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🍎 果樹

モモの育て方|栽培方法と収穫までのコツ

桃は果樹の中でも成長が早く、植え付けから比較的短期間で収穫を楽しめるのが魅力です。日当たりと水はけのよい場所を好み、地植えだけでなく鉢植えでも栽培できます。おいしい実を育てるポイントは、実を付けすぎないことです。開花後に摘果して実の数を絞ることで、一つひとつの果実を大きく育てやすくなります。また、モモハモグリガやせん孔細菌病などの病害虫が発生しやすいため、日頃の観察と早めの防除が重要です。果実が育ってきたら袋掛けを行うと、害虫や鳥などの被害を軽減できます。品種によって収穫時期や花粉の有無が異なり、受粉樹が必要になる場合もあるため、購入時に確認しましょう。初心者は早生で育てやすく、病害虫に比較的強い品種を選ぶと栽培しやすくなります。

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モモの写真

科: バラ科属: Prunus日当たり: 日なた水やり: 地植えは夏の乾燥時のみ。過湿を嫌う耐寒性: 強い

栽培カレンダー

関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。

生育収穫

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モモを詳しく知る

項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。

記録しておきたいタイミング

開花日

3〜4月に咲きます。日付を残すと収穫までの日数が分かります。

摘果と袋かけの日

5月に摘果し、袋をかけます。残した数と日付を残しましょう。

収穫日と品種

早生・晩生で1か月以上違います。日付と味を残しましょう。

剪定日

冬に剪定します。日付を残しましょう。

モモの苗選びと植え付けを詳しく見る

収穫までのコツ

モモを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。

モモの跡地を避けて植える

同じ場所に続けて植えると、残った古い根の影響で新しい苗が育ちません。前にモモがあった場所から3m以上ずらすか、土を入れ替えます。

実は地色が黄色くなったら穫る

赤い色は日当たりで濃くなるだけで、熟度とは一致しません。赤みの下の地色が緑から黄に変わり、香りが出た実から順に外していきます。

夏の徒長枝は8月に間引く

真上に伸びた枝を残すと翌年の実に日が当たりません。8月に付け根から抜けば、下の短い枝に花芽がつき、収穫位置を低く保てます。

主枝2本の開心形で低く保つ

モモは枝の伸びが速く、放つと3年で手が届かなくなります。主枝を2本だけ斜めに開いて中心を空ければ、脚立なしで管理できます。

収穫の10日前から水を控える

肥大が終わった後に水を吸わせると味が薄まります。収穫予定の10日前から灌水を減らすと糖度が上がり、果肉のしまった実になります。

モモの収穫と保存を詳しく見る

モモの栽培をはじめるのに用意するもの

木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。

    木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。

    木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
  • 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。

モモの病害虫(69

症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。

縮葉病

主要病気一般的な内容

症状 新葉が波打つように厚く膨れ、赤色〜淡紅色に変色する。やがて表面に白い粉を吹いて褐変し、落葉して樹勢が低下する。

予防 落葉期から発芽前に園内の落葉と被害葉を片付け、越冬源を減らす。過繁茂を避けて樹冠内の通風を保つ。

対処 発病葉は早めに摘み取って処分する。防除の要は発芽前の休眠期散布で、登録のある殺菌剤を芽が動く前に樹全体へかける。

低温多雨の春に多発する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Physalospora kaki、Taphrina bullata、Taphrina deformans ほか1

灰星病

主要病気一般的な内容

症状 花が褐変して枯れ、果実には褐色の円形病斑ができて急速に拡大する。病斑上に灰白色の粉状のかびが同心円状に密生し、果実は最終的に乾いて硬くなる。

予防 枝に残ったミイラ果と落果を必ず取り除いて処分する。摘果と剪定で果実同士の接触と過湿を避け、袋かけを行う。

対処 腐敗果は見つけ次第収穫前でも取り除く。開花期と成熟前に登録のある殺菌剤を散布し、降雨が続くときは間隔を詰める。

成熟期の降雨で急速に腐敗する

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Monilinia fructicola、Monilinia fructigena、Monilinia laxa ほか2

萎黄病

病気一般的な内容

症状 下葉から黄化し、葉柄がねじれて株が片側に傾く。導管が褐変し、生育が止まって結球しないまま枯れることがある。

予防 抵抗性品種を選び、アブラナ科・イチゴの連作を避ける。無病苗を使い、汚染土壌を農具や靴で持ち込まない。

対処 発病株は根ごと抜き取って処分する。治療は困難なので、輪作や太陽熱消毒で次作の菌密度を下げることを優先する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Candidatus、Fusarium oxysporum、Fusarium oxysporum f. sp. apii ほか8

うどんこ病

病気一般的な内容

症状 はじめ葉表に白い斑点が点在し、やがて葉全体が白い粉状に覆われる。進行すると葉が黄化・褐変して枯れ上がり、光合成が落ちて生育と収量が低下する。

予防 日当たりと風通しを確保し、混み合った下葉やわき芽を早めに整理する。窒素過多の軟弱徒長を避け、抵抗性品種を選ぶと発生を抑えやすい。

対処 初発の葉は見つけ次第切除して株外へ持ち出す。まん延前に登録のある殺菌剤を葉裏まで丁寧に散布し、同一系統の連用を避ける。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Blumeria graminis f. sp. hordei、Blumeria graminis f. sp. secalis、Blumeria graminis f. sp. tritici ほか59

疫病

病気一般的な内容

症状 葉に暗緑色の水浸状病斑ができ、急速に拡大して褐色に枯れる。葉裏や病斑周縁に白いかびを生じ、茎や果実にも黒褐色の病斑が広がる。

予防 健全な種いも・苗を使い、排水と通風を確保する。雨よけ栽培や敷きわらで泥はねを防ぎ、ナス科の連作を避ける。

対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分する。降雨前に登録のある殺菌剤を予防散布するのが基本で、発生後の回復は難しい。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Phytophthora asparagi、Phytophthora cactorum、Phytophthora cambivora ほか26

菌核病

病気一般的な内容

症状 地際や茎、結球部が水浸状に軟腐し、白い綿毛状の菌糸で覆われる。やがて内部や表面に黒い菌核が形成され、株は萎れて枯死する。

予防 排水を良くし、密植と過湿を避ける。菌核は土中で数年生存するため、被害株は菌核ごと取り除き、イネ科との輪作や深耕を行う。

対処 発病株は周囲の土ごと除去して処分する。発生しやすい時期には登録のある殺菌剤を株元中心に散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotinia bulborum、Sclerotinia intermedia、Sclerotinia rubi ほか5

黒星病

病気一般的な内容

症状 バラでは葉に黒褐色の放射状の病斑ができ、周囲が黄化して落葉する。ナシでは葉や果実、幼果のがく部に黒いすす状の病斑が現れ、果実が変形する。

予防 泥はねと雨滴の跳ね返りを防ぎ、落葉や被害果を必ず片付ける。込み合った枝は剪定して株内の風通しをよくする。

対処 発病した葉・果実は摘み取り、地面の落葉も回収して処分する。感染期にあたる春の降雨前後に登録のある殺菌剤を散布する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria bataticola、Cercospora corchori、Cladosporium carpophilum ほか10

根頭がんしゅ病

病気一般的な内容

症状 地際や根に不整形のこぶができ、しだいに木質化して大きくなる。養水分の通りが妨げられ、生育が衰えて枯死することもある。

予防 こぶのない健全苗を選び、植え付け時に根を傷めない。土壌の排水を保ち、支柱や除草作業で地際を傷つけないようにする。

対処 小さなこぶは削り取って傷口を保護するが、重症株は抜き取り処分する。跡地は数年同じ樹種を植えず、使った刃物を消毒する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): 根頭がんしゅ病菌、Rhizobium radiobacter、Rhizobium rhizogenes ほか2

白さび病

病気一般的な内容

症状 葉裏に乳白色でやや盛り上がった不整形の斑点ができ、表皮が破れて白い粉を出す。葉表は淡黄色に変色し、多発すると株の外観と商品価値が落ちる。

予防 密植と過湿を避け、株間の風通しを保つ。被害葉と残さを処分し、アブラナ科の連続作付けを避ける。

対処 発病葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を葉裏中心に散布し、多湿が続くときは間隔を詰めて防除する。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Albugo candida、Albugo ipomoeae-aquaticae、Albugo ipomoeae-hardwickii ほか5

炭疽病

病気一般的な内容

症状 葉や果実に淡褐色〜黒褐色の円形病斑ができ、中央がややくぼんで輪郭がはっきりする。湿ると病斑上に鮭肉色の粘質な胞子塊がにじみ出る。

予防 雨よけと敷きわらで泥はねを防ぎ、風通しをよくする。被害残さは土中にすき込まず処分し、無病苗を用いる。

対処 病斑のある葉・果実は早めに摘み取って処分する。梅雨期は登録のある殺菌剤を降雨の前後に散布して感染を抑える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Colletotrichum Colletotrichum gloeosporioides、Colletotrichum acutatum、Colletotrichum aenigma ほか66

ネグサレセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 根の表面に黒褐色の細長い壊死斑ができ、細根が腐って減る。地上部は生育が揃わず、株が小さいまま葉色が薄くなる。

予防 被害の出た区画では同科の連作を避け、緑肥やイネ科作物を輪作に組み込む。清潔な用土と健全な苗を使う。

対処 被害根は残さず抜き取って処分し、土壌の太陽熱消毒を行う。密度が高い圃場では栽培する作物自体を切り替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネグサレセンチュウ属、ミナミネグサレセンチュウ、スズランネグサレセンチュウ ほか8

ネコブセンチュウ

害虫一般的な内容

症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。

予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。

対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5

灰色かび病

病気一般的な内容

症状 花や果実、葉に水浸状の褐色病斑ができ、表面に灰色のふわふわしたかびを密生する。果実は軟腐して落果し、収穫後も貯蔵中に腐敗が進む。

予防 咲き終わった花弁や枯れ葉をこまめに取り除き、湿気のこもらない株間を保つ。雨よけと換気で結露を減らすと効果が高い。

対処 発病部位は胞子を飛ばさないよう静かに袋へ入れて処分する。多湿期には登録のある殺菌剤を予防散布し、耐性菌回避のため系統を替える。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Botryotinia fuckeliana、Botrytis cinerea、Botrytis galanthina ほか2

斑点病

病気一般的な内容

症状 下葉から褐色〜灰白色の小さな円形病斑が現れ、中央が灰色になって黒い小粒点を伴う。病斑が増えると葉が黄化して早期に落葉する。

予防 被害残さを畑に残さず処分し、種子伝染を避けるため健全な種子を用いる。泥はねを防ぎ、連作を避けて風通しを確保する。

対処 発病葉は摘除して持ち出す。多雨期には登録のある殺菌剤を予防的に散布し、下葉から順に薬液がかかるようにする。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Acroconidiella tropaeoli、Alternaria azukiae、Alternaria dianthi ほか80

輪紋病

病気一般的な内容

症状 枝幹の表面がいぼ状に隆起して粗くなり、そこが伝染源となる。果実には褐色の円形病斑ができ、同心円状の輪紋を描きながら軟らかく腐敗する。

予防 いぼ症状の出た枝は剪定して処分し、樹体を健全に保つ。落果や被害果を園内に残さず、袋かけで果実への感染を減らす。

対処 腐敗果は早めに取り除いて処分する。梅雨から夏の降雨期に登録のある殺菌剤を定期散布し、枝幹の伝染源を減らす。

病原・原因(この病名で報告のあるもの): Alternaria linariae、Alternaria solani、Ascochyta compositarum ほか22

モモの病害虫と障害を詳しく見る

記録されている病名(54

農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。

いぼ皮病かわらたけ病がんしゅ病きつねかわらたけ病くもの巣病こうじかび病すすかび病すす点病せん孔病せん孔細菌病ならたけもどき病ならたけ病ひいろたけ病ひだ葉病ほう素欠乏症わい小病コフキタケ病スポロトリクム病ホモプシス腐敗病マンガン欠乏症ロゼット病亜鉛欠乏症先枯病円星病南根腐病小円星病斑入病斑葉モザイク病星斑モザイク病果実赤点病枝折病枝枯病植物寄生性線虫樹脂病油斑モザイク病潜在モザイク病灰色こうやく病環紋葉枯病白粉病白紋羽病紫紋羽病胴枯病胴枯細菌病苗木がんしゅ病萎縮病裏うどんこ病褐さび病褐点病褐色こうやく病褐色せん孔病赤かび病黄葉病黒かび病黒斑病

よくあるトラブル

葉が赤く縮れる

縮葉病です。芽が動く前の2月に予防が必要。発病葉は取り除きます。

実に虫が入る

シンクイムシです。摘果後すぐ袋をかけます。

幹から樹脂が出る

木の弱りやコスカシバの被害です。幹の傷を減らし、幼虫を見つけたら取り除きます。

実が割れる・腐る

収穫前の雨です。袋かけと、雨の後は早めに収穫します。

品種一覧(47

Gadenin の作物マスタに登録されているモモの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。

3

5

8

3

2

6

1

2

1

その他16

この作物でよく出る用語

本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。

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モモについて、続けて読むならこちら。

Gadenin でモモを記録すると

作物名に「モモ」と打つだけで品種候補が出ます。定植日を入れれば経過日数が自動で表示され、写真とメモを積み重ねるだけで栽培ヒストリーができあがります。

ベランダの一鉢でも、市民農園でも、出荷用の圃場でも使い方は同じです。株数や品種を分けて管理できるので、家庭菜園・園芸の記録としても、農作業の記録としてもそのまま使えます。

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