科: モクセイ科属: Olea
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のオリーブは「生育」の時期です。 9月の畑仕事を見る
オリーブを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
植えた日と品種 (2 本以上)
1 品種だけでは実りにくい樹です。植えた 2 品種の名前を残します。
開花した日
5〜6 月に咲きます。2 本の開花期が重なっているかを残して確かめます。
剪定した日
春先に混み合った枝を切ります。オリーブは日当たりと風通しで実つきが決まります。
収穫した日
緑のまま採るか黒く熟してから採るかで用途が変わります。採った日と加工方法を残します。
収穫までのコツ
オリーブを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
枝を透かして風を通す
オリーブは風で花粉が運ばれる風媒花です。内側の枝を間引いて樹冠の向こうが透けるくらいにすると花粉がよく飛び、2本植えの効果も出ます。
細い前年枝を残して切る
オリーブの花は前年に伸びた細い枝につきます。太く勢いのある枝だけを残して細枝を刈り落とすと、翌春に咲く場所そのものを失うことになります。
鉢は支柱で固定して倒さない
オリーブは根が浅く、葉が茂った状態で強風を受けると鉢ごと倒れて根が切れます。支柱を土に深く挿し、幹を八の字に結んでおくと根が落ち着いて張ります。
用途を決めて収穫期を選ぶ
オリーブは10月の緑果を採れば新漬け向き、黒く熟してから採れば油分が増します。同じ木でも採る時期で使い道が変わるので、先に用途を決めます。
実が太る夏は水を切らさない
6月から8月に土が乾ききると、オリーブの実は小さいまま落ちます。鉢植えは朝夕、地植えでも晴天が続けば週1回たっぷり与えると粒がそろいます。
オリーブの栽培をはじめるのに用意するもの
木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。
木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。
- 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。
木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。
- 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
- 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。
オリーブの病害虫(15)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
カイガラムシ類
主要害虫
時期 春〜夏(4〜8月)出る場所 枝・葉出やすい条件 込み合った樹。風通しが悪いとき
症状 枝に白や褐色の殻がつき、すす病で黒くなります。
予防 剪定で樹の内側に風を入れます。オリーブは葉が密になりやすいので、内側の枝を間引きます。
対処 歯ブラシでこすり落とすか、休眠期のマシン油乳剤を使います。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カイガラムシ上科
カミキリムシ類
主要害虫
時期 初夏〜夏(5〜8月)出る場所 幹・株元出やすい条件 成虫が飛来する時期
症状 株元におがくず状の木くずが積もり、幹に穴が開きます。放置すると枯れます。
予防 オリーブはオリーブアナアキゾウムシに特に狙われます。株元を月 1 回は見回り、木くずがないか確認します。幹に防虫ネットを巻くのも有効です。
対処 木くずを見つけたら、その真上を探して幼虫を掘り出します。針金を差し込むか専用の薬剤を使います。
オリーブを枯らす原因の第 1 位です。「元気だった木が急に枯れた」はほぼこれ。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): カミキリムシ科
炭疽病
主要病気
時期 秋〜冬(10〜12月)出る場所 果実出やすい条件 雨が続くとき。収穫が遅れたとき
症状 果実に黒くくぼんだ病斑ができ、しわが寄ってミイラ状になります。樹に残ると翌年の発生源になります。
予防 熟した実を長く樹に残さないこと。剪定で風通しを良くします。
対処 被害果とミイラ果をすべて取り除きます。落果も拾って処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66
根頭がんしゅ病
よくある病気
時期 春(4〜6月)出る場所 株元・地際出やすい条件 植え付け時や剪定の傷
症状 株元や枝にこぶ状の腫瘍ができ、樹勢が落ちます。
予防 植え付け時に根を傷つけないこと。剪定の傷口を乾かします。
対処 治せません。こぶを削っても再発します。ひどい株は更新を検討します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): 根頭がんしゅ病菌、Rhizobium radiobacter、Rhizobium rhizogenes ほか2
ハマキムシ類
よくある害虫
時期 春〜夏(4〜8月)出る場所 新芽・葉出やすい条件 新梢が伸びる時期
症状 新芽の葉が糸で綴じられて巻かれ、中に幼虫がいます。
予防 新梢を見回り、巻かれた葉を取ります。
対処 巻いた葉ごと処分します。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハマキガ科
記録されている病名(10)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
実がつかない
1 本しか植えていないか、開花期がずれています。2 品種以上を並べて植えるのが基本です。
幹に木くずが出る
オリーブアナアキゾウムシです。オリーブ最大の害虫で、放置すると枯れます。株元を定期的に見て、穴を見つけたら対処します。
葉が落ちる
水のやりすぎか根詰まりです。乾燥地の樹なので、鉢は乾いてから与えます。
枝が伸びるばかりで実らない
肥料が多いか剪定が足りません。日光が内部まで入るよう枝を透かします。
品種一覧(14)
Gadenin の作物マスタに登録されているオリーブの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
その他14
オリーブの動画ランキング
オリーブを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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