科: ブドウ科属: ブドウ属
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
ブドウを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
植えた日と仕立て方
垣根仕立てか棚仕立てかで、その後の作業がまったく変わります。決めた仕立てを残します。
芽かき・誘引の日
春に伸びた芽を整理します。何本残したかを残すと、房の大きさとの関係が見えます。
房づくり・摘粒の日
房の形を整え、粒を間引きます。手間をかけた年とかけない年の差が味に出ます。
袋かけと収穫の日
袋をかけた日と収穫日。病気と鳥の被害がどれだけ減ったかが分かります。
収穫までのコツ
ブドウを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
冬の剪定は落葉後1月までに終える
2月以降に切ると切り口から樹液が噴き出し、株が消耗します。落葉した12月から1月のうちに、伸びた新梢を芽の位置で切り詰めます。
棚の上に雨よけの屋根を張る
ブドウは葉と実が濡れている時間が長いほど傷みます。棚の上だけに透明のシートをかけて雨を切ると、収穫まで実の状態を保ちやすくなります。
副梢は葉を1枚残して止める
脇から出る副梢を放つと棚が茂って日が入りません。1枚だけ葉を残して先を摘めば、光合成を稼ぎながら房まわりの風通しも保てます。
種なしはジベレリン液に房を浸す
種なしにするには満開時と2週間後の2回、房を薬液に浸す処理が要ります。1回目が種を止め、2回目が粒を太らせる役割を担います。
房の付け根の粒で味を見る
同じ房でも先端の粒から先に甘くなります。最後に色づく付け根の粒をひとつ食べて甘ければ、房全体が食べ頃に入ったと判断できます。
ブドウの栽培をはじめるのに用意するもの
木は植え直しが利きません。植える日にそろえておきたいのは次の 4 つです。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
- 規格の目安
- バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L。
穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここで手を抜くと何年も伸び悩みます。
- 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
- 規格の目安
- 直径 25〜30mm × 長さ 180cm。
根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では支えきれません。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。
木を育てるかぎり毎年使います。切れ味の落ちないものを 1 丁選ぶと、何年も持ちます。
- 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に 1〜2kg を冬のうちに。
木の肥料は年に 1〜2 回で足ります。冬に入れて春に効かせるのが基本です。
- 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。
- 鉢で育てるなら 180cm の添え木は要りません。鉢に合う短い支柱で足ります。
ブドウの道具と資材の選び方
買う前に比べておきたいところを、資材ごとに記事にまとめています。
- 充電式の電動剪定ばさみが要る人、要らない人。切れる太さと重さで3機種を比べる — 冬に切る本数が多い果樹なら電動も候補
- 果樹の剪定ばさみの選び方。バイパス式で、全長は手に合わせて180mmか200mm — 冬剪定の前に。バイパス式と全長の選び方
ブドウの病害虫(96)
ブドウでの症状・予防・対処を、重要度の高い順に並べています。
コナカイガラムシ類
よくある害虫
時期 夏(6〜8月)出る場所 房の内側・枝出やすい条件 込み合った樹。袋の中
症状 房の中に白い綿状の虫がつき、すす病で黒くなります。袋の中で増えます。
予防 剪定で風を通し、袋かけ前に房を確認します。
対処 見つけたら房ごと処分するか、ブラシで落とします。袋の中は薬が届きません。
果房に入り込み汚す
病原・原因(この病名で報告のあるもの): コナカイガラムシ科
根頭がんしゅ病
よくある病気
時期 春(4〜6月)出る場所 株元・地際出やすい条件 接ぎ木部の傷。凍害の傷
症状 株元にこぶ状の腫瘍ができ、樹勢が落ちて枝枯れが進みます。
予防 植え付け時に傷をつけないこと。冬の凍害を防ぐため株元を覆います。
対処 治せません。こぶを削っても再発します。ひどい株は更新を検討します。
凍害の傷口から侵入する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): 根頭がんしゅ病菌、Rhizobium radiobacter、Rhizobium rhizogenes ほか2
シンクイムシ類
よくある害虫
時期 夏(6〜8月)出る場所 果実出やすい条件 袋をかけていない房
症状 粒に小さな穴が開き、中が 食われています。房の内側から広がります。
予防 摘粒が終わったらすぐ袋をかけるのが最も確実です。
対処 被害粒を取り除きます。袋かけの時期を逃さないことが要点です。
果房内に食入する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ナシヒメシンクイ
ハマキムシ類
よくある害虫
時期 春〜夏(5〜8月)出る場所 新梢・葉・花穂出やすい条件 新梢が伸びる時期
症状 葉が糸で綴られて巻かれ、花穂も食べられます。
予防 新梢を見回り、巻かれた葉を取ります。
対処 巻いた葉ごと処分します。花穂の被害は着果に直結するので早めに。
葉と果房を加害する
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ハマキガ科
べと病
よくある病気
時期 梅雨(5〜7月)出る場所 葉・新梢・幼果出やすい条件 雨が続くとき
症状 葉の表に油浸み状の黄色い斑ができ、裏に白いカビが生えます。幼果は褐色になって落ちます。
予防 雨よけ(ビニールの傘)が最も効きます。棚下の風通しを確保し、落ち葉を片付けます。
対処 発病葉を取り除き、雨の前の予防散布を行います。展葉から開花期の防除が要点です。
開花前後の降雨で感染しやすい
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30
裂果
よくある生理障害
時期 収穫期(8〜9月)出る場所 果実出やすい条件 色づき始めてからの雨
症状 粒が縦に裂けます。裂けた粒から腐りが房全体に広がります。
予防 雨よけと袋かけ。色づき始めたら水やりを控え、一度に大量の水を与えないこと。
対処 裂けた粒はすぐ摘み取ります。房に残すと灰色かび病を呼び込みます。
着色期の降雨で発生する
ほかに報告のある病害虫(90)
ブドウで発生の報告がある病害虫です。病害虫辞典に説明があるものは、名前から症状・予防・対処を開けます。
よくあるトラブル
実が黒くカビて落ちる
晩腐病か黒とう病です。雨に当たると多発します。袋かけと、雨よけが最も効きます。
葉に白い粉
うどんこ病です。風通しを良くし、混み合った枝と葉を整理します。
実が小さい・粒がまばら
花振るい (受粉不良) です。開花期の低温と樹勢が強すぎることが原因。摘心で勢いを抑えます。
鳥に食べられる
色づくと必ず来ます。袋かけか防鳥ネットを、色づく前に済ませます。
品種一覧(56)
Gadenin の作物マスタに登録されているブドウの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ3
か3
さ4
た3
は5
ま1
や1
ら1
その他35
ブドウの動画ランキング
ブドウを扱う園芸 YouTube を、再生数の伸びで毎日集計しています。育て方を動画で確かめたいときに。
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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