nasonovia ribisnigri
イラガ類
主要害虫
時期 夏(7〜9月)出る場所 葉出やすい条件 夏の高温期
症状 幼虫が葉裏に並んで葉を食べます。触ると激しく痛みます。
予防 葉裏を見回り、並んでいるうちに枝ごと切ります。
対処 **素手で触らないこと。** 枝ごと切って処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): イラガ科
カミキリムシ類
主要害虫
時期 初夏〜夏(6〜8月)出る場所 幹・株元出やすい条件 成虫が飛来する時期。弱った木
症状 株元におがくず状の木くずが積もり、幹に穴が開きます。放置すると幹の中を食われて枯れます。
予防 「桜切る馬鹿」と言われるほど傷に弱い木です。剪定は最小限にし、切り口には保護剤を塗ります。株元を見回ります。
対処 木くずを見つけたら、その真上を探して針金を差し込むか薬剤を注入します。早期発見が要です。
クビアカツヤカミキリの被害が各地で広がっています。おがくずを見たら自治体に相談を。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カミキリムシ科
うどんこ病
よくある病気
時期 初夏〜秋(6〜9月)出る場所 葉出やすい条件 乾燥と枝の混み合い
症状 葉に白い粉状のカビが広がり、落葉が早まります。
予防 込み合った枝を整理して風を通します。
対処 発病葉と落ち葉を片付けます。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59
よくあるトラブル
切った枝から腐る
「桜切る馬鹿」と言われる所以です。切るなら細い枝を、切り口に必ず癒合剤を塗ります。
幹に木くずが出ている
コスカシバかカミキリムシです。放置すると幹が空洞になります。穴を見つけたら対処します。
毛虫が大量につく
モンクロシャチホコやアメリカシロヒトリです。若齢のうちは葉裏に群れているので、枝ごと切って処分します。
葉に穴と黒い斑点
せん孔褐斑病です。落葉を片付けて越冬源を減らします。
品種一覧(6)
Gadenin の作物マスタに登録されているサクラの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
か2
さ1
や2
その他1
サクラの動画ランキング
サクラを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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