科: ナス科属: ナス属
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
ミニトマトを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
定植した日
大玉より収穫期間が長いぶん、定植日を起点にすると「何日目からどれくらい採れたか」が残せます。
わき芽かきの間隔
伸びが早いので、前回いつ取ったかが分かると次の作業が読めます。放任で 2 本仕立てにした場合もその判断を残します。
収穫のピークと終わり
採れ始めから終わりまでの期間を残すと、翌年に何株植えるかが決められます。1 日の収穫量も時々。
収穫までのコツ
ミニトマトを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
第一花房直下のわき芽を残す
ミニトマトは草勢が強く、2本仕立てにすると1本あたりの勢いが落ち着きます。花房直下の芽だけ伸ばし、それ以外は小さいうちに外します。
房ごと色づくまで待って採る
房は付け根から先へ順に熟します。先端まで赤くなってから房ごと切ると一度に収穫でき、日持ちを優先する日は1粒ずつヘタごと摘みます。
収穫を終えた段の葉を外す
採り終えた房より下の葉は光合成より蒸れの原因になります。1段収穫するごとに下葉を2〜3枚落とすと風が通り、株元が見やすくなります。
追肥は第三花房の着果から始める
早くから効かせると茎葉ばかり伸びます。三段目の実がふくらんだ頃から2〜3週おきに少量ずつ与えると、収穫が秋遅くまで続きます。
花房は通路側へ向けて誘引する
花房は茎の同じ側に規則的に出ます。苗を植えるときに花房を通路へ向けておくと、実が葉に隠れず色づきの確認と収穫が速く済みます。
ミニトマトの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
ミニトマトの病害虫(105)
ミニトマトでの症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
かいよう病
主要病気Cmm
症状 片側の小葉から縁が枯れ上がり、茎を裂くと導管が褐変している。果実には白い輪に囲まれた鳥目状の斑点ができる。
予防 消毒済みの種子と健全苗を使う。整枝・芽かきのハサミは株ごとに消毒し、なるべく手で乾いた日に行う。
対処 治療できないため発病株は早期に抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、同じ場所でのトマト連作をやめる。
作業器具の消毒が最大の対策
病原・原因(この病名で報告のあるもの): トマトかいよう病菌、Curtobacterium flaccumfaciens、Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii ほか10
空洞果
主要生理障害
時期 低温期の着果(5月)出る場所 果実の内部出やすい条件 低温時の受粉不良
症状 切ると中に隙間があります。大玉ほど目立ちませんが、食感が水っぽくなります。
予防 ミニトマトは着果しやすいので出にくい症状です。出るときは早植えによる低温が原因なので、植え付けを急がないこと。
対処 気温が上がれば自然に解消します。ホルモン処理は不要です。
低温期の着果で多い
コナジラミ類
主要害虫
時期 初夏〜秋(6〜10月)出る場所 葉裏出やすい条件 高温乾燥。株が茂りすぎたとき
症状 葉裏に白い小虫。ミニトマトは葉が密になりやすく、株の内側で気づかないうちに増えます。
予防 わき芽かきで株の中を透かし、葉裏が見える状態にしておくと早く気づけます。黄色粘着トラップも有効です。
対処 葉裏に薬がかかるよう、株の内側から散布します。黄化葉巻病を運ぶので数が少ないうちに。
黄化葉巻病を媒介する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): コナジラミ科
尻腐れ果
主要生理障害
時期 一番果〜二番果(6〜7月)出る場所 果実の先端出やすい条件 水切れのあとの多量の水/窒素過多
症状 実の先が黒くへこみます。大玉より出にくいものの、房の下段でまとまって出ることがあります。
予防 敷きわらで土の乾湿差を減らし、元肥の窒素を控えめにします。ミニトマトは草勢が強く出やすいので、追肥は着果を見てから。
対処 出た実を摘み、水やりを一定にします。房ごと出ているときは、その房を早めに整理して次の房に力を回します。
第 1〜2 果房で多発する
トマト黄化葉巻病
主要病気TYLCV
時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 新葉出やすい条件 タバココナジラミの飛来
症状 新葉が黄色く縮れて上に巻き、以後の房に実がつかなくなります。長期どりのミニトマトは、後半に発病すると残りの収穫をまるごと失います。
予防 0.4mm 目の防虫ネットとシルバーマルチ。抵抗性品種(Ty 遺伝子)を選ぶと安心度が上がります。
対処 治せません。早めに抜いて袋に入れて処分します。長く採る作型ほど、抜く判断を早くするほうが得です。
夏秋作で被害が甚大
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Begomovirus coheni、タバココナジラミ、トマト黄化葉巻ウイルス (TYLCV)
葉かび病
主要病気Ff / Pf
時期 梅雨〜秋(6〜10月)出る場所 葉(下葉から)出やすい条件 多湿・風通し不良。雨よけ内で特に
症状 下葉の表に黄色い斑点、裏に灰褐色のカビ。ミニトマトは長期どりで株が大きくなるぶん、下葉が混んで広がりやすくなります。
予防 わき芽かきと下葉かきを大玉より頻繁に。収穫が終わった房の下の葉は思い切って落とします。
対処 発病葉を取り、株の中に風を通します。長期どりの株ほど後半に効いてくるので、8 月までに整理しておきます。
施設の多湿・弱光条件で下葉から発生
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Cladosporium epiphyllum、Fulvia fulva、Passalora fulva
斑葉細菌病
主要病気Pst:0
症状 葉に黄色いハローを伴う 1〜3mm の黒褐色斑が散在し、多発すると葉全体が枯れ上がる。果実には黒い点状の斑点が散在し、商品価値を落とす。
予防 健全種子を使い、連作を避ける。株元にマルチを敷いて泥はねを防ぎ、雨の当たりにくい環境で管理する。
対処 発病葉は早めに摘み取って処分し、銅剤で予防的に守る。多湿を招く過繁茂を整理し、灌水は株元へ静かに行う。
低温多雨の春先に出やすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Pseudomonas syringae pv. primulae、トマト斑点細菌病菌 ほか1
裂果
主要生理障害
時期 収穫期(6〜10月)出る場所 果実(へた周り)出やすい条件 色づいた実を採らずに置いたとき/雨
症状 へたの周りに細かい輪状のひび割れが入ります。実が小さいぶん、割れると一気に水が入って傷みます。
予防 大玉より熟すのが早いので、色づいたら 2〜3 日以内に採るのがいちばんの対策です。雨よけがあればさらに減ります。
対処 割れた実は早めに採ります。雨の予報が出たら、色づいた実を前倒しで採り切ってください。
梅雨明けの降雨後に多い
根詰まり
よくある生理障害
時期 生育後半(8〜10月)出る場所 根出やすい条件 プランター栽培。長期どり
症状 水をやってもすぐ乾き、葉が小さくなって実が細ります。鉢底から根が出ています。
予防 ミニトマトは長く採れるぶん根も張ります。プランターなら 1 株 15L 以上、深型を選びます。
対処 植え替えは難しいので、追肥と水やりの回数を増やして持たせます。翌年は容量の大きい容器にします。
プランターで水切れが早まる
日焼け果
よくある生理障害
時期 盛夏(7〜8月)出る場所 果実の日の当たる面出やすい条件 下葉を取りすぎたとき
症状 実の日が当たる側が白く抜けます。房の外側の実に出やすいです。
予防 葉かび病対策で葉を落としすぎると起きます。房を覆う葉は残すバランスが要ります。
対処 すでに出た実は戻りません。摘葉を控え、真夏は遮光ネットで和らげます。
摘葉過多で多発する
斑点細菌病
ときどき病気Xspp
症状 葉に水浸状の小斑ができ、のちに褐色でかさぶた状になり周囲が黄化する。果実にはざらついた褐色のかさぶた斑ができる。
予防 健全苗を用い、ナス科の連作を避ける。雨よけと敷きわらで泥はねを抑え、風通しよく整枝する。
対処 発病葉・発病果は摘み取って処分し、周囲株に銅剤を予防散布する。作業は葉が乾いた時間帯に行い、雨中の管理を避ける。
同属菌により斑点を生じる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax valerianellae、Burkholderia andropogonis、Herbaspirillum sp. ほか23
ほかに報告のある病害虫(94)
ミニトマトで発生の報告がある病害虫です。病害虫辞典に説明があるものは、名前から症状・予防・対処を開けます。
よくあるトラブル
実が割れる
完熟させすぎと水分の急変が原因。雨の前に色づいた実を採ってしまうのが確実です。
実が甘くならない
水を与えすぎると味が薄くなります。実がつき始めたら乾き気味に管理すると糖度が上がりますが、極端にすると尻腐れが出ます。
背が伸びすぎて手が届かない
支柱の高さで摘芯するのが基本。摘芯すると残った実に養分が回り、片付けも楽になります。
品種一覧(71)
Gadenin の作物マスタに登録されているミニトマトの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ2
か1
さ4
な1
や1
その他62
ミニトマトの動画ランキング
ミニトマトを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
この記事は広告を含みます。