科: ヒルガオ科属: サツマイモ属
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
11月のさつまいもは「収穫」の時期です。 11月の畑仕事を見る
さつまいもを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
挿し苗を植えた日
植え付けから収穫まで約 120 日。植えた日と、水平植え・斜め植えのどちらにしたかを残します。
つる返しをした日
節から根が出ると芋に養分が回りません。つるを持ち上げた日を残すと、やった年とやらない年の差が見えます。
試し掘りの日
10 月頃に 1 株だけ掘って大きさを見ます。試し掘りの結果を残すと、本収穫の時期を決められます。
収穫とキュアリングの開始日
収穫後 2 週間ほど風通しのよい日陰で寝かせると甘くなります。開始日を残して食べ頃を計ります。
収穫までのコツ
さつまいもを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
畝は高さ30cmに作る
塊根は空気のある土でよく太ります。高畝にすると水はけと地温が上がり、細長い芋になりにくく形の整った芋が付きます。
苗は斜めに寝かせて4節埋める
土に入った節から芋ができるため、埋めた節数が収量を左右します。斜め植えで4節ほど埋めると数が付き、形も揃いやすくなります。
植え付けから120日で掘る
紅はるかなど多くの品種は120日前後で芋が最も太ります。早すぎると細く、遅らせすぎると割れや低温による傷みが出ます。
掘る1週間前につるを刈る
地上部を先に刈ると芋の表皮が締まり、掘るときに傷が付きにくくなります。つるがない分だけ掘り取り作業も楽になります。
さつまいもの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
さつまいもの病害虫(57)
さつまいもでの症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
つるぼけ
主要生理障害
時期 生育中盤(7〜8月)出る場所 つる・葉出やすい条件 窒素肥料が多いとき。前作の肥料が残っているとき
症状 つると葉ばかりが旺盛に茂り、掘ってもイモが小さいか、ほとんどついていません。
予防 さつまいもは肥料をほとんど必要としません。元肥は入れず、やせた畑ほどよく実ります。前作の残肥にも注意します。
対処 つる返し(伸びたつるを持ち上げて節から出た根を切る)を行うと、養分がイモに回ります。追肥は絶対にしないこと。
イモが太らない
ネグサレセンチュウ
主要害虫
時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所 イモ出やすい条件 連作した畑
症状 イモの表面に黒褐色の傷やくぼみが並びます。
予防 連作を避け、前作にマリーゴールドやエンバクを植えます。
対処 皮を厚めにむけば食べられます。
イモに黒斑を生じる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8
ハスモンヨトウ
主要害虫
時期 夏〜秋(8〜10月)出る場所 葉出やすい条件 秋口の高温
症状 若齢幼虫が葉裏に群生して葉が白くかすれ、成長すると葉を食べ尽くします。
予防 白くかすれた葉を見つけたら葉ごと取ります。
対処 若齢のうちに葉ごと処分します。葉が減るとイモの肥大が落ちます。
葉が網目状に食い荒らされる
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハスモンヨトウ
コガネムシ類幼虫
よくある害虫
時期 夏〜秋(7〜10月)出る場所 イモ出やすい条件 腐葉土や未熟な堆肥を入れた畑
症状 イモの表面が浅くえぐられ、細かい食害痕が残ります。見た目が悪くなります。
予防 未熟な有機物を入れないこと。成虫が産卵する夏に畝を清潔に保ちます。
対処 皮をむけば食べられます。翌年は堆肥の入れ方を見直します。
イモの表面が食害される
病原・原因(この病名で報告のあるもの): コガネムシ科
ネコブセンチュウ
よくある害虫
時期 生育中盤以降(7〜9月)出る場所 根・イモ出やすい条件 連作した畑
症状 イモの表面にこぶや傷ができ、生育が停滞します。
予防 連作を避け、抵抗性品種を選びます。マリーゴールドの前作も効きます。
対処 皮をむけば食べられます。翌年の輪作で対策します。
イモの表面が変形する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
ほかに報告のある病害虫(52)
さつまいもで発生の報告がある病害虫です。病害虫辞典に説明があるものは、名前から症状・予防・対処を開けます。
よくあるトラブル
芋に穴やかじり跡がある
コガネムシの幼虫かネズミです。植え付け前に土を掘り返して幼虫を取り除きます。
収穫した芋が甘くない
キュアリングと貯蔵が足りません。収穫直後はデンプンのままです。2 週間から 1 か月おくと糖に変わります。
苗が根付かない
植え付け直後の水切れです。植えた日と数日はしっかり水をやり、日差しが強ければ新聞紙などで日よけします。
品種一覧(20)
Gadenin の作物マスタに登録されているさつまいもの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ1
か2
な1
は2
その他14
さつまいもの動画ランキング
さつまいもを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
この記事は広告を含みます。