GadeninEnglishアプリを入れる
🥕 野菜・果菜

さつまいもの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

つる返しの有無で結果が変わります。作業の有無を残しておきましょう。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

さつまいもの写真

科: ヒルガオ科属: Ipomoea

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

播種・育苗生育収穫

9月のさつまいもは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る

さつまいもの月別の作業を詳しく見る

さつまいもを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

挿し苗を植えた日

植え付けから収穫まで約 120 日。植えた日と、水平植え・斜め植えのどちらにしたかを残します。

つる返しをした日

節から根が出ると芋に養分が回りません。つるを持ち上げた日を残すと、やった年とやらない年の差が見えます。

試し掘りの日

10 月頃に 1 株だけ掘って大きさを見ます。試し掘りの結果を残すと、本収穫の時期を決められます。

収穫とキュアリングの開始日

収穫後 2 週間ほど風通しのよい日陰で寝かせると甘くなります。開始日を残して食べ頃を計ります。

さつまいもの苗の植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

さつまいもを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

畝は高さ30cmに作る

塊根は空気のある土でよく太ります。高畝にすると水はけと地温が上がり、細長い芋になりにくく形の整った芋が付きます。

苗は斜めに寝かせて4節埋める

土に入った節から芋ができるため、埋めた節数が収量を左右します。斜め植えで4節ほど埋めると数が付き、形も揃いやすくなります。

黒マルチを2週間前から張る

生育適温は25〜30度と高く、地温が低いと初期の伸びが鈍ります。植え付け前からマルチで温めておくと、活着後の生育が揃います。

植え付けから120日で掘る

紅はるかなど多くの品種は120日前後で芋が最も太ります。早すぎると細く、遅らせすぎると割れや低温による傷みが出ます。

掘る1週間前につるを刈る

地上部を先に刈ると芋の表皮が締まり、掘るときに傷が付きにくくなります。つるがない分だけ掘り取り作業も楽になります。

さつまいもの収穫と貯蔵を詳しく見る

さつまいもの栽培をはじめるのに用意するもの

これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
  • 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。

さつまいもの病害虫(57

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

つるぼけ

主要生理障害

時期 生育中盤(7〜8月)出る場所 つる・葉出やすい条件 窒素肥料が多いとき。前作の肥料が残っているとき

症状 つると葉ばかりが旺盛に茂り、掘ってもイモが小さいか、ほとんどついていません。

予防 さつまいもは肥料をほとんど必要としません。元肥は入れず、やせた畑ほどよく実ります。前作の残肥にも注意します。

対処 つる返し(伸びたつるを持ち上げて節から出た根を切る)を行うと、養分がイモに回ります。追肥は絶対にしないこと。

イモが太らない

ネグサレセンチュウ

主要害虫

時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所 イモ出やすい条件 連作した畑

症状 イモの表面に黒褐色の傷やくぼみが並びます。

予防 連作を避け、前作にマリーゴールドやエンバクを植えます。

対処 皮を厚めにむけば食べられます。

イモに黒斑を生じる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8

ハスモンヨトウ

主要害虫

時期 夏〜秋(8〜10月)出る場所出やすい条件 秋口の高温

症状 若齢幼虫が葉裏に群生して葉が白くかすれ、成長すると葉を食べ尽くします。

予防 白くかすれた葉を見つけたら葉ごと取ります。

対処 若齢のうちに葉ごと処分します。葉が減るとイモの肥大が落ちます。

葉が網目状に食い荒らされる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハスモンヨトウ

コガネムシ類幼虫

よくある害虫

時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 イモ出やすい条件 腐葉土や未熟な堆肥を入れた畑

症状 イモの表面が浅くえぐられ、細かい食害痕が残ります。見た目が悪くなります。

予防 未熟な有機物を入れないこと。成虫が産卵する夏に畝を清潔に保ちます。

対処 皮をむけば食べられます。翌年は堆肥の入れ方を見直します。

イモの表面が食害される

病原・原因(この病名で報告のあるもの): コガネムシ科

ネコブセンチュウ

よくある害虫

時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所 根・イモ出やすい条件 連作した畑

症状 イモの表面にこぶや傷ができ、生育が停滞します。

予防 連作を避け、抵抗性品種を選びます。マリーゴールドの前作も効きます。

対処 皮をむけば食べられます。翌年の輪作で対策します。

イモの表面が変形する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

白絹病

ときどき病気一般的な内容

症状 地際の茎が水浸状に腐り、白い絹糸のような菌糸が株元と周囲の土表に広がる。やがて菜種粒大の褐色の菌核ができ、株は急速に萎凋枯死する。

予防 排水を良くし、未熟な有機物を地際に置かない。被害株は菌核ごと除去し、高温期の深いマルチや敷きわらの過湿に注意する。

対処 発病株と周囲の土をまとめて除去して処分する。多発ほ場では太陽熱消毒や輪作を行い、必要なら登録のある薬剤を株元処理する。

地際部と塊根が侵される

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii

紋羽病

ときどき病気一般的な内容

症状 樹勢が徐々に衰えて葉が小さくなり、夏に急に萎凋することがある。根の表面を紫褐色または白色の菌糸膜が覆い、樹皮が容易に剥がれる。

予防 未熟な有機物や伐根を土中に残さず、排水を改善する。植え付け前に前作の根を丁寧に除去し、健全な苗木を選ぶ。

対処 被害根は掘り上げて切除し、周囲の土を入れ替える。回復は難しいため、重症株は伐採・抜根して伝染源を断つ。

塊根が紫色の菌糸に覆われる

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Helicobasidium mompa、Rosellinia necatrix、Rosellinia sp.

かいよう病

病気一般的な内容

症状 葉縁が枯れ上がり、茎を裂くと導管が褐変している。果実や枝にかさぶた状・鳥目状の病斑ができる。

予防 消毒済みの種子と健全苗を使う。整枝・芽かきのハサミは株ごとに消毒し、なるべく手で乾いた日に行う。

対処 治療できないため発病株は早期に抜き取り処分する。使用した資材と支柱を消毒し、同じ場所でのトマト連作をやめる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): トマトかいよう病菌、Curtobacterium flaccumfaciens、Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii ほか10

褐斑病

病気一般的な内容

症状 葉に淡褐色〜灰褐色の小斑点ができ、拡大して不整形の病斑となる。病斑が融合すると葉全体が枯れ、株の勢いが急落する。

予防 換気と除湿で葉の濡れ時間を短くし、密植を避ける。被害葉と残さは早めに処分し、連作ほ場では品種と作型を見直す。

対処 初発を見たら病葉を除去し、登録のある殺菌剤を葉裏まで散布する。耐性菌が出やすいので同一系統の連用は避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acidovorax avenae subsp. cattleyae、Alternaria alternata、Alternaria dauci ほか57

菌核病

病気一般的な内容

症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。

予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。

対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5

黒星病

病気一般的な内容

症状 バラでは葉に黒褐色の放射状の病斑ができ、周囲が黄化して落葉する。ナシでは葉や果実、幼果のがく部に黒いすす状の病斑が現れ、果実が変形する。

予防 泥はねと雨滴の跳ね返りを防ぎ、落葉や被害果を必ず片付ける。込み合った枝は剪定して株内の風通しをよくする。

対処 発病した葉・果実は摘み取り、地面の落葉も回収して処分する。感染期にあたる春の降雨前後に登録のある殺菌剤を散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria bataticola、Cercospora corchori、Cladosporium carpophilum ほか10

白さび病

病気一般的な内容

症状 葉裏に乳白色でやや盛り上がった不整形の斑点ができ、表皮が破れて白い粉を出す。葉表は淡黄色に変色し、多発すると株の外観と商品価値が落ちる。

予防 密植と過湿を避け、株間の風通しを保つ。被害葉と残さを処分し、アブラナ科の連続作付けを避ける。

対処 発病葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を葉裏中心に散布し、多湿が続くときは間隔を詰めて防除する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Albugo candida、Albugo ipomoeae-aquaticae、Albugo ipomoeae-hardwickii ほか5

つる割病

病気一般的な内容

症状 日中につるの一部が萎れ、やがて株全体が枯死する。地際の茎が縦に裂けてヤニを出し、切ると導管が褐変している。

予防 抵抗性台木の接ぎ木苗を用い、ウリ科の連作を避ける。排水を改善し、被害株の残さや汚染土を持ち込まない。

対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。薬剤による治療は難しく、太陽熱消毒や輪作で次作の菌密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. batatas、Fusarium oxysporum f. sp. cucumerinum ほか6

軟腐病

病気一般的な内容

症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。

予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11

根腐病

病気一般的な内容

症状 細根が褐色〜黒褐色に腐り、株の生育が止まって下葉から黄化する。日中に萎れやすくなり、進行すると株ごと枯死する。

予防 排水性の良い用土と高畝を用い、灌水は表土が乾いてから行う。受け皿に水を溜めず、鉢の連用時は用土を更新する。

対処 発病株は抜き取り、周囲の過湿を解消する。軽症なら灌水を控えて根の回復を待ち、必要に応じ登録のある薬剤を灌注する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aphanomyces cladogamus、Aphanomyces cochlioides、Cylindrocladium floridanum ほか47

灰色かび病

病気一般的な内容

症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。

予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。

対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

さつまいもの病害虫・つるぼけを詳しく見る

記録されている病名(40

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

そうよう病そう葉病てんぐ巣病コルク病ジャワ黒腐病乾腐病基腐病大粒白絹病小粒菌核病帯状粗皮病心腐病斑紋モザイク病根朽病植物寄生性線虫水腐れ灰色粘菌病炭腐病白星病白紋羽病白腐病立枯病紫紋羽病紫褐色粘菌病縮芽病縮葉モザイク病腐敗病茎根腐細菌病茎腐病萎縮病葉巻病葉枯病裂開病褐色乾腐病角斑病貯蔵腐敗病青かび病黒あざ病黒変病黒斑病黒網病

よくあるトラブル

つるばかり伸びて芋が小さい

典型的なつるぼけです。窒素が多すぎます。さつまいもは痩せ地でよく育つので、元肥はほとんど要りません。

芋に穴やかじり跡がある

コガネムシの幼虫かネズミです。植え付け前に土を掘り返して幼虫を取り除きます。

収穫した芋が甘くない

キュアリングと貯蔵が足りません。収穫直後はデンプンのままです。2 週間から 1 か月おくと糖に変わります。

苗が根付かない

植え付け直後の水切れです。植えた日と数日はしっかり水をやり、日差しが強ければ新聞紙などで日よけします。

品種一覧(20

Gadenin の作物マスタに登録されているさつまいもの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

1

2

1

2

その他14

さつまいもの動画ランキング

さつまいもを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。

さつまいもの動画ランキングを見る

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

この記事は広告を含みます。

次に読む

さつまいもについて、続けて読むならこちら。

Gadenin でさつまいもを記録すると

作物名に「さつまいも」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる