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🍎 果樹

マルメロの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

カリンに似た果実で、表面に綿毛があり、より香りが強いです。1本で実がつき、冷涼な気候を好みます。生食はできず、ジャムやゼリーにすると美しい紅色になります。長野などで栽培されています。

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マルメロの写真

科: バラ科属: Cydonia日当たり: 日なた水やり: 地植えは不要耐寒性: 強い

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

生育収穫

9月のマルメロは「生育」の時期です。 9月の畑仕事を見る

マルメロの月別の作業を詳しく見る

マルメロを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

開花日

5月に開花します。日付を残しましょう。

収穫日

10〜11月に黄色く色づいたら採ります。日付を残しましょう。

剪定日

冬に剪定します。日付を残しましょう。

マルメロの植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

マルメロを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

実は香りが立つ黄色で穫る

マルメロは緑のうちに穫ると香りが出ません。表面の綿毛が落ちて濃い黄色になり、近づくだけで香ってくる頃が収穫の合図です。

1枝に1個へ摘果して育てる

1本の枝に複数残すと、どれも小ぶりで香りの薄い実になります。6月に最も形の良い1個を選んで残せば、300g級まで肥ります。

収穫後は室内で2週間おく

穫りたては果肉が硬く、包丁を入れるのも一苦労です。室内に並べて2週間ほど置くと組織がやわらぎ、煮たときの紅色も濃く出ます。

枝に支柱を添えて裂けを防ぐ

実が重く、細い枝は付け根から裂けることがあります。肥大期に入る8月までに支柱を立てて枝を受けておけば、収穫まで太らせられます。

水はけの良い高畝に植え付ける

冷涼地の果樹で、土が常に湿っていると根が傷みます。20〜30cmの高畝を作って植えれば、梅雨時でも根のまわりに水が滞りません。

マルメロの収穫と加工を詳しく見る

マルメロの栽培をはじめるのに用意するもの

木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。

    木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。

    木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
  • 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。

マルメロの病害虫(12

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

赤星病

病気一般的な内容

症状 葉表に橙赤色の円形病斑ができ、中央に黒い小粒点を生じる。病斑の裏側は毛状に盛り上がり、多発すると落葉して樹勢が落ちる。

予防 中間宿主となるビャクシン類を園の近くに植えない。春の降雨前に樹の周囲を点検し、感染源との距離を確保する。

対処 発病葉は摘み取って処分する。感染は春の限られた期間に起きるため、その時期に登録のある殺菌剤を散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Gymnosporangium asiaticum、Gymnosporangium yamadae

うどんこ病

病気一般的な内容

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

黒腐病

病気一般的な内容

症状 葉の縁からV字形の黄変が進み、葉脈が黒く網目状に浮き出る。進行すると株全体が萎れて枯れる。

予防 健全種子・健全苗を使い、連作を避ける。雨天時の作業や整枝を控え、株間を空けて葉を乾きやすくする。

対処 発病葉と発病株は早めに取り除き、圃場外で処分する。残渣は必ず片づけ、翌作はアブラナ科以外を作付けする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria alternata、Alternaria citri、Botryosphaeria obtusa ほか10

黒点病

病気一般的な内容

症状 果実や葉に黒褐色の微小な点が散在し、涙斑状や砂粒状に密集することもある。多発すると果面がざらつき、外観価値が大きく下がる。

予防 枯れ枝が主な伝染源なので、剪定で枯枝を徹底的に取り除いて園外へ処分する。樹冠内の通風と日当たりを確保する。

対処 発生後の果実は治らないため、翌年の枯枝処理を優先する。梅雨期の降雨前に登録のある殺菌剤を散布して感染を防ぐ。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aspergillus niger、Diaporthe citri、Diaporthe phaseolorum var. sojae ほか8

根頭がんしゅ病

病気一般的な内容

症状 地際や根に不整形のこぶができ、しだいに木質化して大きくなる。養水分の通りが妨げられ、生育が衰えて枯死することもある。

予防 こぶのない健全苗を選び、植え付け時に根を傷めない。土壌の排水を保ち、支柱や除草作業で地際を傷つけないようにする。

対処 小さなこぶは削り取って傷口を保護するが、重症株は抜き取り処分する。跡地は数年同じ樹種を植えず、使った刃物を消毒する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): 根頭がんしゅ病菌、Rhizobium radiobacter、Rhizobium rhizogenes ほか2

すす病

病気一般的な内容

症状 葉表や枝、果実の表面に黒いすす状のかびが薄く広がる。組織自体は侵されないが、光合成が妨げられ外観も著しく悪くなる。

予防 原因となる吸汁性害虫を早期に防除するのが最大の予防である。込み合った枝を剪定して風通しと日当たりを確保する。

対処 甘露を出す害虫を駆除すれば新たなすすは止まる。付着したすすは水で洗い流すか被害葉を除去し、必要なら登録のある殺虫剤で害虫を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aithaloderma clavatisporum、Apiosporium mali、Appendiculella calostroma ほか38

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

灰星病

病気一般的な内容

症状 花が褐変して枯れ、果実には褐色の円形病斑ができて急速に拡大する。病斑上に灰白色の粉状のかびが同心円状に密生し、果実は最終的に乾いて硬くなる。

予防 枝に残ったミイラ果と落果を必ず取り除いて処分する。摘果と剪定で果実同士の接触と過湿を避け、袋かけを行う。

対処 腐敗果は見つけ次第収穫前でも取り除く。開花期と成熟前に登録のある殺菌剤を散布し、降雨が続くときは間隔を詰める。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Monilinia fructicola、Monilinia fructigena、Monilinia laxa ほか2

マルメロの病害虫と障害を詳しく見る

記録されている病名(4

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

ごま色斑点病尻腐病白紋羽病腐らん病

よくあるトラブル

実がつかない

若木です。数年待ちます。

実に黒い斑点

斑点病です。発病果を取り除きます。

暖地で育ちが悪い

冷涼な気候を好みます。夏の暑さで弱ることがあります。

品種一覧(6

Gadenin の作物マスタに登録されているマルメロの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

その他5

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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