基本情報
- 系統・区分
- 柑橘・文旦/大玉
- 熟期
- 2〜4 月
- 育てやすさ
- ★★☆☆☆(5 段階で 2)
常緑果樹。大玉のブンタン類。果皮が厚く、貯蔵・追熟で食味が整う。
概要説明

安政柑は江戸時代末期の安政年間に広島県因島で見つかった文旦の一種で、名前もその年号に由来します。果実は 800 グラムから 1 キロ以上の大玉で、晩白柚に次ぐ大きさとして知られます。皮は厚く、果肉は淡黄色で、文旦らしい歯ごたえのある粒に、さわやかな甘みとしっかりした酸味、そして軽い苦みがあります。熟期は 2〜4 月で、樹上で長く置ける晩生の文旦です。冬を樹上で越す期間が長いため、露地栽培は関東南部以西の暖地向きで、広島や愛媛の瀬戸内沿岸が主な産地です。自家結実性はやや弱く、他の柑橘が近くにあると実つきが安定します。樹勢は強く、庭植えでは 3 メートルを超えるので、家庭では低く仕立て、重い実がついた枝は支柱で支えます。因島では地方品種として細々と受け継がれており、苗木の流通は限られます。
安政柑の特徴
- 安政年間に広島県因島で見つかった地方品種
- 果重 800 グラム〜1 キロ超の大玉
- 熟期 2〜4 月の晩生で樹上に長く置ける
- 文旦らしい粒の歯ごたえと軽い苦み
- 自家結実性がやや弱く受粉樹があると安定
- 暖地の瀬戸内沿岸向き
向いている使い方
- 皮をむいて生食
- 皮をマーマレード・砂糖漬けに
- 瀬戸内の庭植え
文旦の育て方を項目ごとに読む
栽培カレンダー・作業のタイミング・病害虫は品種に関わらず共通です。まとめは文旦の育て方に、項目ごとの解説は次のページにあります。
- 文旦の植え付け — 文旦はかんきつの中でも寒さに弱く、関東の露地では場所を選びます。系統の選び方と鉢・地植えの植え方をまとめます。
- 文旦の剪定と支え — 文旦は重い実で枝が垂れる果樹です。骨格を作る若木の剪定と、成木で毎年実をつけるための切り方を分けて解説します。
- 文旦の受粉と摘果 — 文旦は一本では実が付きにくく、付いた実も多すぎると小玉になります。受粉樹の選び方、人工授粉、摘果の数を解説します。
- 文旦の月別の作業 — 文旦は年明けの収穫と三月の剪定、五月の開花、夏の摘果、冬の防寒と一年を通して作業があります。月ごとに整理します。
- 文旦の病害虫と寒害 — 文旦で起きやすいのはアゲハの幼虫、かいよう病、ハダニ、そして冬の霜による被害です。見た目から原因を絞って対処します。
- 文旦の収穫と追熟 — 文旦は採ってすぐは酸っぱく、一か月以上寝かせて食べごろになります。採る時期の目安と追熟の方法をまとめます。
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